「エース」、それはそのチームの顔となる選手です。
サッカーでは司令塔の選手がエースナンバーを身につけることでも知られていますが、野球ではチームからの期待が大きい投手がエースナンバーを身につけます。
今回は、野球のエースナンバーの意味や由来、日本とアメリカの違いなどを解説します!
【野球の背番号に関する基本的な解説はこちらから】
日本のプロ野球におけるエースナンバーといえば18番が代表的です。
1や10ならまだしも、なぜ18という中途半端な数字なのでしょうか。
その由来は諸説ありますが、ひとつは歌舞伎が語源とする説です。
初代市川團十郎さんをはじめとする当時の歌舞伎役者がそれぞれ得意としていた18種類の演目を、七代目市川團十郎さんが選び、「歌舞伎十八番」と呼んだことから、得意とする芸=十八番と言うように広く知れ渡りました。
そこから野球界にも派生し、チームで一番優れたピッチャーに十八番、すなわち18番を与えるのが通例になったと言われています。
もうひとつは、桑田真澄氏などの巨人のエースピッチャーが、代々18の背番号をつけることが多く、そこからエースナンバーとしてのイメージが定着したという説です。
そのイメージは2021年現在のプロ野球でも残っており、現在は巨人のみならず、球団ごとにエースクラスのピッチャーが18番を背負っています。
その典型といえば、2021年に東北楽天ゴールデンイーグルスに復帰した田中将大投手でしょう。
2013年には24勝をマークして球団史上初の日本一にチームを導き、東日本大震災発生から間もない東北に勇気を与えました。
メジャーリーグを経て日本球界復帰後も18番を着用しています。
少し時代を遡ると、「平成の怪物」の異名を持つ松坂大輔投手も、18番のイメージが強いのではないでしょうか。
高卒1年目から、当時全盛期を迎えていたイチロー選手を手玉に取るなどの活躍をみせ、16勝をマーク。
大物ルーキーにプロ野球ファンは度肝を抜かれたことでしょう。
そんな松坂投手がメジャーリーグのボストン・レッドソックスへ移籍した後、当時の西武ライオンズで台頭したのが涌井秀章投手でした。
18番を継承して以降もエースナンバーに恥じない活躍をみせ、千葉ロッテマリーンズに移籍後は違う背番号をつけたものの5年目のシーズンから再び18番を着用。
2021年からはイーグルスに在籍し、田中投手の復帰によって背番号は変わってしまったものの、エースクラスのピッチャーとして球界を盛り上げています。
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では、このエースナンバーのイメージは中学・高校野球でも同じなのでしょうか。
中学・高校野球では、ポジションの数字=背番号となるので、エースピッチャーの背番号は1番となるケースがほとんどです。
1 ピッチャー
2 キャッチャー
3 ファースト
4 セカンド
5 サード
6 ショート
7 レフト
8 センター
9 ライト
この数字を覚えておくと誰がどのポジションかわかりやすくなりますね。
ちなみに、10番は2番手ピッチャーがつけることが多い傾向にあります。
【野球のポジションに関する記事はこちらから】
野球の本場、アメリカ・メジャーリーグには決まったエースナンバーは存在しません。
これには主に2つの理由があるとされています。
ひとつは、メジャーリーグは選手の移籍が多く背番号が変わりやすいということ。
もうひとつは、永久欠番が多くそもそも継承ができないこと。
日本と比較すると、エースナンバーという概念が浸透しにくい環境であることがわかりますね。
ただし、往年の名投手であるノーラン・ライアン氏がつけていた34番の着用を希望するピッチャーは多くいます。
野球観戦時には、ピッチャーの背番号に着目してみると、また新たな発見があるかもしれませんね!
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