『"普段着"でゴルフに行けたら最高じゃない?』アパレル企業が新しく立ち上げた"ストリートゴルフ"というカルチャーとは。

株式会社ジュン|JUN Co.,Ltd. 開発事業部 執行役員:太田 浩司

『"普段着"でゴルフに行けたら最高じゃない?』アパレル企業が新しく立ち上げた"ストリートゴルフ"というカルチャーとは。

株式会社ジュン|JUN Co.,Ltd. 開発事業部 執行役員:太田 浩司

『郷に入っては郷に従え』という諺がある。「その場所に入ったら、その場所に見合う行動を取るべき」という意味だが、これは社会においても言えること。それ故に"染まる"という言葉もあると思う。求人っぽく話すのであれば、会社が人を染めることで、文化や理念とマッチしやすい人間へ成長でき、評価もされやすくなることは多分にあるだろう。

一方で"染まらない"人もいる。自分というブランドを確立することで新しいルールを作る人も多い。一見「郷に従っていない」と感じてしまうかもしれないが、企業がブレイクスルーするためには絶対的に必要なポジティブな存在とも言えるだろう。間違いなく会社にも社会にも必要な人材だ。

今回お話を伺った株式会社ジュン:開発事業部執行役員の太田浩二さんは、まさにこの"ブレイクスルー"を体現し、"新しいカルチャー"を生み出した張本人。彼が作りだした"ストリートゴルフ"というカテゴリについて、スポジョバ編集部が話を聞いてきた。聞けば聞くほど面白く、そしてわかりやすく話してくれた太田氏。"当たり前"と思っていたことが今回の記事を読むことでブレイクスルーでき、きっとあなたの新たな視野を作る1つのキッカケになるでしょう!


(取材:構成=スポジョバ編集部 小林亘)


"ゴルフ"という非日常を、自分の"スタイル"で楽しみたい人が、いっぱいいるんじゃないか。

__まずは『HYPEGOLF』という事業ををスタートした背景から聞かせてください。アパレル企業である『JUN』の新しいゴルフアパレルの立ち上げ、やはりゴルフが好きといいますか。どんなキッカケで始められたのでしょうか??





太田:実は、ゴルフが生活の一部になったのは2、3年くらい前、つい最近のことなんです。




__あ、そうなんですか!意外です。てっきりゴルフが好きで、その想いからブランドを立ち上げられたのかと。





太田:勿論ゴルフは好きです。というかハマってしまいました。弊社はアパレルですが、ジュンクラシックカントリークラブ、ロペ倶楽部とゴルフ場を2つ経営しています。それもあり、当社の佐々木社長を始め、皆さんゴルフをされます。「ゴルフは良いよ」って伺っていましたが、私自身は機会がありませんでした。

ある時にご一緒させていただく機会があり、それでやってみたら、難しいけど、思いのほか楽しいぞ!ってなったんですね。ただ一方で「何を着れば良いんだろう。ともなったんです。


__「何を着れば良いんだろう」と言いますと……?





太田:その人の"スタイル"っていうのは、自分の好きなライフスタイルの世界観に合ったもので構成されるじゃないですか。突然家で自分が聞かない音楽って流れない(笑)。それと同様に「自分に合ったゴルフのスタイルってなんだろう?」って考えて。それで先ほどの話に繋がりますが、ゴルフウェアを見渡したら……意外と自分の好みに合うものが少なかった。

だから「そういうスタイルに合ったものを提案したい」って思ったのが、最初ですね。そして、HYPEBEASTのGOLFメディアであるHYPEGOLFにお声がけさせて頂いて、一緒にどうでしょうか、というご相談をしました。



__なるほど!"ゴルフウェアはそういうもの"と捉えるのではなく、それをどう自分に組み込めるかと考えたのは、凄く面白い捉え方ですね!





太田:調べたら様々なゴルフウェアがあるんですが、ゴルフ場で映えるように考えられているんだなあと勉強になりました。ゴルフ場で緑の中で着るウェアだから上だからこそのデザインや色合いがあるんだなと。ただ、もう少し普段着に近しい装いでゴルフしても良いのになと思ったりもして

コロナの影響もあって、自然の中でプレーするゴルフという競技そのものがプチレジャーのようになりつつありますので、自分らしい装いで参加できるってことが分かれば、ゴルフに参加してくれる若い子って、もう少しいるんじゃないかなって。


__た、たしかに……!







ゴルフとストリートという解釈と、ゴルフウェアの融合

__太田さん、僕も結構ストリート系と言いますか、大きめのサイズの服を着る人間なんですけれど、たしかにそういう大きめの服は流行っていると思いますが、そのスタイルをゴルフに取り入れるって難しいのかなと思ってしまい……。





太田:一般的なゴルフウェアって、当然スポーツウェアなので動きやすいことを前提にしているところもあって。"伸びる・動きに追従する"っていう機能が考えられた上でデザインされているじゃないですか。ピッタリフィットしているから、無駄なく動きやすいっていう考えもあり。

でも仰る通り、ストリートっぽいスタイルはシルエット的には少し大きめが多いですよね。なんとなく真逆の。そうすると、何か「ものすごく突飛なものが出てくるんじゃないか?」って想像されるかもしれませんが、そんなことはないんですよ。

ただ通常のゴルフウェアのメーカーさんでは出てこなさそうなシルエットのものがあることもあります。当然ゴルフのルール、襟の高さや装いとして必要なことは守っています。その上で、雰囲気・バランスはちょっとゆったりしていて着丈の長いものもあるかな、といったイメージです。


__なるほど!御社のブランドにめちゃめちゃ興味が湧いてますし、僕は完全に太田さんの考え方に強く共感しています……!ただ一方で、決して万人受けするわけではないと思うのですが……。





太田:皆さんがアスリートのようなファッションスタイルでプレイしたいわけではないと思いますし、、自分の好きな形でゴルフを楽しみたいっていう人に来てもらればとは思います。








これからゴルフを始める人に向けて。少しでもTRYしやすいスポーツにしたいから。

__今までのお話を聞いていると、太田さんの中では"普段着"としても使う、いわゆる日常使いを結構意識されていたりしますか?





太田:そうは思うんですが、大体「誰も日常で使わないよ」って常に言われます(笑)




__ゴルフウェアを日常で着るってほぼゼロですよね。だからこそその発想も斬新だなと言いますか。





太田:もちろんゴルフ場で気持ちよくプレーするためのウェアではあるんですが、多少お金かかるじゃないですか。であれば、例えば短パンがあったとして、ゴルフにも着ていくんだけど、週末普段着にその短パン履けたほうが良いなって思ったりもします。なので、どちらかというと、ゴルフウェアを普段着に、ではなくて、普段着をゴルフでも着れるっていうイメージかもしれないです。


__もう共感しかないんですが、家を出てそのままゴルフができたら最高です(笑)。「誰も日常使いしない」というイメージがありますが、まさに"日常使い"ができるイメージということですね!





太田:着ているブランドは何であれ「チノパンにポロシャツでプレイできる」っていう感覚です。普段はポロシャツは外に出しているけど、「ゴルフ場では、きちんとシャツを中に入れてベルトをする。」でも、実際ゴルフ場に行くとなると、急に着替える感じになるイメージもあって。

『HYPEGOLF』というフィルターを通して、ゴルフにも色んなスタイルがあるということを伝えられればと思っています。


__先ほどからお話いただいてる例え話がわかりやすすぎます(笑)。まさに今、スタートに向けて動いているという状況だと思うのですが、最近何か印象的な出来事とかあればぜひお伺いしたいです!





太田:そうですね、先日面接をした若い子がいて。その子、来週お父さんと初めてゴルフに行くって言うんです。「すごく良いね。今までお父さんとそういうコミュニケーションってあったの?」って聞いたら「無いです」って。10年ぶりとかに親と出かけるって言っていて。

それを繋いでるのはゴルフというカルチャーじゃないですか。着ているものは全然違うと思いますが、お父さんからすると20歳になって一緒にお酒飲めるみたいな感覚と一緒ですよね。ギアの話したり、買ってあげたり。そういう話ができたり、想像できるだけでも相当嬉しいんだろうなって。


__親父、『HYPEGOLF』って知ってる?みたいな(笑)





太田:そう。「一度行ってみなよ。」って。そんな会話が生まれるだけでも素敵だなって。だからその子には、とりあえずお父さんを店に連れてきて下さいって伝えました(笑)



一同:あはは(爆笑)






太田:ゴルフへの入り口はもちろんですけれど、ゴルフによって、今まで接点がなかった、薄くなっていた人と繋がれたり、密になったり。今の話のように、ゴルフを通して自分の生活が変化していくんだろうなって思うと、そのキッカケの1つに僕らもなれたら嬉しいなって思いますね。







一緒に働きたい人に求める、当たり前のようで当たり前ではない〇〇

__太田さんの中で今後『HYPEGOLF』をどんな風に成長させていきたい、と言いますか、いわゆる今後の展望みたいなところを教えてください。





太田:今回やっぱり『HYPEBEAST』という、メディアと共同で事業をやります。ですから1つのアパレルブランドというより、メディアとやる意味は意識しています。勿論オリジナルだけではない、さらにファッションアイテムだけではない世界観ですので。


__この事業をどう広げていこうと考えていらっしゃるのですか?言える範囲で……教えてください!





太田:これまでお話していた、いわゆる「事業を立ち上げるまで」は、言ってしまったらこちら側の問題で。あとはお客様や市場とどうつながっていくかが大事だと思っています。

そして、だからこそ、お店のスタッフが大事だと思っています。その人たちが強いHUBになって市場と繋がっていくわけなので。もちろんEコマースとかも行いますが、お客様にお店に来てもらって、お客様と話して、その人にファンになってもらうっていう行為自体は、人を通してでしかできませんから。


__なるほど。だからこそ今回、スポジョバでも店舗スタッフの募集を多く出していただいてるわけですね。では採用の話になりますけれど、太田さんの中で採用したい人のイメージ、教えていただけませんか?





太田:もちろんゴルフが好きである、興味がある必要はあると思います。ただ、『HYPE』をご存知の方もいらっしゃるでしょうから、お客様の中には「ゴルフの話がしたいな」という方もいれば、「ストリートカルチャーについて聞きたいな」っていう方もいらっしゃると思います。ゴルフ、ファッション、ストリート、音楽、アート、とか、ゴルフを中心として、そのカルチャーの中でお客様と接点が作れて、かつゴルフが好きな方であれば、一緒にやりませんか?と声をかけたいです。


__「これだけは絶対あってほしい」というスキルやマインドについてと、転職を希望される求職者について、一言メッセージをお願いします!





太田:向上心が欲しいとは思っています。

だれでも最初はゴルフ初心者ですから。ただそういう方が「ゴルフやったことないんです」ってお客様と話して、「このYouTube見てみなよ」って会話が成立したとするじゃないですか。それで「じゃあ感想聞かせてね」ってまた1ヶ月後とかに来て下さる。その瞬間に「YouTube見ました!勉強になりました」とか、そのうち『ラウンドも行ってみたんですけど、ゴルフ難しいですね……』とか会話をできたら、きっとそれはそれでお客様は嬉しいじゃないですか。もっと教えてあげようって。それもつながり方だと思うんです。

でも、なんとなくその場を取り繕うと、お客様は気づくんですよね(笑)。そういう意味で、下手でも何でもいいので、前を向いて一生懸命頑張ってほしい

あと、男性募集に思われてしまいがちなんですが、レディースもありますので女性も募集しています。ゴルフというカルチャーを通じて、自分を含め人と人とのつながりを作ったり、そのつながりを多くの人に提供する。一緒に始めませんか?というのが、メッセージですかね。







【PROFILE】





株式会社ジュン|開発事業部 執行役員:太田 浩司(オオタ コウジ)

大学では建築を専攻。新卒でジュンに入社。その後様々な経験をし、現在は開発事業部 執行役員として活躍中。『HYPEGOLF』の立ち上げを担い、現在同ブランドを広めようとまい進中。


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設立年月 1958年12月
代表者 佐々木進
従業員数 2,650名(グループ全体)
業務内容

レディス・メンズのファッション製品全般の企画、製造、販売。
建築及び室内内装の施工設計、ラジオ番組の企画制作及びサウンドプロデュース、屋外広告媒体事業、ゴルフ場、レストラン、ワイナリーの経営。

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