チャレンジしたい!でも、現状を変化させることに不安もある。そして、「もっと自分が活躍できる場所があるはずだ」と心のどこかで思っている人は多くいるのではないでしょうか。
かく言う私も、「こうなれば」「ああなれば」とありもしないイメージをふくらましてしまうことがあります。
今回お話を伺ったのは、『ホットヨガスタジオLAVA』の採用を担当している宮西理恵さん。実は宮西さん、LAVAを一度辞めています。辞めたにもかかわらず、なぜ戻ってきたのか。その根源にあるLAVAの”受容力”について伺いました。
この記事は、かつて打ち込んでいたものがあったあなたや、がんばっているのに今の環境とうまく嚙み合っていないと感じるあなたにこそ読んで欲しい記事です。宮西さんには、失敗や葛藤についても赤裸々に、明るく語っていただきました。
(取材・構成=スポジョバ 伊藤知裕)
__早速なんですが、宮西さんの経歴について簡単に教えてもらえますか?
宮西:新卒で電機メーカーに4年半勤めてから、LAVAに入りました。LAVAに10年間在籍する中で色々な業務をさせてもらったんですけど、その後ベンチャー企業へ転職して、またLAVAに戻ってきました。
__え?一度LAVAを辞められて、また戻られているんですか?なんで辞めてしまったんですか?
宮西:産休・育休から復職をして1年くらい経った時に、結構モヤモヤしている時期があって。時短勤務で、通勤に2時間くらいかけていて「ちょっと遠いな」とか。業務の幅が広がらず「将来的に自分のスキルが通用するのかな」とか。漠然とした不安を抱えていました。自分の年齢とスキルのバランスって合っていないんじゃないかなと当時は思っていました。だから、自宅に近くフルタイムで働けて、ベンチャーみたいな小さい組織で幅広く業務を行いたいという思いで外に出ました。
__当時の仕事はあまり面白くなかったんですか?
宮西:いえいえ、凄く面白かったです!LAVAでのキャリアはインストラクターから始まって、2店舗の店長をして、海外展開のプロジェクト参画、採用担当と、様々な業務に関わらせてもらいました。海外展開のアナウンスがあったときに、とても興味があったので担当マネージャーに直接電話してしまいました。マネージャーの方はびっくりされていたんですが「本当は人を増やす予定じゃなかったんだけど、海外に初めて出店するとか会社としてやったことないことだから、チャレンジができる人に来てほしいと思っていた。来てほしい。」と、そのようなことをおっしゃっていただけました。今思うと怖い物知らずだなというか、全然知らない人に電話かけて「やりたい」って言うなんて結構失礼だなって思ったりするんですけど(笑)。
__面白いと感じながらも、LAVAを卒業。その後は、どのようなご経験をされたんですか?
宮西:1年半くらいベンチャー企業で、人事として広く業務に関わりました。営業からエンジニアの採用だけでなく、労務、総務など、幅広い業務を経験させてもらいました。ただ、業務というより、当たり前の違いを感じられたのが大きかったです。やっぱりLAVAに10年間いて当たり前だと思っていたことが、こんなに外の会社って当たり前じゃないんだって気付きました。電機メーカーからLAVAに転職していたので、LAVA以外も知っていたつもりでしたが、初めて外に出て「あ、そっか。LAVAの当たり前は世の中の当たり前じゃないんだ。」ってことに辞めてから改めて気付きました。
__外に出て初めて気付いたLAVAの当たり前。LAVAの当たり前ってどういったものですか?
宮西:なにがLAVAの当たり前なのかで言うと、言語化するのは凄く難しいんですけどね…。やっぱりカルチャーとか理念とか、お客様との関係性って、LAVAらしさがあると思います。新卒でLAVAへ入って初めて転職した人って、特にギャップを感じているみたいで。
__宮西さんだけが感じたことではなかったんですね。
宮西:実は、(2021年)12月にインストラクターを辞めた人に向けてメルマガみたいなのを送ったんです。「LAVAへ戻ってきませんか?」「LAVAの当たり前って世の中の当たり前じゃないよね?」って私の実感をメルマガに書いたんですが、「私もそう思ってました!」ってすごい共感の反応がありました。
LAVAの当たり前に、働き方とか、部署間の関わり方とかもあると思います。その中でも特に、感謝が溢れているところはありますかね。感謝が溢れている環境って、きっと他にもたくさんあるとは思いますが、LAVAと世の中とではその当たり前の環境は違うのだと感じている方が多いんじゃないかと思っています。
__そもそも、どうして退職された方にメルマガを送ろうと思ったんですか?
宮西:メルマガを送る前から、ポツポツと再入社される方がいたんです。元々インストラクターだった人が退職をして、もう一度エントリーくださる方が増えてきたんですよね。その流れを見ていて、もしかしたら自分からは門を叩けないけど、同じような想いをもっていて、LAVAに戻りたいって人がいるんじゃないかって仮説を立てました。そして、「LAVAは2030年のビジョンに向けて、こんな風に変わっていってるんだよ。今後新たに仲間を募っている中で、卒業している人にもう一度戻ってきて欲しいと思っている。なぜなら私も同じ気持ちで戻ってきたから。」と、私の思いを正直に書きました。LAVAの当たり前は世の中の当たり前ではなくて、LAVAで働けることがすごく貴重で素晴らしいことなんだなって、辞めてから初めて気付きました。そこに共感してくれる人もいるのかなって、ぜひチャレンジしてほしいですって思って書きました。
__辞めた人の戻る勇気も大変なものだと思いますが、辞めた人を受け入れる会社も勇気があると思ったのですが。
宮西:シンプルにすごく社員たちを信頼しているからだと思っていいます。LAVAにはチャレンジを歓迎する風土があるのですが、LAVAの社員たちが「これをやりたい!」ってことに対して、経営者側が社員へ任せる場面があります。入社選考の段階で、会社の理念などへ共感してもらってから入社へと進めていて。だからこそ、信頼しているから一緒に頑張ろうって関係性を作れている。
もちろんチャレンジするための基準はありますが、基準に達しなくても、なにもチャレンジさせないよって話でもなく、ある程度の経験を積んでこの用件をクリアできていれば、まずそこはやってみましょう!ってなります。
LAVAは、本当に、本人のやる気とか意思とかを尊重してくれていると思います。
__めちゃくちゃステキな会社ですね!これだけ大きな会社でありながら、1人ひとりに向き合っているように感じます。
宮西:私、新卒の子とかにも言いたいんですけど「本当にこんな会社ないよ!」って。インストラクターって専門職なんですけど、そこから総合職的な働き方もできるんです。そのようにみせているだけでなく、実績として年間に30~50人くらいが社内でジョブチェンジしています。この企業規模で、このスピード感で、実際にそれが叶っているっていうのが、他ではないと思います。早いと入社2年目とかで本社へ来ちゃいますもんね。担当プログラム本数が何本以上などの基準があるんですけど、本当に優秀な子だったら1年でクリアしちゃうので。だから、インストラクターが足りないんです(笑)。
__改めて、LAVAはなんでそんなことができるんでしょうか?
宮西:切符を渡してくれる環境があるからだと思います。チャレンジする切符を渡してくれるということは責任を渡すことでもあり、権限移譲するのはすごく怖いことだと思います。だから多くの経営者は、自分で権限を持ってやっていくことが多いのだと思います。LAVAの場合は、社員たちがこれをやりたいってことに対して、社員へ権限を移譲しています。少し前にもお話しましたが、シンプルにすごく社員たちを信頼しているからこそ、できるのだと思っています。
私の場合、最初にLAVAに入ってからはインストラクターから始まり店長を経て、海外出店のプロジェクトに参加して、採用に携わって、いろんなチャレンジをさせてもらいました。自分がやりたいと手をあげたことに対して「いいよ!」って、担当マネージャーが社内で承認をとって動かしてくださったことに感謝をしていて、やりたいことを受け入れてくれる風土って貴重だなって思いました。
__社員同士も信頼し合っている風土があるんですね。
宮西:元々、私がLAVAへ戻ってきた直接的なキッカケは、一緒に働いていた上司から「戻って来ない?」って声をかけてもらったことなんですが、やっぱりLAVAの魅力って一緒に働く人の魅力だと思っています。違う業務をしていたとしても『1人でも多くのお客様に、ヨガを通して幸せになってもらう』っていう最終ゴールをみんな共通として持っているので、なにか困っているときに話を聞いてくれたりとか、一緒に考えてくれる風土がすごくあります。
採用の中でも、新卒と中途でも少し違うんですけど、そこでも協力できたりとか、課題に対して一緒に考えていくっていう風土があったりとか、理念が浸透しているが故に、みんなで一緒に同じ方向に動くっていうことができているのだと思います。
__理念を浸透させることは簡単なことではないと思いますが、理念を浸透させるポイントはありますか?
宮西:愛知から関東のレッスンを受けに来てくださる会員様がいたんです。
__??どういうことですか?
宮西:愛知から関東の店舗に異動してきたスタッフがいるんですけど、愛知にいたときの会員様が関東にレッスンを受けにきてくださったんです。毎日じゃないんですけど、会いに来てくれたんです。
本当に関係性の深いお客様を持てることはLAVAの理念を体現できていることになると思います。『私たちはヨガを通して、ひとりでも多くの人を幸せにします。』というLAVAの理念を体現するためには、ヨガの経験があるなしに関わらず、人のためになにかしたいって思っていることが大事だとも思っています。私も関東圏内で店舗異動しましたが、前の店舗の会員様が来て下さることもありました。
インストラクターって華やかというか、人前に立って何か表現するパフォーマー的なイメージを持たれている方は多いんじゃないかと思います。もちろんそういう側面もあるんですが、レッスンの主体は圧倒的に会員様です。インストラクターがどんな言葉を使って、どういう風に伝えていくのかは、その時々に目の前にいるお客様によって、全然レッスンは変わってきます。
だから、人を観察することとか、なにか人の変化に気付けるとか、人に興味があるとか、そこに対して自分が関わっていけることに対して喜びを見出せるとか、そういった思考がある方は、すごくインストラクターに向いているし、LAVAに欲しい人材かなって思います。
__最後にお伝えしたいことはありますか?
宮西:LAVAは今『2030年にむけたビジョン』っていうものを策定しておりまして。「LAVAのサービスを通して、今に感謝し、人生を楽しむ人を100万人つくります」っていう内容なんですが、まさに今ここに向けて、100万人にむけて本気で追いかけよう!ってめちゃくちゃ頑張っているんです。だから新規事業もどんどん立ち上がる。そこに現場のインストラクターがチャレンジできるって環境なので、だから実は圧倒的にインストラクターが足りてないんですよ(笑)。
ちょっとでもLAVAに興味を持ってもらえたらお話を聞きに来てもらいたいですね。
__今日はご多忙の中、取材にご協力いただいてありがとうございました!
【PROFILE】
宮西 理恵|ホットヨガスタジオLAVA・人事
新卒で大手電機メーカーに入社。約4年ほど勤めた後、LAVAのインストラクターとして働き始める。短期間で成果を出したことから、三軒茶屋店と二子玉川店の店長をしていた。同時期、LAVAが海外進出を狙っていると社内イベントにて概要だけ共有した際「私、やってみたいです!」と同プロジェクトに参画。海外展開に向けた市場調査をアメリカ、香港、韓国、シンガポールにて実施し、プログラムの方向性・戦略という役割と、現地でインストラクターを採用するためのノウハウ共有のため育成も担った。採用ノウハウを学んでいく内「年齢と自分のスキルが合っていない、このままでは自分の理想にたどり着けないかもしれない」と考え、海外出店(シンガポール)1発目を目前に、10年在籍したLAVAを卒業しベンチャー企業へ転職。転職後も人事として、営業からエンジニアまで幅広い職種の採用を担ったことでスキルUPはできた一方、LAVAへの愛は冷めやらず。たまたま元上司から「戻って来ない?」と声をかけられたことを機に、1年半のブランクを経て復帰し現在もLAVAの人事として活躍中。
お子さんが5歳になる男の子とのことで、約2年前からNHK『香川照之の昆虫すごいぜ!』にお子さんと一緒にハマっている。夏になればお休みの日は虫取りに出かけるそう。「今はオオカマキリの卵と、冬越ししているアゲハ蝶のサナギがいて、春を待っている感じです」とインタビューを笑顔で締めくくってくれた。
設立年月 | 1990年12月 | |
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代表者 | 鷲見 貴彦 | |
従業員数 | 株式会社LAVA International(単体)3,715名 ※2021年4月末現在 | |
業務内容 | ホットヨガスタジオLAVAの運営 |
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