「自分の名前で勝負する」。脱サラした経営者が送る、働き方のヒント

株式会社廣起 代表取締役 廣木雄一郎

「自分の名前で勝負する」。脱サラした経営者が送る、働き方のヒント

株式会社廣起 代表取締役 廣木雄一郎

安定した会社に入るのか、それとも自分の道を突き進むのか―――仕事を選ぶとき、その選択肢に悩む人は少なくありません。

今回インタビューをしたのは、関西でスポーツイベント事業や人財事業の会社を経営している、廣木雄一郎さん(32歳)。サッカーの強豪・明治大学で選手として活躍したのち、新卒でシオノギ製薬に入社。その後NTTコミュニケーションズを経て、28歳で独立しています。

大企業の社員という看板を捨てて、新たな道に進んだのはなぜなのか。チャレンジをする後押しになった思いは、何なのか。廣木さんのこれまでの軌跡と、今後の夢について伺いました。

働き方そのものを見つめ直している方にとっても、ヒントとなる言葉が得られるかもしれません。

(取材・構成=スポジョバ編集長 久下真以子)


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口コミで広がる「スポーツ×エンターテインメント」。人と人がつなぐイベント作り


ーー「株式会社 廣起」は、廣木さんが今お一人でやってらっしゃるんですよね。

廣木:人財事業の方は、社会人の個人向けに講演会や研修を行い、個人の目標設定やパフォーマンス向上を目的にサポートしています。僕が講師をやることもありますが、経営者の方やスポーツ選手にお手伝いいただくこともありますね。キャリア支援も行っています。もう1つのスポーツ事業は、主にスポーツイベントの企画運営です。メインはフットサルの大会で、コンセプトは「スポーツ×エンターテインメント」。フェスのようなイメージで、大会内で飲食店に協賛してもらったり、パフォーマンスなどのコンテンツを設けたりしています。フットサルの大会に来ながらも、フットサルをしている時間以外も楽しめるイベントを提供し続けています。

ーーフットサルイベントはどれくらいの頻度で行っているんですか。

廣木:イベント名は「ワンデイフットサルフェス」というんですけど、2ヶ月に1回のペースで開催してきました。それとは別のフットサルイベントも毎月行っていますね。

ーー思ったより頻繁に開催しているんですね!

廣木:実は、そのワンデイフットサルフェスにフェスの要素をより加えて規模を大きくした1000人規模の「フェスポ」というのイベントの第1回を今年5月に企画していたんですけど、コロナの影響で中止になってしまったんですよ。フェスポ自体は様子を見ながらまた開催を試みますが、オンラインでのスポーツイベントなど、世の中の変化に合わせた事業を今生み出そうとしているところです。

ーー私も仕事仲間や友達とフットサルに行くこともありますが、楽しみながら体を動かすことができていいですよね。

廣木:フットサルは女性も気軽に参加していただいているという意味でも、すごくいいなと僕自身も思っています。それに男性も、女性がいると結構頑張りたくなったり参加率が上がったりするということもあるんですよ(笑)。参加率の話と言えば、ありがたいことにリピーターがすごく多いんです。実は集客をオンラインでしていなくて、ほとんど口コミで広がっているんです!友達が友達を呼んで、「また来たい」という流れになって。規模は大きくてもアットホームな雰囲気というのも、僕が企画しているイベントの強みですね。






「なりたい姿」を実現するために。脱サラから経営者に転身したワケ


ーー廣木さんは、新卒でシオノギ製薬にMRとして入社しています。

廣木:小学校から大学までずっとサッカーをしていて、就職活動をするときも自分のやりたいことが明確になかったんですよ。文系だったので何となく営業で色んな業界を見ていたこと、給料や福利厚生が悪くなかったこと、それに父が製薬業界で働いていた背中を見ていたこともあって、ご縁があって入社しました。

ーーその頃から、起業について考えていたんですか?

廣木:最初は全く考えていなかったです。でも入社1年くらい経つと仕事をだんだん覚えていくのと同時に、空回りしている自分もいたんですよ。「営業」って何だろうと自問自答していく中でちゃんと学び直そうと思って、社外の営業の勉強会に参加し始めたんです。その課題が「100日間で100人の人に会って話を聞かせてもらう」でした。

ーー100人!大変だけど、めちゃくちゃ勉強になりますね。

廣木:そこで運命の出会いがあったんです。ある経営者の方に「廣木くんはどうなりたいの?」って聞かれたんですけど、「会社の中でこうしていきたい」ということは答えられても「こういう人生でありたい」ということを答えられなかったんですよ。人生って仕事や家庭、家族や趣味、自己実現や成長、いろんなことがありますよね。一度きりの人生の中での目標を改めて考え直してみたら、僕はやっぱりサッカーのように「チームで同じ目標に向かって挑戦すること」だったり、「頑張った分だけ評価されること」だったんです。評価が収入として返ってくれば来るほど周りに還元できるし、趣味の時間も家族との時間も大切にしたい。そういう環境を作るために、自分も独立して経営者になろうと決心したんです。

ーーその方との出会いが廣木さんに大きな影響を与えたのですね。起業するにあたり、「スポーツ」や「イベント」というフックにたどり着いた経緯は何だったのでしょうか。

廣木:事業内容に関してはスタート地点ではこだわっていなかったんですよ。でもどんな商売をするにあたっても必ず課題となるのが「集客」。そして事業を作る上で大事なのが「仲間」の存在。自分自身がサッカーをやっていたこともあって、それならフットサルのイベントが適しているのではないかというところに辿り着いたんですね。最初は小さなイベントから始めたんですけど、その規模が大きくなってきたタイミングで事業にしたという感じですね。

ーー独立してよかったなと思うことはありますか。

廣木:人間としてすごく成長させてもらっている実感ですね。働く場所や時間や収入も自分で作っていける面白さもありますし、その上で自分の中身が伴っていないとなかなか形になっていかないというところもあります。努力した分だけ自分に返ってくるし、上手くいかないときもネガティブにならずに自分の課題と向き合っている時間だと受け入れて変えようとできるようになった。そういう面では今の道に進んでよかったというのはありますね。






会社の看板よりも、「自分の名前」で勝負。人生の転換を後押しする価値観


ーー廣木さんのお話を聞いていると、サッカーと仕事において、考え方がすごくご自身の中でリンクしているように思います。

廣木:僕、高校時代は地区大会で敗退するようなサッカー部の出身だったんですよ。明治大学サッカー部はプロをたくさん輩出するような強豪なので、そういうレベルの選手と一緒にやること自体がなかなかない経験でした。でも不思議なことにその環境で努力をしていくと、自分自身の成長スピードまで自然と上がるんですよ。最初は全くついていけなかったのが、トップチームの練習に入れるまでになった。だから、人間って環境や目標設定によって可能性がどんどん広がっていくんだなあと感じましたね。

ーーそれはすごい成功体験ですね。それが今の生き方にもつながっていると。

廣木:社会人になった当時は、独立するなんて思ってもみなかったです。でも多事業に渡り活躍されている経営者の方々に出会って、自分のなりたい姿をちゃんと明確にイメージして努力すれば変わっていけるんだなと。そういう経験をサッカーとは別にさせてもらえたのはすごくよかったですね。

ーーとはいえ、安定した生活を捨てて独立するのは勇気の要ることだと思います。

廣木:もちろん、最初の会社を辞めるときは勇気が要りました。でもそれよりもやはり、自分のなりたい姿を強く持っていたから踏み出せたんですよね。もし達成できなくてもそこに向かったプロセスが大事だし、諦めるくらいだったらチャレンジする人生の方が面白いですよね。それに僕は、ある種の「危機感」を感じていたんです。製薬会社は高齢化社会の中でこれから伸びるとも言われていますけど、どの業界もどの会社も「絶対」なんてないですから。世の中で残っていくためには、「あなたと仕事がしたい」「あなたに来てほしい」と言われること。会社の看板よりも「廣木雄一郎」という名前で勝負できるかが、社会に必要とされるかどうかのバロメーターになると考えたんです。

ーー不安よりも、先のビジョンの方が大きかったのですね。

廣木:そういったことがガチっと自分の中でハマってからは、迷うことはなかったですね。どんな状況になっても、軸を持って乗り越えていければ、最終的な終着点も変わってくると思います。






人間誰もが「可能性は無限大」。廣木さんの抱く夢


ーー廣木さんが今後展開していきたいことはありますか。

廣木:1つはスポーツや健康に関するお店、例えば小売店やスタジオのような店舗を構えること。もう1つは延期になった「フェスポ」の土台をしっかり作っていくことですね。コロナ禍がいつ収まるかまだわからないですけど、生活がまた安定してきたら「心が動かされるもの」に人は興味を持ってくれると思うんです。幸せ、楽しい、という体験をたくさんの人にプレゼントできるのも「スポーツ×フェスティバル」の醍醐味だと思うので、しっかりとやっていきたいです。今は状況に応じてオンラインにシフトしながら、臨場感があって楽しいものを提供できるようにチャレンジしていくところです。

ーースポーツやフェスの魅力って、具体的にはどんなところにあると思いますか。

廣木:「一体感」だと思います。例えばスポーツの試合であれば、ゴールが入った瞬間の興奮や勝利の後の歓喜も一体感の一つだと思います。あの時の空気感がすごく好きだし、応援されたり祝福されるのもすごく嬉しいじゃないですか。僕たちのイベントでもそういうものは作り出せると思っていますし、大事にしていきたいですね。

ーー同じ場所でたくさんの人が同じことを共有しているというのは、グッとくるときがありますよね。「廣木雄一郎」としての今後の目標はありますか。

廣木:一生チャレンジし続けることですね。僕は昔は、人生は生まれ持った能力や才能に左右されると思っていたんですよ。プロ選手になる人はもともと素質を持っている人だと思っていたし、自分がなりたいものがあっても可能性なんてほとんどないんじゃないかって。でも経営者になると決めたときに、可能性って本当に無限にあるんだというのを気付かせてもらったし、自分が本当に思い描いて努力すれば形になっていくということも学びました。だからそういうことを、自分がチャレンジし続けることでたくさんの人に伝えていけたらいいなと考えています。






【PROFILE】

廣木雄一郎(ひろき・ゆういちろう)

1988年、千葉県出身、大阪府在住。明治大学法学部卒業。小学校からサッカーに打ち込み、大学では体育会サッカー部で活躍。大学卒業後、シオノギ製薬、NTTコミュニケーションズを経て、独立。現在は「株式会社廣起」代表取締役として、関西を中心に人財事業とスポーツ事業を手掛けている。


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