【サッカー】ビルドアップの意味とは?戦術やパターンを解説!

編集部 スポジョバ

【サッカー】ビルドアップの意味とは?戦術やパターンを解説!

編集部 スポジョバ

ビルドアップを理解して、サッカーをより深く知ろう!


「ビルドアップって何?」

「ビルドアップにはどんなスキルが必要?」

「ポジションごとにどんな役割がある?」

「ビルドアップにはパターンがあるの?」


サッカー好きの方は「ビルドアップ」と聞いたことがあるかもしれません。

中には初めて聞いたという方もいらっしゃるはずです。

ビルドアップはサッカーの戦術の一つです。

ゴールを奪うために重要な戦術だと言われています。

そこで今回は、ビルドアップとは、必要なスキル、ポジションごとの役割、主なパターンについて紹介します!



ビルドアップとは?どんなスキルが必要?

サッカーにおけるビルドアップとは、「攻撃の組み立て」を意味します。

そもそもビルドアップ(build up)とは、「構築する、組み立てる」を意味する英語です。

サッカーにおいては、自陣後方のゴールキーパーやディフェンダーからミッドフィルダー、フォワードへ、パスやドリブルによってボールを運び、チーム全体で攻め上がっていく(相手ゴールに近づいていく)過程のことを指します。

あくまで、自陣深くから攻撃を組み立てることなので、中盤や前線からの攻撃はビルドアップと呼びません。

この戦術は、ボールを確実に味方へと繋ぐことができ、チーム全体で相手ゴールに近づくことができるというメリットがあります。

ただ、最終的な目的はゴールを奪うことであり、そのためにボールを相手ゴールに近づけるのです。


サッカーをやっていて、チームとして「ビルドアップができない」「ビルドアップが難しい」と感じたことがある人もいると思います。

では、ビルドアップをする上でどのようなスキルが必要でしょうか?

①パスの精度

ビルドアップを行う際、基本的にパスで攻撃を組み立てます。

そのため、味方にズレがなくグラウンダー(ボールが浮いたり弾んだりしていない)で、適度な強さのパスを届ける必要があります。

もし自陣深くパスミスをしてしまったら、失点に直結するので、正確なパスを出せる技術が求められますね。


②ポジショニング

ビルドアップを行う際には、ボールを持っていない選手(オフザボールの選手)のサポートする立ち位置が非常に重要です。

サポートする選手の立ち位置が相手に近いと、ボールを奪われる可能性が高くなりますし、ボールを持っている選手と横並びの位置でサポートしても、相手ゴールへと前進するのは難しいです。


③状況判断能力

ビルドアップは、基本的に数的優位な状況で行うべきです。

なぜなら、自陣で行うため、ボールを奪われず確実に前進したいからです。

ゆえに、相手のポジショニングやハイプレス(相手のプレッシャーが厳しい)かどうかを認知し、ピッチのどのエリアでビルドアップをすべきかを、瞬時に判断しなければならないのです。

また、ビルドアップの目的は、ゴールを奪うためにボールを前線へと運ぶことです。

よくボールをキープすることばかり意識してしまい、ボールポゼッション(ボール保持率)だけが高いということがあるので、攻撃をする際の優先順位に注意しなければなりませんね。

→攻撃の優先順位について詳しく知りたい方はこちら


以上のスキルのうち、パスの精度は個人で練習できるものの、ポジショニングや状況判断能力はチームのトレーニングの中で身に付けなければなりません。

そのため、ビルドアップをテーマとしてトレーニングメニューが組まれることも多々あります。

では次は、ビルドアップをする上で、ポジションごとにどんな役割やスキルが求められるのかについて補足します!



ポジションごとにはどんな役割がある?

では、ビルドアップを行う際のポジションごとの役割を紹介します。

〈ゴールキーパー〉

ゴールキーパーは、ビルドアップの起点です。

チームの最後方から状況を把握し、ショートパスやロングパスを駆使して攻撃を組み立てます


〈センターバック〉

センターバックは中盤へのパスやサイドチェンジを行います。

味方選手がプレーしやすいよう、パスのコースや強さにこだわらなければなりません。


〈サイドバック〉

サイドバックは、ゴールキーパーやセンターバックのサポートを行います。

ピッチの横幅を使ってスペースを生み出すことや、味方選手がプレーしやすいようボールを持っていないとき(オフザボール)のポジショニングが求められます。


〈ボランチ〉

ボランチは、センターバックやサイドバックのサポートを行います。

チームの中心に位置し、ポルトガル語で「ハンドル」を意味するほど重要なポジションです。

さらに、360度全ての角度から相手のプレッシャーがかかります。

そのため、広い視野を持ち、味方のサポートや状況判断など、チームがどのようにビルドアップするかをコントロールすることが求められます。


〈サイドハーフ〉

サイドハーフは、ピッチの横幅を使い、スペースを生み出します

後方からパスを受け、攻撃に転じたり、味方の上がりを待ったりする役割です。


〈フォワード〉

フォワードは、縦パスを受けてボールをキープします。

こうして前線でボールを保持することで、チーム全体が相手ゴールに近づけます


ポジションごとにはこのような役割があります。

→サッカーのポジションについて詳しく知りたい方はこちら

どのポジションの役割もビルドアップをし、相手ゴールに近づいて、ゴールを奪うために必要不可欠ですね。



ビルドアップの主なパターンはこれ!

では、ゴールキーパーからスタートする場合、どんなやり方や方法があるか、ビルドアップにはどのようなパターンや型、コツがあるのか紹介します!

・センターバックがサイドに開く

本来は中央にいるセンターバックがサイドへ広がることで、相手フォワードからのプレッシャーを受けにくくなります

そのため、センターバックは前を向いてボールを受けることができ、サイドバックやボランチにパスをつなぐことができます。

さらに、広がったセンターバックの間にボランチが下がってくることで、数的優位な状況を作り、より確実にビルドアップをすることもあります。


・高い位置のサイドバックへパス

先述のようにセンターバックがサイドに開いた場合、サイドバックはセンターバックに押し出され、より高い位置にポジションを取れます

相手ゴールに近づくためにはより高い位置でボールを受けることが有効ですし、サイドでのプレーとなるため、ボールを失った時のリスクはセンターバックやボランチと比べて低いです。


・ボランチへの縦パス

ボランチへの縦パスは、リスクが高いものの、成功すれば最も簡単にボールを運ぶことができます。

リスクが高い理由としては、中央は相手が密集しているかつボールを奪われたら失点に直結するからです。

しかし、ボランチへの縦パスが通れば、何人もの相手ディフェンスを置き去りにすることができますし、前を向ければすぐに前線にパスを供給することも可能です。


・前線へのロングパス

センターバックやサイドバック、ボランチにパスをつなげない時には、前線にロングボールを蹴ることも選択肢の一つです。

なぜなら、自陣深くでパスをつなぐことにはリスクが伴うからです。

しかし、近くの味方にパスをするより、遠くの味方にロングボールを蹴る方が、相手ボールになる可能性が高くなります

そのため、相手のポジショニングやプレッシャーの強さを見て、判断する必要があります。



今回は「ビルドアップ」について解説しました!

何気なく見ているサッカーでもこんなに深いことが考えられているのです。

知らなかった人も多いのではないでしょうか?

今後意識してみると、面白さ倍増ですね!

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