ライフルを担いだ状態で長い距離を走り、途中で射撃をし、再度走行を続ける...
スキー+射撃という独特のスタイルに驚く方は少なくないかと思います!
「競技に射撃が含まれるバイアスロンに関して詳しく知りたい!」
「バイアスロンの競技の魅力とは?ルールも教えて!」
前回はスキー誕生の歴史やオリンピック競技としてのスキー競技の歴史について詳しく取り上げました!
→スキーの起源とは?オリンピック、日本での歴史も併せて解説!
今回は少し変わったスキー競技であるバイアスロンとはどのような競技なのか?また、基本的なルールや競技の歴史について詳しく紹介していきます!
バイアスロンとはざっくりと説明すると雪の積もった野山を駆けるクロスカントリーの要素と、ライフル銃を使って的を打ち抜く射撃の要素が合わさったスキー競技となります。
クロスカントリーの途中で選手たちは射撃を行った後に、再度クロスカントリーを行いゴールを目指し、ゴールするまでのタイムで順位をつける競技がバイアスロンです。
バイアスロンという言葉はラテン語で2つを意味する「バイ」と、ギリシャ語で競技を意味する「アスロン」が組み合わさってできており、クロスカントリーと射撃が行われる競技を分かりやすく表していますよね。
この競技の魅力とは「動と静」という相反する競技性が1つに詰め込まれていることです。
スキー走では身体を激しく動かすため、心拍数が極限に達します。
そんな「動」の状態から選手たちは短時間の間に心拍数を下げ、極度の集中力が求められる射撃で必要な「静(集中)」の状態をいち早く作り上げる必要があります。
基本的なルールは後ほどご紹介しますが、スキー走が速いだけ、あるいは射撃が上手いだけでは勝ち上がることはできないため、どちらの能力も求められるのも競技の特徴の1つです。
バイアスロンの競技の特徴を知ると、どのようにスキーの部分と射撃の要素が交わっているのかが気になりますよね。
そこで、まずはバイアスロンの基本的なルールをご紹介します。
バイアスロン競技は下記の流れに沿って行われます。
①選手たちは周回コースを走行する
②周回して射場に着くたびにライフル射撃を行う
③射撃で外した分ペナルティとして、余分にペナルティエリアを走らされる。あるいは滑走所要タイムにペナルティタイムが加算される。
基本的には周回コースを規定周数するまでのタイムを競う競技なのですが、そのタイムに射撃での精度が関節的に関わってくるというルールになっていますね。
ライフル射撃では規定の射撃姿勢で5発射撃を行い、50 m先の5つの標的を狙います。
全目標的中が基本となっているため、外した分だけペナルティがつけられるルールとなっています。
心拍が上がった状態での射撃はかなり難しく、ペナルティを受ける選手は少なくありません。
ペナルティを受けた選手は多く滑走をしなければいけない分、さらに心拍数が上昇。
それでも正確な射撃を維持しなければいけないため、想像以上に過酷な競技となっています。
スキーで野を駆け回り、銃で獲物を撃つ冬の狩猟がバイアスロンの原型であると言われています。その後に発展する雪中戦や、森林警備隊の技術としてもこのスタイルは取り入れられました。
18世紀後半にスウェーデンとノルウェーの軍人が行ったのがバイアスロン競技としての始まりとされており、1861年には正式なスポーツとして認識されるようになりました。
男子は1960年スコーバレーオリンピック、女子は1992年アルベールビルオリンピックより正式なオリンピック競技として採用され、現在までに至ります。
今回はバイアスロンとはどのような競技なのか?競技の魅力は?そして基本的な競技のルールや歴史について詳しく取り上げました!
こちらの記事ではスキージャンプを始め、スキー競技の種類を一覧で紹介しているので、ぜひ併せてお読みください!
スキー競技の一覧を紹介!大きく分けて6種類も種目が存在する!?
友達追加するとあなたに合ったスポーツ業界情報をおしらせできます
友達追加する!