スピードこそ命!日テレ人気スポーツ番組のこだわり

日本テレビ「Going!Sports&News」チーフディレクター 安部尚人

スピードこそ命!日テレ人気スポーツ番組のこだわり

日本テレビ「Going!Sports&News」チーフディレクター 安部尚人

様々なスポーツの試合が行われる週末。どの競技でどんな結果が出たのか。今、注目の選手は誰なのか。そんな視聴者の知りたいに応えてくれるのが、日本テレビ「Going!Sports&News」(土・日曜日 深夜11時55分~0時55分)。スポジョバ利用者の中にも番組を見ている方、多いのではないでしょうか?

今回、編集部は番組のチーフディレクターの安部尚人さん(32歳)を直撃!人気スポーツ番組は、一体どんな風に作られているのか。制作スタッフは、どんな思いで番組を作っているのか。気になるテレビの裏側を聞いちゃいました!

(取材・構成=荻野仁美)

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水曜日から始まる一週間。人気スポーツ番組が出来るまで

ーー今年10周年を迎えた「Going!Sports&News」どのくらいのスタッフが関わって番組は出来ているのでしょうか。

安部:制作スタッフだけでも80人~90人くらいですね。技術の方をいれたらもっとなんですけど…。人員、勤務時間、コンプライアンス、予算などの管理をするプロデュ―サーがいて、番組の方向性を決める演出、そして僕らチーフディレクターがいて、実作業で取材、編集をするディレクター、更に素材を出したり、ロケ場所を探したりするADさんがいるっていうのが制作メンバーです。

ーーそんな大勢のスタッフが、週末の放送に向けてどう動いていくんですか?

安部:毎週水曜日から僕たちの一週間は始まるんです。全体で何をやるかを会議して、僕が提出した番組構成から、もっとこうしようっていうのを話し合って、週末の番組内容が今日決まりました。ここから実作業としてディレクター陣におろしていきます。もちろん、前から取り組んでいた企画もありますし、それをいつ出そうかっていうのも決めたりします。(※取材当日は水曜日。)

ーーそんなお忙しい日にありがとうございます!安部さんのチーフディレクターって、なかなかイメージしづらい仕事だと思うのですが…。

安部:僕は現在土曜日の担当なんですけど、その日の番組全体何をやるかって決める役割です。僕の上には総合演出っていう最後の砦みたいな人がいて、その総合演出の意向を聞いて話し合いながら、土曜日全体のラインナップを決めます。ニュースをどれくらいやるか、企画をやるのかという配分を考える人です。演出と共に作り上げていく感じです。それを僕からディレクター陣に伝えて実働してもらいます。

ーーなるほど!番組内の中間管理職みたいなポジションですね!放送日当日はどんな役割になりますか。

安部:スタジオの尺管理です。例えばトークとかで時間がおしてきちゃった時に申し訳ないけど、このニュースはカットしようなどの判断をします。生放送なので時間がきたら終わらなきゃいけない。なので、例えば1分おしてきちゃったら30秒2本このニュース面白かったけど、取材してくれたディレクターにごめんなさいってして泣く泣くカットさせて頂いたりします。

ーーなかなか難しい立場ですね…。

安部:そうですね。決定権がある分、何をやってもいい所が楽しい反面、難しい部分だなと思います。正解はないんですけど、何がベスト、ベターなのかを求めていくところは最初、大変でした。でも正解がない中でも、自分の個性を出してこうするって決めないと。その一言でみんなが動くので。優柔不断では出来ない仕事だなと感じています。





デビュー作で感じたやりがい。ジャイアンツ球場に通って見えてきたものとは

ーー2010年に日本テレビに入社した安部さん。これまではどんな業務に当たってきたのでしょうか。

安部:入社して4年間はスポーツ局でディレクター、DeNAや巨人などの球団担当をして、営業局に異動して3年、その後またスポーツ局に戻ってきて「news zero」のスポーツチーフディレクター、そして今の「Going!」にきて1年ちょっとですかね。

ーー数多くの競技やアスリートを取材してきたと思うのですが、中でも印象に残っているものはありますか。

安部:はい。10年前、僕のディレクターデビュー作なんですけど車いすバスケの方を取材したんです。まだ当時、今ほど車いすバスケが世間に認知されていない時代で、車いすバスケのチームの練習場所の厳しさなどを「news zero」で紹介したんですが、そしたら放送の後、取材担当の方から電話がかかってきて「zeroに報道してもらった後、スポンサーなどの問い合わせも増え劇的に環境が変わりました。」というお言葉を頂きました。

ーーすごい!!素敵なエピソード!!

安部:この企画を放送する事で、車いす協会もチームも、視聴者の皆さんも、取材した僕もハッピーになったなって。すごい嬉しかったですし、誰かの役に立つっていいなって思いましたね。車いす協会の方々はこの出来事を覚えてくれていて、人気競技になった今も、僕たち日テレや「news zero」を大切にしてくれています。僕自身も今でもその時の取材対象者とは連絡をとりあってますね。

ーー新人時代の御縁が、今に繋がっているわけですね。スポーツディレクターの醍醐味、面白さってどんなところだと思いますか。

安部:ドラマとかバラエティーは自分で台本作れると思うんですが、スポーツは台本がない部分をストーリーにして描くって所だと思います。例えば、あるアスリートが大活躍してたのに、怪我して、大変な手術して、復帰して、リハビリ中もこんな事頑張ってたからもう一度活躍できた!みたいな復活劇があったとする。これを単純にナレーションだけで紹介するっていうのも出来る。でもそれを手術痕なのか、本人の喋りや表情なのか、どの映像をどう見せるかで全然違うものが出来る。映像のチョイスにかかってくると思うんですよね。

ーー同じ題材を扱っても10人ディレクターがいたら10通りのVTRが出来ますよね。しかも、いいエピソードがあってもそれに伴う映像や音がないと成り立ちませんよね。

安部:そう!選手が怪我してる時って、遠ざかる人多いんですけどディレクターとして、そういう時こそ行った方がいいと思うんです。僕でいうと巨人担当の時に、ジャイアンツ球場通ったりしてました。誰も来てないなーって中で、選手に向けて小っちゃいカメラ回すんです。本人は「そんなん使わないっしょー」とか言うんですけど、内心ちょっと嬉しそう(笑)。それで後々、活躍した時にその時の素材が活きてくる。周りからも「よくこの時行ってたね!」って言われたり。そういうタイミングとかすごく大事だなと感じます。





「出来るだけ今を届けたい!」コロナ禍でも見失わなかった番組のカラー

ーー土日の夜、生放送で届けている「Going!」。番組の強みってなんでしょうか。

安部:スピード感だと思います!事前に準備している企画があったとしても、その日、当日の競技会で日本新記録や何か出来事があったら、そっちに切り替える早さだと思います。チーフディレクターとして決まっていることを変えるのってすごく怖いんですけどね。頑張って準備してきたディレクターもいるので本当は絶対嫌なんですよ。でも今日、日本新記録出たら、視聴者はやっぱり見たいじゃないですか。だからなるべく今日はこの選手を頑張って紹介しようって一丸となります。

ーー扱っているスポーツが多い分、かなり臨機応変な対応が求められますね。現場は戦場と化してそうです…!

安部:過去10年の取材素材もあるし、それぞれの競技担当がちゃんと素材把握してるんです。その選手だったら、この素材あるよって。だから、ただ記録を取り上げるだけじゃなく、選手を紹介できる。突発モノに飛びつく力、一番すごいかもしれないです。

ーーそんな情報の鮮度にこだわってきた中で、世界中のスポーツがストップしたコロナ禍では、どうやって番組作りをしていたのでしょうか。

安部:各番組、傑作選みたいなのをやっていたじゃないですか。それを極力嫌いましたね。傑作選考える気持ちもよくわかるんですよ!でも、じゃなくて、新しいもの、今アスリートが発信している事で何かプラスになるものはないかって考えました。例えば、海外の棒高跳びの選手が自宅の庭にレーンを作ったとか、競泳の瀬戸大也選手が自宅にプールを設置したとか、何かしら新しいニュースがあるんです。過去よりも出来るだけ今!にこだわっていたと思います。

ーーコロナ禍でもブレない番組の方向性ですね!

安部:あと家で出来るトレーニングをアスリートに教えてもらうっていうのもやりました。アスリート本人に小さいカメラ送って、自宅で解説してもらうとか。今だから出来る事。何かしらみんなのプラスになる情報をって。これは演出の考えだったんですけど、確かにこの気持ちは大事だなと思いましたね。 





好きを仕事に。の意味するもの

ーー今後はどんな番組作りを目指しますか。

安部:「Going!」から生まれたといわれるような企画を作りたいですね。亀梨さんのホームランプロジェクトもそうなんですけど、「Going!」といえば、あ、あのコーナーですね!って言われるような名物コーナーを作っていきたいです。

ーー安部さん、ご自身の目標はいかがですか。

安部:いつか自分の番組企画を通したいです!今までもなかなか企画が通らなくて…。頑張って考えています(笑)

ーー企画が通ったら是非、教えて下さいね!安部さん自身は、ずっと野球をやってきたんですよね。

安部:はい。中学から大学まで10年間やってました。大学は、部員が140人くらいいてエースで4番大集合みたいな部だったので、4年間通して新人戦でベンチ入りしたくらいです。でも最後まで辞めなかったのは、毎日、発見があったからなんです。大学4年の引退間際でも「あ、逆シングルってこうやったら…お?」みたいな(笑)だから会社入ってすぐ辞めちゃう人とかもったいないなと思います。まだまだ発見や学びがあるのにって。初日のグラウンド整備で辞めてるみたいなもんですからね、4年間の大学生活でいうと。

ーーなるほど…!その言葉は染みてきます。仕事で好きなスポーツに関わりたいって思っている人たちには、どんなアドバイスを贈りますか。

安部:好きって気持ちが最後は一番、大事になってくると思います。僕も徹夜してる時とかに、巨人の坂本選手がインタビュー応えてくれたのに、ここで僕が寝てどうする?!と自分を鼓舞してます(笑)最後つらくても、好きな野球のこと紹介してると思うと頑張れますね。





【PROFILE】

安部尚人(あべ・なおと)

1987年11月2日生まれ。神奈川県鎌倉市生まれ。中学から大学まで慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス。体育会野球部出身。2010年、日本テレビ入社。趣味はゴルフ。好きなチップインはバーディー。


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