「従業員も生徒さんもみんなハッピーにしたいから。」熱血社長が考えるインストラクターのキャリアパス

ネイス株式会社 代表取締役 南 友介

「従業員も生徒さんもみんなハッピーにしたいから。」熱血社長が考えるインストラクターのキャリアパス

ネイス株式会社 代表取締役 南 友介

「元体操日本代表が社長の体操教室チェーン」

アナタはどんな職場を思い浮かべますか?体操のエリートが集まるところ?限られた人だけで作られた世界?今回インタビューをお届けする、南友介社長(40歳)にお会いして、私のそんな考えは一瞬で吹き飛びました。2010年の創業から、今や首都圏を中心に31店舗を展開するネイス体操教室のトップである南さんは、一言で言うならとってもざっくばらん。前編では、幼少期の体操との出会いから、体操日本代表時代、ネイスの創業、更にはそこにある信念についても、時に真剣に時にギャグを交えながら・・・ユーモアたっぷりに語ってくれました。

後編となる今回は、ネイス体操教室の特色、求める人材像、そして思い描く今後のビジョンも伺いました。そこにも、やはり一本筋の通った南さんの熱い思いがありました。

(取材・構成=スポジョバ編集部 荻野仁美)


逆上がりができた!大切なのはその事実ではなく・・・

ーー前回の創業までのお話もかなり面白かったのですが、ここからはネイス体操教室の特徴についても教えてください!「ココロとカラダを育てる」というのをコンセプトにあげてらっしゃいますよね?

:ココロを育てる、つまり前回お話した自己効力と自己肯定力を育める先生であるために、生徒を褒めるタイミングをしっかり講師陣に伝えています。例えば逆上がりが出来た!めちゃめちゃ褒めポイントなんですよ。その瞬間に褒めてあげる事で、子どもは自信がつくんですが、荻野さんやったら、その時何を褒めますか?

ーーえ、逆上がりを出来るようになった、その事実じゃないんですか?

:大切なのは成果ではなくプロセスを褒めることなんです。これが出来たからOK!ではなく、「これまで出来なくて泣いていたよね?でもあきらめずにやり続けたから出来るようになった、それがすごいんだよ!」っていうその一言が大事なんです。これがココロを伸ばせるかどうかの大事なポイントです。更にそれを親御さんにどう伝えてあげるか。「今日帰ったら、今まであきらめなかった事を褒めてくださいね。」と伝えてあげることで、より一層、生徒さんのココロの部分が育つんです。

ーーなるほど!努力した過程を褒めてくれた、その経験が、将来、体操以外のジャンルでも成功体験として生きてくるわけですね!

:そう!うちは体操選手を育ててるわけちゃうからね。やったらできるんやっていうのを身をもって体験してココロに刻んでもらう。あとカラダの部分ですね。体操教室の中では、他のスポーツより圧倒的に多い数の動きを学びます。掴む、ぶら下がる、転がる、ジャンプする、しゃがむ…という風に、もう一石二十鳥くらいメリットがある!(笑)特にゴールデンエイジといわれる9歳までに、その沢山の動きをすることで、将来的に色んなスポーツをする事に繋がったり、もっと言うと転びにくい身体になったりとか。ざっくり言うとその2つを併せてココロとカラダが強くなる。うちがすごく意識してる所ですね。

ーーだんだん自分も将来、子どもをネイス体操教室に通わせたくなってきました(笑)そうやってネイスで学んだ生徒さんにその後、お会いしたりしますか?

:つい最近、偶然、昔通ってくれていた生徒さんに街中で会いましたよ!その時、親御さんにも言われました。「今はスポーツやっていないけど、頑張れば必ず成し遂げられるっていう精神はネイスで学びました。それで高校受験を乗り切れました。」って。生徒さんはもう高校生になっとって、ちょっと照れてたけどね(笑)僕もよく覚えていた子で、最初のころはずっと泣いてばっかりやったけど、トランポリンが大好きな子やったなぁ。特に年少さんで多いんですが、最初通い始めは全然しゃべらなかったり、泣いちゃったりするんだけど、どんどん成長していきますね、その世代の子たちは。





85%が体操未経験!インストラクターに求められるもの

ーーそんな生徒さんたちを育むインストラクター職に求められるものについても伺って行きたいんですが、実際に南さんが求めているのはどんな人財ですか?

前回もお話したNEIS=New,Exciting,Interactive,Smileの部分に共感してもらえるなら、たいだいうちで楽しんでやってもらえるんやないかな?子どもに夢を与えるお仕事だから、インストラクター自身が楽しめないと、子どもに笑顔で接せられないからね。本当に子どもが好き、運動が好きって方、そこがベースで大事やな。

ーー技術的に求めるものはいかがですか?

:不問です!というのは、うちの社員は85%くらいが体操のたの字も知らない未経験者なんですよ!で、だいたいがサッカーや陸上といった何かしらのスポーツ経験者ですね。体操未経験で不安かもしれないですが、技術指導に関してはこちらでしっかりプログラム用意していますから、それを受けてもらえれば大丈夫です。

ーーおぉ!ほとんどの方が体操未経験で活躍されてる実態は心強いです!また今、店舗数もどんどん増えていますよね?

:今、全国に31店舗展開していて、来期には新しく20店舗、その次には30弱、3年後には100を超える新規展開を予定しています。こんなスピードで展開できるのも、僕たちの店舗が小型で投資額もそんなにかからず出店できるからなんです。大きなターミナル駅じゃなくても、小さな町でも出店できる。そういった体操チェーンは今までなかった。そういう意味で言うと、日本で初めて体操チェーンがビジネスとして成り立つって証明した。それは、ひとつ、うちの特色かなと思います。

ーーすごいスピード感の成長されてますね…!!

:なかなかエキサイティングですよ~(笑)だからインストラクターの方を沢山求めていて、今回の求人に至っているわけなんですが、うちは変化が速い世界です。仲間も教室もあっという間に、どんどん増えていく。このスピード感をおもろいって思ってついてきてくれる方にはうちはピッタリだと思います。

ーー会社がまさに成長していくその時に携われるのは、わくわくする挑戦だと思います!

:どうして、うちがこんな店舗数増やしているのかっていったら、従業員のみんなにもハッピーでいて欲しいから。社員や社員の家族が食べて行けるように、お給料増やして、社員のキャリアパス考えて利益蓄えて配分していかないかんと考えています。




自らも元体操日本代表!倒立開脚を披露!


マネジメント、物件開発、社長?!インストラクターが歩むキャリアパス

ーー先程のお話にもでてきましたキャリアパス。例えばインストラクターの方だと、実際どんな道があるんでしょうか?

:具体的にいうと未経験から入って一般のインストラクター、準店長、店長、クラスリーダー(CL)、エリアリーダー、ここまでがプレマネですね。自分でレッスンもしながら何人かのCLの面倒を見ます。で、その上からがマネジメント側で、エリアマネージャー、ゼネラルマネージャーです。今、会社の方向性として、どんどん役職上げて、お給料上げたい!というのを目指す人にとってはすごくいい環境だと思います。また体操の先生で入ったけど、物件開発に興味があるから、そういった部署に移るっていうキャリアパスもありますよ。

ーー物件開発ですか?それってネイスを新しく出店する場所の開発ってことですか?

:そうです!家賃の交渉とか内装をどうするかとかそういうのを行うポジションですね。今、その分野で第一線に立って活躍してくれているのが、元インストラクターの子ですよ。

ーーそうなんですね!個人的にやはりインストラクターっていうと若くて元気なイメージがあって、10年20年ってずっと働くのは難しいのかなと思っていたんですが、ネイスではキャリアの選択肢が色々ありますね!

:それでいうと今、独立制度、のれん分け制度を始めました。僕、ハッキリ言うてますけど、体操の先生(CLまで)で居続けるなら年収500万が限度やと。ウソつきたくないし、幻想抱かせたくないから、これはちゃんと言います。で、去年、優秀な店長として活躍しとった子から、ある相談を受けました。その店長は子どもが2人いて、2人とも大学に行かせたいんだと。それやったらマネジメント側にうつらんとあかんよって。それで「リスクは背負う事になるが独立第1号どうや?」って提案したら「やります!」って。それが、のれん分け第1号!それで1号で成功したもんやから、どんどん手があがって去年だけで3人社長が生まれましたよ!

ーーおぉ!!夢があります!!でも、優秀な人財が独立していってしまうという事は南さんにとっては痛手な部分もあるのでは…そこにはどんな思いがあるんですか?

:のれん分け制度を導入したのは、ちゃんと本人も家族も飯食えるようになって欲しい、キャリアの選択肢を増やしたいっていう思いがありました。のれん分けで行く=ネイスグループ、ネイスのフランチャイジーなんですよ。その優秀な人財はネイスグループでいてくれます。そうじゃなくて完全独立して自分の体操教室やりたいって人も無きにしも非ずですよね。それもひとつの選択肢やとは思います。でも今回、独立第1号の彼が、すっごいニコニコしながら幸せそうにお歳暮持って挨拶に来てくれたんですよ(笑)あぁ独立して良かったんやなぁとしみじみ思いました。そういうのが増えるんやったらええなぁって思っているだけですね。楽しい仲間と楽しい仕事、これが僕のポリシーですから。





見据える3年半後の「上場」。それはあくまでスタートライン

ーーネイスの一号校の開校からちょうど今年で10年。ぜひ今後の事業の展開、展望も教えてください。

:引き続き、規模の拡大をやっていきます。更に、僕の考えだけでいうと3年半後にある「上場」。これはひとつの大きなスタートラインとして考えています。この挑戦は、旅行に例えるなら、世界一周に近いんですよ。いけるかな?でもいけそうだな?みたいな(笑)それの感覚で結構、楽しいんですよ。

ーー上場も視野にいれてらしたんですね!しかもゴールではなくスタートライン…

:はい、完全にスタートライン。なんで上場するのかっていったら、体操選手時代の経験からいって、日本2位よりオリンピック出場の方が、わかりやすくすごい(笑)。それと「上場してる」も一緒なんです。ビジネスにおいて「うち上場してます、こんな事やりたいです」で話が早いんです。更には、より優秀な人たちが仲間として集まってくるはずですし、取引先との条件面でも変わってくることも多いでしょう。あと海外の展開もひとつ見てます。まずはASEAN、まだミャンマーとか経済状況厳しいですけど、あと2、3年したら激変すると思います。そうしたら間違いなく教育が必要とされてくる。それで向こうの大手さんとジョインするってなったら、その時も上場しているっていうのは話を進める上で早いんですわ。

ーー南さんの「楽しい仲間と楽しい仕事」は海外にも広がっていくんですね!!その前に、まずは全国展開も……ですよね?

:もちろん!うちが拠点を増やすっていうのは、インストラクターたちの給料増やすっていう意味もあるけど、通ってくれる会員さんのためでもあるんです。最近、千葉の教室に通ってくれていた会員さんが親御さんの転勤で泣く泣く福岡に引っ越したんです。でも引っ越し先のすぐ近くに奇跡的にネイスがあった!で即入会!これが僕たちの役割やなと。僕たちが提供するものがいいものであるなら、沢山行ける場所作ってあげないとダメですよね。それがお客さんの為であり、ひいては従業員のためでもある。ええことだらけやん!

ーー自分たちのサービスに自信を持っているからこそ!ですね!最後に求人を見た方にメッセージをお願いします。

:お、なんか緊張しますわ(笑)え~目に留まったなら、これも御縁だと思います。色んな方がいてると思いますけど、せっかく働くなら、楽しい、自分の夢を実現したい、を大事にして欲しいです。もしネイスの求人が目に留まったなら、応募ボタン押してや!(にっこりイイネポーズ付き)こんな感じで大丈夫ですかね?(笑)

ーー最後までユーモアたっぷり(笑)通う生徒さんのこと、働く人とその家族のこと、関わった人みんなを幸せにしたい南さんの熱い思いがとても伝わってきました!ありがとうございました!!





【PROFILE】南 友介(みなみ・ゆうすけ)

1980年大阪生まれ。小学校1年生の時にジャッキー・チェンに憧れ、バク転がしたくて体操を始める。ジュニアクラブで経験を積み、当時、練習量が多くて有名だった岡山県の関西高校に進学。そこで選手として花開き、水鳥、冨田(後の2004年アテネ五輪団体金メダリスト)の2人と共に、日本代表として国際試合に出場。

日本体育大学でも体操を続け、レギュラーメンバーとして大会に出場するも、大学卒業と同時に選手は引退。現在のリコージャパンに入社し、新人賞、優秀社員賞を受賞し営業マンとして輝かしい成績を収める。

その後、六本木に本社を構えるベンチャー企業、大阪の人材派遣のスタートアップ企業で役員を勤めた後、2010年の9月、30歳の誕生日1ヶ月前にネイスを起業。

体育教師の派遣業からスタートし、2011年2月に1号校となる東川口校をオープン。現在は首都圏を中心に31校を展開する。

また自身も発達障害であることから、講演活動や発達障害児向けのプログラム「ネイスぷらす」の展開なども積極的に行う。

好きな言葉は「好きこそものの上手なれ」。インタビュー中もギャグや体操の実演で終始笑わせてくれるエンターテイナーな社長。いつもこんな感じなんですか?と伺うと「今日は大人しいほうやで?」の返答が。


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設立年月 2010年09月
代表者 南 友介
従業員数 -
業務内容

1.子ども向け体操教室「ネイス体操教室」の運営
2.「ネイス体操教室」フランチャイズ事業
3.スポーツ器具の製造販売事業
4.発達支援事業「ネイスぷらす」の運営

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