勝ち負けの世界であるスポーツ。
勝敗を決めるのは審判の判定が絶対となっています。
しかし、人の目では判断しにくいプレーも多くあり、野球やテニス、バレーボールなど多くのスポーツでビデオ判定が導入されています。
サッカーでもデジタルの力を借りて誤審を防いでいますが、いつから始まったのでしょうか?
今回はサッカーにおけるビデオ判定について詳しく解説していきます!
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サッカーで採用されているビデオ判定は「VAR」(ビデオアシスタントレフリーの略称)という方法です。
VARは機械の名前ではなく、フィールドにいる主審1名・副審4名とは別の場所で様々な角度からレフリーのサポートをする審判員のことを言います。
この制度は2018年のロシアワールドカップで使用が開始され、Jリーグでも導入されています。
ちなみに、オリンピックでの使用は「2020東京オリンピック」が初めての試みとなりました。
VARの導入理由は様々ですが
・広いピッチ内を4人の審判で見ることが難しい
・競技レベルの高度化やスピード化により判定が難しい場面が増えた
・観客を納得させられる判定基準が必要になってきた
このような理由が考えられています。
VARの役割は、「5人目の審判」としてレフリーをサポートし、フィールドにいる審判による「はっきりとした、明白な違い」をなくすことであり、判定を決定することは出来ません。
VARが介入できる場面は以下の4つになります。
1.得点かどうか
2.PKかどうか
3.退場かどうか
4.警告・退場の選手の間違い
この4つのシーンと「見逃された最大の事象」(主審が確認できなかった選手に対する暴力行為・ボールを手で扱ったなど)が起きた可能性がある時にVARが介入します。
また、バレーボールのチャレンジ制度のように監督や選手がVARでの再審を要求することは出来ません。
VARの導入は、審判の誤審を防ぐことが出来るようになり判定の正確度は導入前の93%から98.9%まで高まったとも言われています!
審判の誤審を防げるというメリットがある一方で、
・VARが介入するとゴール前での混戦を止めることになり観客の興奮が冷めてしまう
・サッカーの最大の魅力の「途切れない攻防」である試合の流れを止めることになる
このような反対意見もあり、VARの導入は賛否両論です。
ここでは、先ほどお伝えしたVARの対象となるプレーが起きた際にVARが介入する手順を解説していきます。
1.対象となるまたは、対象となりうる事象が起きる
2.VARが映像を確認し「はっきりとした、明白な違い」「見逃された最大の事象」があった場合は主審に介入することを提案する
3.主審はTVシグナル(片方の指を耳に当てもう片方の腕を伸ばすジェスチャー)をしVARオンリーレビューかオンフィールドレビューを行う
※VARオンリーレビュー
→手がボールに当たったかなど、映像から事実として確認できることをVARの助言のみで判断すること
※オンフィールドレビュー(OFR)
→選手同士がどの程度接触したのか、意図的に悪質なプレーだったのかなど主観的な判断が必要な場合に主審自らが映像を確認すること
4.主審が対象プレーを確認したのち、再度TVシグナルを示しピッチ上で最終判定を下す
このような流れでVARは試合に介入します。
ここで押さえておきたいことが「判定は主審が行う」ということ。
VARはあくまでアシスタントであり、VARが介入したからと言って判定が絶対に覆るということはありません。
また、VARを行う人はビデオオペレーションルーム(VOR)という部屋で試合を見ます。
参加する審判員は
・VAR1名
・アシスタントVAR(AVAR)1名(2名以上のこともある)
・VARに求められた場面の映像を適切な角度や速さにして提供することでVARの援助をするリプレーオペレーター(RO)1名(2名以上のこともある)
このように構成されたメンバーで行われており、VORに入室の承認を受けた人のみがVAR、AVAR、ROとの会話を認められています。
今回はサッカーのVAR制度について解説しました!
VARの賛否は分かれるものの、正確なジャッジに貢献していることは間違いありません。
みなさんも観戦する際にはVARに注目してみてください!
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