個人指導型スイミングスクール「東京スイミーSS」で身につく2つの力

スイミー株式会社 代表取締役 菅原優

個人指導型スイミングスクール「東京スイミーSS」で身につく2つの力

スイミー株式会社 代表取締役 菅原優

「スイミー」という絵本をご存知ですか?

赤い仲間たちとは違い、自分だけ真っ黒の小さな魚スイミーが主人公のお話。大きな魚に怯えながら暮らす中で、スイミーは自分の真っ黒な見た目を活かしてみんなが自由に海を泳げる様にあるアイディアを思いつきます。

そんなスイミーにインスパイアされ、その名を冠した個人指導型スイミングスクール「東京スイミーSS」。運営するのは菅原優さん(33歳)。

水泳を教えているのではなく、人間教育をしているのだと話す菅原さんの思いの根底にはそのスイミーのメッセージに通ずるものがありました。個人指導型だからこそ身につける事の出来る力とは。スポーツ庁との新しいプロジェクトについても伺いました。

(取材・編集=スポジョバ編集部 荻野仁美)

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マンツーマンだから出来る双方向のコミュニケ―ション

ーースイミーは大学卒業後、菅原さんが個人事業主で始められて2019年1月に法人化。菅原さんご自身は今も指導されているんですか?

菅原:はい!毎日、水着着てますよ!今日もあのカバンの中に水着が入っています(笑)。

ーーそうなんですね(笑)お忙しいところありがとうございます!個人指導型というのは水泳教室では珍しいと思うのですが、スイミーの指導の特徴を教えてください。

菅原:教え方の本質としてはひとりひとりに向き合って教えるという所ですね。集団レッスンだとどうしても教える側からの一方通行になりがちですが、マンツーマンだと双方向でコミュニケ―ションがとれる。どんな練習したい?とか今の泳ぎどうだったとか生徒に聞いていって、じゃあ次はこうしてみようかって、こちらから提案していくスタイルですね。

ーーひとりひとりのレベルに合わせてくれるのですね。

菅原:はい。利用者は年少さんから小学校1年~3年くらいの世代が多いのですが、全く水に入った事がない子から、集団のスイミングスクールに通っていたけどなかなか次のステップに進めなくてもどかしいので、マンツーマンでしっかりお願いしますっていう様な子までレベルは様々ですね。学年や体力にもよるのですが、全く泳げない子でも半年でクロール25m泳げる様になりますよ!

ーーじっくり指導者と向き合えるのは個別指導の良さですよね!

菅原:うちは水泳を教えているのですが、本質的には教育として、子供達が生きる力を養えるように水泳というツールを使っているんです。自分で物事を主体的に考えられるようになる力と、主体的に行動できるようになる力を水泳を通して身につけてもらいたいという思いでやっています。





スポーツ庁との新たな取組み。お母さんも一緒に水泳を!

ーーそして今年10月からスポーツ庁の※1「Sport in Life」の一環として発達が気になる子供向けの水泳教室「PARAスイミングスクール」をスタートさせました。こちらはどういった思いから始まったのでしょうか?

菅原:水泳のマンツーマン指導を行っている中で、スイミングスクールに受け入れてもらえない発達障害の子達が来るようになって、その数は毎年増えていました。僕自身も独学ながら障害について勉強し、水泳指導をしていたのですが、もっと多くの発達障害児に水泳を教えたいと、少人数制の水泳教室を立ち上げようと思っていたんです。

ーーそれがスポーツ庁「Sport in Life」の意図と重なり、採用されました。障害児指導と健常児指導の違いってどんな所でしょうか?

菅原:根本的には一緒です。その子の個性に対してどう向き合って、どうしたらその子が上達するかをその場その場で考えて作り上げていくっていう意味では一緒なんです。違う点としては、発達障害児のそれぞれの特徴、障害の種類、自閉症だったりADHDだったり…そこの特性を頭に入れておくことは大切ですね。でもそこに縛られ過ぎると、、その子供個人が見えなくなってしまうので、知識として頭に置いておいて、接する上ではしっかり対話することが求められますね。

ーーなるほど!背景として知識は持っておくけど、目の前の子を1人の人間として見る事は変わりないのですね。

菅原:はい。でも知識は知識ですごく必要です。例えば、目の前の子がすごくプールに入るのを嫌がっている事があった。その子は光が反射しているものを見ると気分が悪くなる特性の子で、水面を見て気分が悪くなっていたんです。そういう時に障害の知識があると適切に対応できますよね。また、安全に指導するためにも、予め保護者の方にその子の特性について詳しくヒアリングしておく必要もあります。

ーーこのプロジェクトが始まって2ヶ月程。ここまでのお声はいかがですか?

菅原:そもそも発達障害児を受け入れてくれる水泳の場ってすごく少ないので、こういう場があって嬉しいって声を沢山頂きますね。東京都内では武蔵小金井市で開催しているのですが、品川区や足立区など遠方からもご参加いただいています。

ーーそして面白いなと思ったのが、今回のPARAスイミングスクールでは、お母さんの水泳教室も同時開催しているのですね!

菅原:そうなんです。今回のプロジェクトの目標の一つに「成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%程度まで引き上げる」というのがあったのですが、データで見ると子育て世代(30代、40代)の女性のスポーツ実施率は全世代別に見ても一番低いんです。更に、発達障害児の親御さんて、お子さんに付きっきりになっちゃって自分自身が運動する時間てなかなかとれなかったりする。なので子供が教わっている間に、お母さん達も同じプールで水泳の指導を受けられるっていう仕組みにしました。お母さんたちも簡単な泳ぎなら出来るようになり、子供も水泳を楽しめるようになって、最終的には親子でプール一緒に行ってみようとなる。そこまでが今回の企画の狙いですね。

※1「Sport in Life」=1人でも多くの方がスポーツに親しむ社会の実現を目的としてスポーツ庁が目指す、生活の中に自然とスポーツが取り込まれている姿。





教育としての水泳。菅原さんが考える大切な2つの力

ーー菅原さんにお話を聞いていると、教育としての側面を強く感じます。指導する上で大切にしている事はどんな事でしょうか。

菅原:最初に話した主体的に「考える力」と「行動できる力」を身につけさせる事ですね。「考える力」に関しては質問を重ねていく事が大切。人間って質問されないとなかなか考えないんですよね。その質問のレベルも子供に合わせてあげなきゃダメで、まずは質問をYES/NOで答えられるものから始めるんです。例えば「今の練習はクロールの息継ぎの時にバタ足が止まっちゃうから止まらないようにする練習だったけど、今泳いでみて止まってた?止まってなかった?」という感じから深堀して対峙していくんです。一番良くないのは、最初から答えを言ってしまうこと。こうなると子供はどんどん考えなくなり、指示された事しかできないようになるんです。本来、子供は主体的なのに、日本の教育がその主体性を奪っているという現実があります。

ーー自分と対等に話を聞いてくれる信頼できる大人がいるって、成長過程において大切な事ですよね。もうひとつの行動できる力に関しては?

菅原:自分で主体的に行動できる人って自己肯定感が強い人だと思うんです。その自己肯定感って今までの成功体験の総量で作られていて、水泳って成功体験を作りやすいスポーツなんです。距離やタイム、泳法だったり、客観的な指標やわかりやすい指標が沢山あります。スモールステップでたくさん目標設定していって、そこで成功体験を積んでいくんです。例えば「蹴伸び4m出来たじゃん!じゃあ次は5mやってみよう!」の様な形ですね。その小さな成功体験の積み重ねで自己肯定感が高まっていく。勉強や他のスポーツでつまずいた時に、水泳での成功体験があれば、頑張れば頑張っただけ出来るはずだっていう支えになるかなと思っています。

ーー水泳での経験を他の競技や人生全体に活かしていって欲しいという、まさに水泳を通して人間教育をしているのですね。

菅原:そうですね。軍事教育から高度経済成長期の日本の教育って同じような人間、言われたことを正確にこなす人間を育てていたと思うのですが、今の時代、そういった人間はAIとかコンピューターに取って代わられちゃってる。今はオリジナリティとか自分のアイデンティティをちゃんと発揮していかないと世の中と対峙できないし、活躍できないんです。なので子供時代の教育で、それぞれの個性を承認してあげて、一人一人輝ける場所があるんだよっていうのを子供達に伝えていきたいですね。

ーースクール名の「東京スイミー」にもそのあたりの思いが込められていますか?

菅原:自分が小学生の時、国語の教科書に載っていた※2「スイミー」のお話がすごく印象に残っていて、スクール名に付けました。僕は一人一人が自分の価値観で、自分らしく幸せに、社会の中で生きられればいいなと思っています。ただ、日本って決められた仕組みの中で、決められたように生きなきゃいけないっていうのが強い。仕組みは自分で作り変えられるし、自分の人生どう生きたって勝手ですよね?(笑)お金持ちとかいい家に住んでいるとかそういう事じゃなくて、自分はこれをやるのが幸せだからこれでいいんだっていう価値観をもっと増やしていきたいなと思っています。

※2「スイミー」=1963年に出版されたオランダ出身の絵本作家レオ・レオニ作の小さな黒い魚が主人公の絵本。





思いは世界へ・・・スイミーの挑戦

ーー今回の「PARAスイミングスクール」、今は大阪府や東京都などで開催されていますが今後はどの様に展開していく予定でしょうか?

菅原:水泳を指導出来る人って沢山いるんですけど、発達障害児に教えるって発想がなかったり、どう指導していいかわからないっていう指導者や施設管理者が多いんです。そういう方々に対して、指導者研修の様な形で私たちの指導法をお伝えしていきたいと思っています。

ーースイミーの指導法を全国へという事ですね!

菅原:公共の屋内プールって全国に2,000箇所以上あるらしいんですけど、有効活用されていないという実態があるんです。自治体や事業者もうまく活用しなきゃいけないと思っているけれど、実際どうすればいいかわからない。ハードはあるのに、ソフトがないといった状態です。なのでそういったプールに今回の仕組みやノウハウをお伝えして、ゆくゆくはその公共施設の水泳指導者だったり、その地域に住んでいる指導者だったりで回せる仕組みをつくっていきたいです。

ーー会社全体としては今、考えている新たな取組みはありますか?

菅原:今後は東南アジアへの展開を考えています。カンボジアでは1日に6人の子供が水難事故で亡くなっているというデータがあるんです。そもそもの水に対する知識とか、溺れた時にどうするって知識がないんです。そこの部分の啓蒙活動、溺れた時の対処法、命を守る為の行動を東南アジア圏で広めていきたいなと思っています。後はインドネシアでスイミングスクールをやりたいと思っています。

ーーインドネシアですか!

菅原:まだ向こうって水泳指導が市場として育ちきっていないんですよ。命を守る為だったり、健康のために小さい頃から水泳をやるっていうのはいい事なんだよっていうのを上手くブランディングして、日本の水泳教育を広めていきたいですね!

ーー是非、そうなったらまた取材させてください!ありがとうございました!




【PROFILE】

菅原優(すがはら・ゆう)

1987年広島県生まれ。3歳で水泳を始める。インターハイ、国体、日本学生選手権などにも出場し、東京学芸大学男子水泳部の主将も務める。大学卒業後、水泳の個人指導を始め、2019年にスイミー株式会社として法人化。代表取締役を務めながら現在も指導を続ける。また俳優としての顔も持ち、NHK大河ドラマ「いだてん」にも出演。3歳の娘を持つスーパーダディでもある。

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「スイミー」という絵本をご存知ですか?

赤い仲間たちとは違い、自分だけ真っ黒の小さな魚スイミーが主人公のお話。大きな魚に怯えながら暮らす中で、スイミーは自分の真っ黒な見た目を活かしてみんなが自由に海を泳げる様にあるアイディアを思いつきます。

そんなスイミーにインスパイアされ、その名を冠した個人指導型スイミングスクール「東京スイミーSS」。運営するのは菅原優さん(33歳)。

水泳を教えているのではなく、人間教育をしているのだと話す菅原さんの思いの根底にはそのスイミーのメッセージに通ずるものがありました。個人指導型だからこそ身につける事の出来る力とは。スポーツ庁との新しいプロジェクトについても伺いました。

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マンツーマンだから出来る双方向のコミュニケ―ション

ーースイミーは大学卒業後、菅原さんが個人事業主で始められて2019年1月に法人化。菅原さんご自身は今も指導されているんですか?

菅原:はい!毎日、水着着てますよ!今日もあのカバンの中に水着が入っています(笑)。

ーーそうなんですね(笑)お忙しいところありがとうございます!個人指導型というのは水泳教室では珍しいと思うのですが、スイミーの指導の特徴を教えてください。

菅原:教え方の本質としてはひとりひとりに向き合って教えるという所ですね。集団レッスンだとどうしても教える側からの一方通行になりがちですが、マンツーマンだと双方向でコミュニケ―ションがとれる。どんな練習したい?とか今の泳ぎどうだったとか生徒に聞いていって、じゃあ次はこうしてみようかって、こちらから提案していくスタイルですね。

ーーひとりひとりのレベルに合わせてくれるのですね。

菅原:はい。利用者は年少さんから小学校1年~3年くらいの世代が多いのですが、全く水に入った事がない子から、集団のスイミングスクールに通っていたけどなかなか次のステップに進めなくてもどかしいので、マンツーマンでしっかりお願いしますっていう様な子までレベルは様々ですね。学年や体力にもよるのですが、全く泳げない子でも半年でクロール25m泳げる様になりますよ!

ーーじっくり指導者と向き合えるのは個別指導の良さですよね!

菅原:うちは水泳を教えているのですが、本質的には教育として、子供達が生きる力を養えるように水泳というツールを使っているんです。自分で物事を主体的に考えられるようになる力と、主体的に行動できるようになる力を水泳を通して身につけてもらいたいという思いでやっています。





スポーツ庁との新たな取組み。お母さんも一緒に水泳を!

ーーそして今年10月からスポーツ庁の※1「Sport in Life」の一環として発達が気になる子供向けの水泳教室「PARAスイミングスクール」をスタートさせました。こちらはどういった思いから始まったのでしょうか?

菅原:水泳のマンツーマン指導を行っている中で、スイミングスクールに受け入れてもらえない発達障害の子達が来るようになって、その数は毎年増えていました。僕自身も独学ながら障害について勉強し、水泳指導をしていたのですが、もっと多くの発達障害児に水泳を教えたいと、少人数制の水泳教室を立ち上げようと思っていたんです。

ーーそれがスポーツ庁「Sport in Life」の意図と重なり、採用されました。障害児指導と健常児指導の違いってどんな所でしょうか?

菅原:根本的には一緒です。その子の個性に対してどう向き合って、どうしたらその子が上達するかをその場その場で考えて作り上げていくっていう意味では一緒なんです。違う点としては、発達障害児のそれぞれの特徴、障害の種類、自閉症だったりADHDだったり…そこの特性を頭に入れておくことは大切ですね。でもそこに縛られ過ぎると、、その子供個人が見えなくなってしまうので、知識として頭に置いておいて、接する上ではしっかり対話することが求められますね。

ーーなるほど!背景として知識は持っておくけど、目の前の子を1人の人間として見る事は変わりないのですね。

菅原:はい。でも知識は知識ですごく必要です。例えば、目の前の子がすごくプールに入るのを嫌がっている事があった。その子は光が反射しているものを見ると気分が悪くなる特性の子で、水面を見て気分が悪くなっていたんです。そういう時に障害の知識があると適切に対応できますよね。また、安全に指導するためにも、予め保護者の方にその子の特性について詳しくヒアリングしておく必要もあります。

ーーこのプロジェクトが始まって2ヶ月程。ここまでのお声はいかがですか?

菅原:そもそも発達障害児を受け入れてくれる水泳の場ってすごく少ないので、こういう場があって嬉しいって声を沢山頂きますね。東京都内では武蔵小金井市で開催しているのですが、品川区や足立区など遠方からもご参加いただいています。

ーーそして面白いなと思ったのが、今回のPARAスイミングスクールでは、お母さんの水泳教室も同時開催しているのですね!

菅原:そうなんです。今回のプロジェクトの目標の一つに「成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%程度まで引き上げる」というのがあったのですが、データで見ると子育て世代(30代、40代)の女性のスポーツ実施率は全世代別に見ても一番低いんです。更に、発達障害児の親御さんて、お子さんに付きっきりになっちゃって自分自身が運動する時間てなかなかとれなかったりする。なので子供が教わっている間に、お母さん達も同じプールで水泳の指導を受けられるっていう仕組みにしました。お母さんたちも簡単な泳ぎなら出来るようになり、子供も水泳を楽しめるようになって、最終的には親子でプール一緒に行ってみようとなる。そこまでが今回の企画の狙いですね。

※1「Sport in Life」=1人でも多くの方がスポーツに親しむ社会の実現を目的としてスポーツ庁が目指す、生活の中に自然とスポーツが取り込まれている姿。





教育としての水泳。菅原さんが考える大切な2つの力

ーー菅原さんにお話を聞いていると、教育としての側面を強く感じます。指導する上で大切にしている事はどんな事でしょうか。

菅原:最初に話した主体的に「考える力」と「行動できる力」を身につけさせる事ですね。「考える力」に関しては質問を重ねていく事が大切。人間って質問されないとなかなか考えないんですよね。その質問のレベルも子供に合わせてあげなきゃダメで、まずは質問をYES/NOで答えられるものから始めるんです。例えば「今の練習はクロールの息継ぎの時にバタ足が止まっちゃうから止まらないようにする練習だったけど、今泳いでみて止まってた?止まってなかった?」という感じから深堀して対峙していくんです。一番良くないのは、最初から答えを言ってしまうこと。こうなると子供はどんどん考えなくなり、指示された事しかできないようになるんです。本来、子供は主体的なのに、日本の教育がその主体性を奪っているという現実があります。

ーー自分と対等に話を聞いてくれる信頼できる大人がいるって、成長過程において大切な事ですよね。もうひとつの行動できる力に関しては?

菅原:自分で主体的に行動できる人って自己肯定感が強い人だと思うんです。その自己肯定感って今までの成功体験の総量で作られていて、水泳って成功体験を作りやすいスポーツなんです。距離やタイム、泳法だったり、客観的な指標やわかりやすい指標が沢山あります。スモールステップでたくさん目標設定していって、そこで成功体験を積んでいくんです。例えば「蹴伸び4m出来たじゃん!じゃあ次は5mやってみよう!」の様な形ですね。その小さな成功体験の積み重ねで自己肯定感が高まっていく。勉強や他のスポーツでつまずいた時に、水泳での成功体験があれば、頑張れば頑張っただけ出来るはずだっていう支えになるかなと思っています。

ーー水泳での経験を他の競技や人生全体に活かしていって欲しいという、まさに水泳を通して人間教育をしているのですね。

菅原:そうですね。軍事教育から高度経済成長期の日本の教育って同じような人間、言われたことを正確にこなす人間を育てていたと思うのですが、今の時代、そういった人間はAIとかコンピューターに取って代わられちゃってる。今はオリジナリティとか自分のアイデンティティをちゃんと発揮していかないと世の中と対峙できないし、活躍できないんです。なので子供時代の教育で、それぞれの個性を承認してあげて、一人一人輝ける場所があるんだよっていうのを子供達に伝えていきたいですね。

ーースクール名の「東京スイミー」にもそのあたりの思いが込められていますか?

菅原:自分が小学生の時、国語の教科書に載っていた※2「スイミー」のお話がすごく印象に残っていて、スクール名に付けました。僕は一人一人が自分の価値観で、自分らしく幸せに、社会の中で生きられればいいなと思っています。ただ、日本って決められた仕組みの中で、決められたように生きなきゃいけないっていうのが強い。仕組みは自分で作り変えられるし、自分の人生どう生きたって勝手ですよね?(笑)お金持ちとかいい家に住んでいるとかそういう事じゃなくて、自分はこれをやるのが幸せだからこれでいいんだっていう価値観をもっと増やしていきたいなと思っています。

※2「スイミー」=1963年に出版されたオランダ出身の絵本作家レオ・レオニ作の小さな黒い魚が主人公の絵本。





思いは世界へ・・・スイミーの挑戦

ーー今回の「PARAスイミングスクール」、今は大阪府や東京都などで開催されていますが今後はどの様に展開していく予定でしょうか?

菅原:水泳を指導出来る人って沢山いるんですけど、発達障害児に教えるって発想がなかったり、どう指導していいかわからないっていう指導者や施設管理者が多いんです。そういう方々に対して、指導者研修の様な形で私たちの指導法をお伝えしていきたいと思っています。

ーースイミーの指導法を全国へという事ですね!

菅原:公共の屋内プールって全国に2,000箇所以上あるらしいんですけど、有効活用されていないという実態があるんです。自治体や事業者もうまく活用しなきゃいけないと思っているけれど、実際どうすればいいかわからない。ハードはあるのに、ソフトがないといった状態です。なのでそういったプールに今回の仕組みやノウハウをお伝えして、ゆくゆくはその公共施設の水泳指導者だったり、その地域に住んでいる指導者だったりで回せる仕組みをつくっていきたいです。

ーー会社全体としては今、考えている新たな取組みはありますか?

菅原:今後は東南アジアへの展開を考えています。カンボジアでは1日に6人の子供が水難事故で亡くなっているというデータがあるんです。そもそもの水に対する知識とか、溺れた時にどうするって知識がないんです。そこの部分の啓蒙活動、溺れた時の対処法、命を守る為の行動を東南アジア圏で広めていきたいなと思っています。後はインドネシアでスイミングスクールをやりたいと思っています。

ーーインドネシアですか!

菅原:まだ向こうって水泳指導が市場として育ちきっていないんですよ。命を守る為だったり、健康のために小さい頃から水泳をやるっていうのはいい事なんだよっていうのを上手くブランディングして、日本の水泳教育を広めていきたいですね!

ーー是非、そうなったらまた取材させてください!ありがとうございました!




【PROFILE】

菅原優(すがはら・ゆう)

1987年広島県生まれ。3歳で水泳を始める。インターハイ、国体、日本学生選手権などにも出場し、東京学芸大学男子水泳部の主将も務める。大学卒業後、水泳の個人指導を始め、2019年にスイミー株式会社として法人化。代表取締役を務めながら現在も指導を続ける。また俳優としての顔も持ち、NHK大河ドラマ「いだてん」にも出演。3歳の娘を持つスーパーダディでもある。

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