「転職は繰り返すと慣れる?」
スポジョバで記事を書いていると、様々な転職者に出会います。初めての転職、何度か繰り返している人。そんな中で「転職は1回目が一番ハードルが高い。一度、転職をすると慣れる」という言葉を耳にしました。今回、私は冒頭の問いをぶつけてみました。
「慣れるって事はないです、それはないです。僕にとって転職っていうのは…」
丁寧に真摯に答えてくれたのは、スポジョバを通してZIPスポーツパークにスイミングコーチとして転職された川口晃さん。お馴染み『スポジョバ採用ファイル』として、川口さんの転職理由などを赤裸々に語っていただきました。転職が珍しくなくなったこの時代。職場を変えるという選択が、その人にとってどんな意味を持つのか。私が思っていたよりも、もっと前向きな答えが返ってきました。
(取材:構成=スポジョバ編集部 荻野仁美)
ーーまずは川口さんのここまでのご経歴から教えて下さい。
川口:最初はIT企業で10年程勤めていたんですが、もともと子供の頃からモノづくりに関わりたいという思いがあって、その後は転職を何度か繰り返していました。前職は食品加工業、その前は建築現場のサブ監督も勤めていましたね。今後のことを考えた時に、何か特定の技術を身につけられる職場で、そのスキルを磨いてキャリアアップしたいと思って今回の転職に踏み切りました。
ーー全く違う業界にいらしたんですね!そこからなぜスイミングコーチだったんでしょうか?
川口:実は5歳から10年間、水泳教室に通っていまして、その後も高校3年間はスイミングコーチのアルバイトをしていたんです。今回の転職では、何か技術を身につけられる、もしくは活かせる事で仕事したいと思って、改めて自分を振り返った時に「あ、僕には水泳があるじゃないか」と思いまして。
ーー転職する時に自分の本当にやりたい事、やりたかった事、自問自答する方多いと思うんですが、そこで川口さんの中に出てきたのが『水泳』だったんですね。
川口:はい。当時、子供に水泳を教えていた時に印象に残っている出来事があったんです。僕が受け持っていたクラスに発達障害のお子さんがいたんですね。僕は全く意識せず普通に指導していたんですが、ある日、親御さんから「うちの子に他の子と同じように接してくれてありがとうございます」って感謝されまして。アルバイトの身ながら、そんな所まで見てくれているんだと感激すると同時に、すごく遣り甲斐を感じました。
ーー川口さんのフラットな目線が、親御さんにはありがたい事だったんですね。今回のZIPスポーツパークの求人にはどうやって出会われましたか?
川口:インターネットで「転職 水泳 未経験」とかそんなワードで検索してたかな?それですぐにスポジョバが出てきました!そこから更に自分の地元で検索かけたら、自宅から5分のZIPスポーツパークがでてきまして(笑)。これは運命だ~!と。
ーーそんなドンピシャにZIPスポーツパークの求人を見つけられて、そこからの選考はいかがでしたか?
川口:一次面接を終えて、二次面接が社長面接だったんですが、その時にすごくビックリした社長の言葉がありまして。「やってみたらいいじゃない。3ヶ月って日本の研修システムだってあるんだから、3ヶ月やってみてそれでどうしても合わなかったら辞めればいいじゃない。辞めてもいいんです。辞めても3ヶ月あなたの経験としては残るんだから。次の転職の時にはまた違う自分になれるでしょ」って。
ーーおぉ…!すごく懐の広さを感じる社長のお言葉ですね…!!
川口:まるでジャニーさんの「YOUやっちゃいなよ!」みたいなノリですよね(笑)。すごく驚いたと同時に、転職を繰り返している身にはすごく響きました。そこまで言ってくださった!じゃあ自分頑張るしかないなって!
ーーそれですぐに入社を決められたんですね。
川口:そんな事言ってくれる社長に出会った事ないですし、即決でした。スポジョバに登録したのが6月で、7月頭にその面接があって7月15日から実際に働いているのでスピード転職ですね(笑)。転職活動したっていうより、本当に御縁でここまできたっていう感じです。
ーーZIPスポーツパークはイメージの相違がないように『お試し入社』を導入されているんですが、川口さんも当初はその形ですか?
川口:はい!7月一杯はその制度で、研修を兼ねてのアルバイトの様な形でしたね。でも夏のこの時期って、水泳業界は夏期講習などでかき入れ時で、一年で一番忙しい時期なんですよ。「よくこの時期にきたね(笑)」っていじられるくらい(笑)。この多忙な時期を目の当たりにできたのは、いい研修になりましたね。覚悟も決まりましたし。先輩方からも「あの山場を超えて配属された人は長く続けられる人だよ」って言って頂きました。
ーーちなみにZIPスポーツパークは「10年でたった4人しか辞めていない」っていう数字もあるんですが、そのあたりは実際に働いてみて感覚的にいかがですか?
川口:わかる気がしました!実際、人間関係がいいんですよ。みんな明るくて、忙しくて体力的に大変な時も「ツライね~!でも頑張ろう!」って笑いながら励ましあえる環境もあって。私、一番下っ端なので、なるべく準備とか自ら動こうとしているんですが、年下の先輩社員さん方が「そんな動かなくていいよ~」って、とにかく優しいんですよ。
ーーなかなか求人で「人間関係がいい」と書いてあっても、実際のところはわからないと思うんですが、こうして川口さんのお話を聞いていると情景が浮かんできます!川口さんの中で、何か今までの転職とは違う手応えみたいなのって感じていますか?
川口:はい!今すごく充実してるなと感じています。何でそんな気持ちになれるかっていうと、それはやっぱり子供たちの笑顔ですね!体力的にしんどい時も、子供たちが何か出来るようになったり、笑顔を見ているとそんな疲れもふっとんじゃう。10年以上IT業界にいて役職もついても得られなかった、転職を繰り返しても得られなかったものが、今ここにあるような気がしています。
ーーその言葉は私たちも嬉しいです!転職で天職を見つけられたのかもしれないですね!!
川口:転職って、私にとっては『自分を見つめ直す作業』みたいな感じなんです。何度か職場を変える中で、毎度、違う気持ちで挑んでいましたし、それまでの職場で得たものを活かしつつ常に新しい自分を見つけているような感覚です。今、ZIPで、僕はまだ知識も経験も圧倒的にないから、とにかく出来る事だけは全力でやろうって思って頑張れているのは、過去の経験があるおかげでもあります。結果的に辞めてしまったけれど、その経験は全て無駄ではなかったと思います。
ーー今、コーチとして本格的にスタートをきったばかりですが、今後の目標を教えてください。
川口:今はサブコーチですが、ゆくゆくはメインコーチとしてやっていきたいです。そして子供たちの楽しそうな顔が溢れているクラスにしたい。更にちょっとおこがましいですけど、自分が休んだ時に「川口コーチいないなんて残念」って言ってもらえるようになれたらいいなって思います。目標とするのは、私の指導員の先輩コーチです。厳しい面と優しい面を併せ持った方で、ああいったコーチになりたいですね。
ーー川口さんの謙虚なお人柄が伝わってきます!あとZIPスポーツパークは提案を受け入れてくれる社風というのも伺っています。そのあたりでやってみたい企画とかはありますか?
川口:そうですね、ZIPは組織としても、個人としても常に向上していく姿勢を大切にしています。1ヶ月に1回は改善提案を聞いてくれるんですが、入社して1ヶ月の僕にも聞いてくれるんですよ!下の声を大切にしてくれてるんだなと感じましたね。まだ具体的な提案はできていないですけど、いつか出来たらいいなと思っているイベント企画があるんです。ここZIPスポーツパーク十日市場は、十日市場駅からまっすぐ歩道を山に向かって歩いていった所にあるんです。その通り沿いに催しをだして、例えば縁日みたいにしたら子供たち喜びそうだし、集客にも繋がるかなって。通りがかった人たちにも「この街ではこんな事やっているのか、この施設がやっているのか」って、まずはZIPを知ってもらう事に繋がるそんなイベントを企画してみたいです!
ーー自分の地元で、地域貢献に繋がることが出来るのって素敵ですね!では最後に、川口さんと同じようにスポーツ業界に転職を考えている人にアドバイスを頂けますか?
川口:ひとつ言えるのは業界違い、転職回数は関係ないってこと。それよりも、それまでに自分がなにをやって、なにを考えてきたかが大事。それを面接でお話できて、更にそれを実際に転職してお仕事する上で実践できていれば、なにも怖いことはないですよって、お伝えしたいですね。
ーー経歴はその人を語る表面的な物に過ぎなくて、結局は、その人そのもの「個」が大切なんだと改めて感じました。とても前向きなコメントありがとうございます!
【PROFILE】川口 晃(かわぐち あきら)
1983年生まれ。神奈川県横浜市出身。小学校3年生から10年間水泳を続ける。その経験を活かし高校時代は水泳教室でコーチのアルバイトも。IT業界、建築関係、食品加工業などを経て2021年7月~ZIPスポーツパーク十日市場でスイミングコーチとして働く。まだ働いて数ヶ月ながら入水前に行う体操がユニークで楽しいと、生徒、保護者から好評を得ている。
プライベートでは小3、小1、4歳の3児の父でもある。お休みの日は子供と全力で遊んで過ごす。
設立年月 | 1986年10月 | |
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代表者 | 矢沢直樹 | |
従業員数 | 32 | |
業務内容 | ジップテニスアリーナ町田・ジップテニスアリーナ大宮
指定管理事業
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