「幕下はどんな階級なの?」
「収入源や昇進、陥落の条件は?」
前回は、相撲の階級について紹介しました。
こちらの記事では、その中から将来の横綱候補とも言うべき「幕下」について更に詳しく掘り下げていきます!
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大相撲の幕下は、東西それぞれ六十枚目まで120名になります。
大相撲の番付の中では上から3番目にあたるのが幕下力士です。
ただし、十両と幕下の差は大きく、1つランクが異なるだけで収入が天地の差。
そのため、幕下は力士の中でも一番競争が激しい位置とも考えられます。
逆に十両になれば生活が変わるというモチベーションで気合いが入っている力士が一番多いでしょう。
さらに、その下に三枚目という位があります。
三枚目から幕下へ昇格するも一定の条件を満たさなければいけません。
相撲界で順位のことを〇枚といいます。
10枚目以内で4勝以上、25枚目以内で5勝以上、50枚目以内で6勝以上、51枚目以下で7勝(優勝の有無を問わず、無条件で昇進)。
このように「枚目」が上の力士ほど少ない勝数で昇格することができるのも、すでに一定の実力を認められているからです。
では、幕下から十両へ昇進するにはどうすればよいのでしょうか?
それは、幕下で勝ち越すこと。4勝することが十両になるための最低条件です。
ただし、幕内力士、十両力士の人数は決まっているため枠が埋まっている場合は昇進できません。
幕内から幕下へ陥落した力士、引退する力士がいる場合など昇進のタイミングです。
いずれも番付編成会議で十両昇進が決まっている力士から順々に昇進できる仕組みになっています。
幕下の給料はありませんが、毎年6回支給される手当が16万5千円になります。
年収に換算すると99万円。
これで暮らしていくのは難しいですが、所属部屋での共同生活のため、食費や家賃は各部屋が持ちます。
それを考えると99万円という収入でも生活できないこともありません。
幕下付け出しとは、飛び級制度のようなもの。
大相撲に参入する前に学生・アマチュア相撲時代に好成績を残した選手に地位を優遇する制度のことです。
幕下付け出しの条件は、義務教育終了(中学校卒業見込みを含む)の25歳未満(付け出し資格申請日時点)の男子で以下の基準を満たす必要があります。
【幕下15枚目格付出し】
「全日本相撲選手権大会」(アマチュア横綱)、「全国学生相撲選手権大会」(学生横綱)、「全日本実業団相撲選手権大会」(実業団横綱)、「国民体育大会相撲競技(成年男子」(国体横綱)のいずれかで優勝。
【幕下10枚目格付出し】
「全日本相撲選手権大会」の優勝の他に3大会のいずれか1つ以上に優勝が必須条件となります。
【三段目最下位格付出し】
幕下付け出の条件は、義務教育終了(中学校卒業見込みを含む)の25歳未満(付け出し資格申請日時点)の男子で以下の基準を満たしたもの。
期限は、8強進出から1年間。(当面は2年間)
「全日本相撲選手権大会」「全国学生相撲選手権大会」「全日本実業団相撲選手権大会」「国民体育大会相撲競技(成年男子)」のいずれかで8強以上に進出した場合となります。
付け出しは、若い年齢のうちにプロデビューさせることを狙った制度ではあるもの実際、中卒で叩き上げで成長する力士はそこまで多くないのが現状。
そのため、三段目最下位格付出が新設されたり、年齢制限が引き上げられました。
ちなみに、幕下付け出、三段目最下位付け出しが認められた者は体格が不問となりますので、新弟子検査の体格検査が免除となります。
また、付け出しからのデビュー後、大関まで昇進できた力士は1割未満というデータになっています。
これは付け出しの大きな問題点ではありますが一体なぜなのでしょうか?
確かに、大相撲を見ると海外勢、特にモンゴル勢がトップに君臨します。
外国人との身体能力の差でしょうか?
もちろん、それもあるかもしれませんが、プロ意識、マインドが大きく関係している可能性が高いです。
元横綱の朝青龍関はこのようにコメントしています。
「オレらは、もう帰る場所はない。ここで勝ち続けないと生き残れないんだ」
日本の社会環境をみると不況だとはいわれていますが、最悪生活には困らない制度が整っています。
それに、十両に上がってしまえば毎月100万円以上のお金がもらえるわけです。
この時点で上場企業に就職するよりも大きな収入が手に入るのです。
このような環境から日本人力士は一安心するのがほとんどでしょう。
一方で海外勢は失敗したら後がないのです。貧富の差が激しい国ですから、皆ジャパニーズドリームをつかみ取ることに必死なのです。
そういうハングリー精神が海外勢が大相撲でトップに君臨する理由だと考えられるでしょう。
では、付け出しは意味がないのか?
そんなことは無いでしょう。
実際、付け出しから大関以上になった力士もいます。
幕下力士として実績を積み、いずれ花咲くように頑張っている力士が多く、いわゆる育成枠の力士を応援しに行くのも、また違った見方ができて面白いのでは?
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