「野球の試合の中で、ピッチャーからキャッチャーまでの距離ってどのくらいなのだろう?」
「小学生、中学生、高校生、プロとでピッチャーが投げている距離は変わるの?」
野球の試合を観戦しているとピッチャーからキャッチャーまでの距離は近いのではないかと思うかもしれませんが、いざマウンドに立ってみると意外と遠くて驚きますよね。
今回は野球の試合においてピッチャーからキャッチャーの距離はどのくらいのなのか?なぜそのような距離になっているのか?小学生、中学生、高校生、プロ、年代によって距離は変わるのか?ということについて取り上げます!
ピッチャーからキャッチャーまでの距離は18.44mです!
中学生や高校生、大学生やプロの試合は全てこの距離と決まっています。
それに対して体がまだ発達していない小学生が同じ距離を投げて野球をするのは難しいため、リトルリーグでは14.02m、少年野球では16mとルールによって距離が定められています。
今のプロ野球では150km/h以上の球速を出せる選手も増えてきました。
そのようなピッチャーがボールを投げた場合、キャッチャーの元にボールが届くまでの時間はわずか0.44秒。
バッターはこのわずか0.4秒という短い時間の中で投球を見極め、ストライクかボールか、打つか打たないかを判断し、実際に動作を行わなければいけません。
時間が短いからこそ、日頃から練習を積み重ねて反射で体が動くようにする、そして相手の配球を読む事がバッターには求められるのです。
ピッチャーからキャッチャーの距離が18.44mと聞いて、微妙な数値だなと感じた方は多いのではないのでしょうか?
野球のルールが定められた当初は、実はピッチャーからキャッチャーまでの距離は13mと今よりも近く設定されていました。
しかし当時、MLBの前身であるアメリカのプロ野球リーグに所属するニューヨークジャイアンツのピッチャーがとても速い豪速球を投げていたため、バッターは打つ事ができず、他のチームからマウンドを遠くしろというクレームが相継ぎました。
さらにその状況の中で、ニューヨークジャイアンツのピッチャーがバッターへの頭部死球を与え昏睡状態にさせてしまったことから、選手の安全面も考え、キャッチャーからバッターまでの距離を遠くしようという動きが起こりました。
距離の変更が決まった際は60フィート(18.288m)だったものの、製図屋に提出したところ、60.0を60.6と見間違われてしまい、今の距離となりました。
実は18.44mという距離は、「勘違い」から生まれた距離だったのです。
現代ではあり得ない話ですが、この絶妙な距離があるからこそ駆け引きが多く、バランスの取れた野球を観られているのですね!
今回はピッチャーからキャッチャーの距離について、その誕生秘話も合わせてご紹介しました!
こちらの記事ではピッチャーに求められる能力や役割について詳しく取り上げているので、ぜひ合わせてお読みください!→野球のピッチャーの役割とは?投げ方の種類や求められる能力も紹介!
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