「駅伝のタスキに決まりってあるの?」
「受け渡しで失格ってどういうこと!?」
前回は「駅伝の距離を大会別に紹介!あの有名な◯◯駅伝の距離は?」で駅伝の距離について紹介しました!
駅伝の魅力は、思いをタスキに託し繋ぐことと考える方もいるのではないでしょうか。
感動のシーンであるだけに注目されますが、そのタスキの受け渡しに関したルールをあなたは知っていますか?
今回は、駅伝のタスキに注目します!
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駅伝ランナーが繋ぐタスキにはチームの思いが染み込んでいます。
タスキを最後まで繋いでいくことが、チームの目標の1つでもあるのです。
このタスキには決められた規定があります。
タスキは布製で長さは1m60~80cm、幅は6cmが標準とされています。
もしも中継所で繰り上げスタートになってしまい、タスキを繋げることができなかった時は、大会の主催者が用意しているタスキを使うことになります。
例えば箱根駅伝では、黄色と白のストライプ柄が採用されています。
しかし、往路5区と復路最後となる10区だけは、例え繰り上げスタートになっても大学独自のタスキを使用することができます。
これは、ゴールをするチームに対しての敬意を表すという理由からです。
タスキの受け渡しにもルールが設けられています。
受け渡しが行われる中継線は幅が50mmの白線で示されており、この中継線から進行方向20mの区間で手渡しで行わなければいけません。
日本陸上競技連盟の「駅伝競争基準」の第9条にもタスキについて「必ず前走者と次走者の間で手渡さなければならない」と記されています。
もしも中継線の手前でタスキを投げ渡すようなことをしてしまえば、失格となってしまいます。
受け取る走者についても同じで、中継線の手前の走路に入ることはできません。
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タスキは手渡しで行わなければならず、決して投げてはいけないと説明しました。
これにより実際に失格になってしまった事例があります。
「全国都道府県対抗男子駅伝大会」で、1区を走った愛知のチームの選手が疲労でフラフラになりながら2区の中継所までたどり着くと、必死の思いで次の走者にタスキを投げ渡してしまったのです。
中継所にいた審判員はこの行為を見て愛知を失格と判断し、2区以降は区間記録のみが認められるという結果になりました。
審判員もランナーの心情を考えれば辛い判断だったかもしれませんが、駅伝のルールにのっとり厳格に判断したことは決して間違いではないでしょう。
また、失格行為はなぜ起きてしまったのでしょうか。
緊張を強いられるレースでは、ルールを理解していても判断が鈍り、今回のように疲労も重なって結果的に失格行為に繋がってしまうことがあります。
ランナー1人ひとりの思いを繋ぐ駅伝は、それだけ心身ともにハードなスポーツであり、だからこそゴールした時の感動はひとしおなのです。
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