サッカーの海外留学エージェントって何するの???"業界No.1"と呼び声高いユーロプラスの担当者を直撃!【おしごと図鑑 vol.1】

ユーロプラスインターナショナル 武田 直樹

サッカーの海外留学エージェントって何するの???"業界No.1"と呼び声高いユーロプラスの担当者を直撃!【おしごと図鑑 vol.1】

ユーロプラスインターナショナル 武田 直樹

「スポーツ業界で働きたいけど、どんな仕事があるの?」

このように漠然と悩んでいる方、きっと少なくないでしょう。スポジョバの求人に載っているお仕事以外にも、スポーツ業界の仕事は本当にたくさんあります。さまざまな関わり方ができるからこそ、目の前のことだけではなく具体的に「私がやりたいスポーツ業界の仕事はコレだ!」という理想を探し続けている方、多いのでは?

そこで立ち上がったのが『スポーツ業界のおしごと図鑑』という新シリーズ!実際に働いている人に「それってどんなお仕事なの?」と聞きご紹介し、働いたことのない方にもよりそのお仕事のリアルがわかる内容をお届けします!皆様のやりたいことが明確になるためのお手伝いになれれば、これ以上嬉しいことはありません。

『おしごと図鑑』の第一弾として、今回サッカーの海外留学エージェントとして活躍している、ユーロプラスインターナショナル所属の武田直樹さんにインタビュー!「僕はサッカーの実績があるわけじゃない、一般人代表です(笑)」と笑顔で語る武田さんは、まさにこれからスポーツ業界へ転職したい方にとって身近な存在だと思います。本企画と彼の言葉は、きっとあなたの道しるべになるはず!


(取材:構成=スポジョバ編集部 小林亘)


海外留学エージェントって、具体的に何をしているの?

__武田さんはサッカーの海外留学エージェントとしてもう5年目を迎えられていると聞いています。ところで、サッカーの開学留学エージェントって、どんなお仕事なんですか?





武田基本的には「サッカーで海外挑戦したい!」という小中高生、高校生、大学生、社会人の方に、海外サッカー留学のサポートを行うのが大きな軸です。留学先や留学期間でもまた変わってきますし、たとえば[日本→スペイン]みたいなケースもあれば[スペイン→ドイツ]みたいなケースもあります。いずれにせよ海外挑戦したい方、あるいは既にしている方がもっと輝けるようにって言ったらカッコ良すぎですけど、そういう仕事ですね。


__ちょっと業種は違えど「転職したいです!」っていう方に対して「この会社どうですか?」と結構似ていますね?





武田:そうですね!わかりやすくお伝えするとそうなると思います。あとこれは会社規模にもよりますが、僕の場合だとHPのバナー作ったり、映像作ったり、国内のセレクションでトレーニング指導とかコーチングとか審判とかもやったり。「サッカー」っぽい仕事は全部やってます(笑)。



__もう少し細かく、お仕事の内容って伺えたりしますか?





武田:たとえば、春休みの海外キャンプに参加する子どもたちがいたとして。その子どもたちが泊まるホテルをどうするか考えて手配するとか、練習の時間をどうするかなどのプログラムを考えるとか。あとはさっきの[スペイン→ドイツ]みたいに移籍する際に、移籍先のクラブの考え方とか文化を選手に伝えたりとか。やっぱり国ごとにカラーはありますから、現地の日本人スタッフに話を聞いたりして提案して……とかですかね。






"社員"ではなく"選手"。だからこそ大変なことも

__さっき私が転職を例にお話しちゃいましたけど、それこそミスマッチみたいなこともありませんか?「とりあえず送り込めばいい」じゃ絶対ダメでしょうし。





武田:ありますね。僕らは選手ファーストで在りたいって思ってるんですよ。でも選手はやっぱり「高いレベルでやりたい」って話になるじゃないですか。ただ選手を仮に実力より上のリーグに入れたとしても、その瞬間は嬉しいかもしれませんが試合に出れない・干される可能性もあるわけです。練習にも参加させてもらえなくなって、それで諦めて帰国しちゃうみたいな。最悪サッカーが嫌いになってしまう選手もいるわけです。だから留学で多くを経験していただきたいんですが、初めて海外挑戦する選手の理想と、色々見てきた僕らが思う現実を、どう伝えていくかが本当に難しいですね。


__めちゃめちゃリアルですね。大げさではなく「その方の選手人生がかかってる」わけですもんね。





武田:たとえば試合で1対1の場面で、"自分が相手を抜いた"のか、"そっちに抜かされたのか"を、判断することは難しいんです。選手はその瞬間「抜いた!活躍できた!」と思っていて。でも数プレー先で取られるっていう罠にかかってるわけです。でも自分は活躍していると思っているので「1つ上のリーグに行きたい」「僕はこんなに活躍しているのに使ってくれない」って話になったりもします。


__自己評価と他己評価って全然違いますからね……。ちなみに、そういうときってどうするんですか?漠然とした質問ですみません。。。





武田:いえいえ(笑)。僕は結構リオネル・メッシ選手の話をしたりはしますね。メッシってアルゼンチン代表で監督と毎回衝突するんですよ。かなり激しく(笑)。でも、メッシは出るんです。ベンチに置くことは絶対にないんです。だから言い方は雑かもしれませんが「上手ければ出る」んです。だからめっちゃ難しいっす(笑)。

「そこまで言うなら次のチームを紹介します」って話して、見つけて、行けたとしても、さっき言ったようになってしまうケースも多いので。まぁ、ここまでは"たられば"の話ですけれど、僕はあくまで海外留学は「選手1人でできるようにしてあげること」だと思っていて。選手としての価値を自分で知って、自分でプレゼンできるようになれば、きっとどの国でも活躍できるはずですから。





選手の活躍が、何より自分の活力に

__そこだけは普通の転職とは大違いですね……。ただ今の話を伺っていると、逆にやりがいもめちゃめちゃ大きいんじゃないかなと思うのですが、いかがでしょう?





武田:やっぱり今みたいな厳しい言葉をかけても、それを選手が真摯に受け入れてめっちゃ練習頑張って、試合に出て活躍できるようになったときは本当に嬉しいですね。それこそ移籍した先でクラブの文化にもチームにもフィットして活躍して、楽しくサッカーをしている姿を見たり・聞いたりすると感動します。あとはやっぱり僕らも現地に行くこと多いんですよ。そこで現地のリアルなサッカーを目の当たりにできるのは「こんな体験もできてお金ももらっていいの!?!?」って感覚になったりすることはあります(笑)。


__あはは(笑)。でもそれは特権ですね!好きを仕事にする魅力の1つだとも思います。





武田:仰る通り、好きなことの中で生きているという幸福度は高いと思っていて。当社の資料を100個封筒に詰めて送るっていう事務作業でも、大好きなサッカーに関わっていることなので心理的負担が全然違うんですよね。だから極端な話、16時間毎日働いても楽しいんですよ(笑)。

まぁ実際、海外ともやりとりするから時間の考え方は普通と少し異なるかもしれません。深夜に急に仕事をしなきゃ!って時も極稀にあります。だからデート中とかも机に携帯を置いちゃうんです(笑)。ストレスとかもないんですが気になっちゃうし、それでサッカーに関われなくなるのも嫌なので、ついやっちゃいますね。仕事、好きなんですよ。


__武田さんの10年後とか、結構想像ができないです(笑)。ご自身はどうなっていたいんですか?





武田:それが、将来の目標とかがなくて。ユーロプラスに入ってから、今までないことにチャレンジし続けていますし、結果新しいものもどんどん増えていますので、この状態を継続していく中に光を見つけられたらいいなって。

それにユーロプラスはサッカーの海外留学エージェントの業界で「No.1」といった評価をいただけています。「業界1位の会社」という自負があるからこそ、新しいこともどんどんやっていかないといけないんですね。だからこそ、たとえば新規事業として「スクールを立ち上げたい」ってなった場合も当社の中でやった方が良いと思うんです。ネーミングセンスはさておき『ユーロプラス・武田直樹サッカースクール』みたいな(笑)。その方が絶対上手くいくので「これからもココで頑張り続けたい」が、唯一ある目標かもしれません。





これからスポーツ業界を志すあなたへ

__目の前の積み重ねというのは、スポーツと全く同じですね!素敵です。ところで、やっぱり海外留学エージェントという仕事は、英語はできないと難しいんですか?





武田:よく聞かれるんですけど、僕、もともと英語全くできないんですよ(笑)。英語のせいで大学受験失敗したくらいなので(笑)。でも海外サッカーの仕事には携われるわけです。それに僕みたいに競技をバリバリやってなかったからこそ、違うところから新しいアイデアを持ってこれてるのかなって思えるシーンもあるんですよね。だからまずは「スポーツを観たり・やりたいタイプ」なのか「提供する側になりたいタイプ」なのかは、しっかり自己分析する必要があるかなと思います。


__まさに「好きを仕事にする」ということの因数分解ですね!





武田:でも結局最後は"覚悟"だけです。これは選手たちにも言うのと同じなんですけれど、結局自責にして頑張るっていう覚悟を決めるかどうかだけなんです。ヨーロッパの6部リーグに居る子が「僕、全然ダメなんです……」って言ったとしても「2時間チームの練習があって、残りの22時間をどう生きるか。それが覚悟じゃない?」って話になると思うんですよね。身体動かすとか、良い食事をとるとか、良い睡眠をとるとか。それを続けていくだけ。きっと仕事もそうだと思うんです。


__武田さんのお話を聞いていると、頑張り方のベクトルって選手も社員も同じだなってすごく思います。





武田:選手の話でいくと、じゃあ今すぐバルサには入れませんと。だけどこういうクラブがある。それを今回は知ることができたから、目標はできたよねって。目標達成までの道も必然的にできたけど、走り切れるかは本人の覚悟次第じゃないですか。やる前から悩むなら、やって辞めれば良いと思うんです。若ければ若いほどスキルに差なんてないでしょうし。

もちろんキツいことはあると思いますが、それをどうするかは自分次第です。飛び出すも覚悟、腹括るも覚悟。それが決まったら部活と一緒っす(笑)。ツラいことも楽しいと思えるし、そもそも理想に向かうのは楽しいと思うので。そういう楽しいこともツラいこともあるのはきっとどんな仕事でも一緒。その中でもスポーツ業界を盛り上げたい!って思う人が門を叩くキッカケになれれば、僕としても嬉しい限りです!






【PROFILE】

武田直樹|ユーロプラスインターナショナル

東京都小金井市出身。小金井北高校、日本大学商学部卒。中学までキーパー。高校でフィールドに転身したものの3年間ベンチウォーマー。大学時代はフットサルサークルを立ち上げ活動していた。また『経営戦略論』というマーケティングや市場競争を題材としたゼミに所属。周りは金融や保険、証券などをプレゼンする中で"ネタ探し"の一環としてMARS CAMP(マースキャンプ)に通い、Fリーグ『府中アスレティックFC』のホームゲームのサポート、バスケ・当時のbjリーグにてマッチレポートの作成、プロ野球千葉ロッテマリーンズの始球式運営等々様々なスポーツ業界の仕事を経験。『スポーツ団体がもたらす地域への経済効果』というテーマで卒論を書いた。

「スポーツ業界(できればサッカー)で働きたい」と考えていたものの「新卒では自身のスキルが足りない」と感じWEB広告代理店のアドネットワーク部門で活躍。働きながら週末は府中アスレティックFCの運営などをサポートするなかで、ユーロプラスのスタッフと縁があり、WEB広告企業を1年で退職・転職し現在に至る。

「ユーロプラスは元プロとかJユースで海外行ってた人が多いので、自分は一般人代表です。逆にそれが個性かもしれません(笑)」と明るく語る姿が印象的。なかなか今は難しいが1人でも海外旅行に行くという。また愛車のロードバイクで15kmほど走って出社することも多いそう。好きなチームはセリエAのユヴェントスFC。


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