アルバイトからユアースポーツ一筋11年。一人のコーチから地域を支える店舗責任者へ

株式会社南海公産 金湖 健太

アルバイトからユアースポーツ一筋11年。一人のコーチから地域を支える店舗責任者へ

株式会社南海公産 金湖 健太

正社員として8年、アルバイト時代を含めると11年。金湖健太さんはユアースポーツでのキャリアを一筋に歩んできた。「楽しかった」という原体験をきっかけに働き始め、教える立場から、現在は店舗責任者として施設全体を担う存在へ。役職とともに視点も広がり、成長を重ねてきた。
一つの場所で歩み続ける中で、役割は変わり、できることは増えていく。その積み重ねが、この仕事のおもしろさだ。ユアースポーツで働くことで、どんな成長が描けるのか。金湖さんの歩みから、その可能性を探る。

(取材・執筆:伊藤 千梅、編集:伊藤 知裕、中田 初葵)

楽しかった記憶が導いた選択

――金湖さんは、元々選手としてユアースポーツに通っていたそうですね。

ユアースポーツでは水泳を習っていて、年少から小学6年生まで通っていました。小学3年生からは選手コースで週4回泳いでいて、もともと体を動かすのが好きだったこともあり、「きつい」というよりは「もっと速くなりたい」という気持ちのほうが強かったです。辞めたいと思ったことは一度もなくて、とにかく夢中で続けていました。
ほかにもピアノや野球を習っていたのですが、中学校に上がるタイミングで、地元の学校に水泳部がなかったこともあり、野球に絞りました。高校までは野球一筋でしたね。

――3歳ごろからユアースポーツと共に成長されてきたのですね。再びユアースポーツに関わることになったのはいつ頃ですか?

大学2年生の時です。将来のことを考えた時に、スポーツに関わる仕事がしたいと思うようになりました。「子どもにスポーツを教える仕事ができたらいいな」と考えた時に、ユアースポーツが思い浮かびました。その時は求人を出していなかったので、直接店舗に「今募集してますか?」って電話したんですよ(笑)。無事面接を受けさせてもらって、アルバイトとして採用されました。

――中高生で続けていた野球ではなく、かつて水泳で通っていたユアースポーツを選んだのですね。

野球とも迷いました。ただ、振り返ったときに楽しかった記憶が強く残っていたのが水泳だったんです。実際に働き始めてからは、選手時代にお世話になっていた方がいて声をかけてもらうこともありました。あとは、ユアースポーツにはジムエリアもあったので、競技として教えるだけでなく、体の動かし方など基礎の部分から伝えられるのではないかと思い、応募を決めました。

――ユアースポーツでの楽しかった記憶があったからこそ今につながっているのだと感じます。そこから正社員として入社された理由は何だったのでしょうか?

アルバイトの先輩に誘われたことをきっかけに、当時は消防士を目指していました。大学卒業後に1年間勉強や体力づくりにも取り組んだのですが、結果的に合格することができませんでした。その後どうしようかと悩んでいた時に、ユアースポーツの責任者の方に相談したところ、「うちでやってみたら?」と声をかけていただいて。それなら一度やってみようと思い、社員として働くことを決めました。
実は、就職活動をしている間もアルバイトは休まなかったんです。就職ももちろん大事ですが、教えている子どもたちとの関係も同じくらい大切だと感じていたので、途中で離れるのは違うなと思っていました。そういう気持ちで向き合ってきたことが、今につながっているのかなと思います。

虜になった子どもの笑顔

――元々選手として通う側だったところから、教える側になっていかがでしたか?

とにかく楽しかったですね。最初はガチガチでしたし、未経験からのスタートだったので不安もありましたが、入ってから3カ月は研修期間があったので、少しずつ慣れていきました。
その後、一人で教えるようになってから、ずっと水を怖がっていた子が顔をつけられるようになったことがあって。その時に見せてくれた笑顔がすごく印象に残っているんです。「この仕事いいな」と思えた瞬間でしたし、そこから一気にのめり込んでいきましたね。

――アルバイトの頃からすっかり虜になってしまったのですね。アルバイトから社員になって、変化はありましたか?

アルバイトの時は自分の好きな分野に集中できていたんですが、社員になるとフロント対応や施設管理など、幅広く担当する必要があって。これまで関わってこなかったことや、苦手な部分も覚えていかなければいけなかったので、最初は大変でした。
特にフロント対応は電話を取るのも最初は怖くて、「何ビビってるの」と先輩に言われたりもして……。

――教えることとはまた違う難しさがありますね。

社員として働く以上、教えること以外の業務が増えるのは当たり前だと思っていたので、少しずつできるようになればいいかなという気持ちで取り組んでいました。水泳の指導をしながらフロントに立つ時間も多かったので、現場の中で徐々に慣れていった感覚です。
今年の4月からは、久しぶりにスタジオレッスンも担当することになりました。会員さんとの距離が近く、一人ひとりに丁寧に伝えられる環境なので、改めていい仕事だなと感じています。レッスンの中では、「この30分はチームです」と伝えるようにしています。一人だときついことでも、みんながいるから頑張れる。そういう空間をつくることで、体を動かすこと自体を楽しいと感じてもらえたらうれしいですし、そこはこれからも大事にしていきたいと思っています。

「教える」から「結果をつくる」へ

――かつてご自身が感じていた運動することの楽しさを会員さんに伝え続けていらっしゃる金湖さんですが、正社員での採用後、現在は役職にもついているそうですね。

3年前から副チーフという立場になり、チーフを経て、今年の4月からリーダーになりました。最初は教えることや、目の前のことにしか目が向いていなかったのですが、役職につくことで施設全体を見るようになりました。リーダーは、これまでチーフとして取り組んできた施設管理や運営、業績の改善などを、別の店舗でも再現できるようにする役割です。そのため、まずは我孫子店でしっかりと結果を出すことに力を入れています。

――我孫子店での結果にこだわるうえで、具体的にはどんな取り組みをされていますか?

体験や見学に来ていただいた方を、いかに入会につなげるかを重視しています。特に当日は入会につながりやすいので、予約が入った段階でスタッフに共有し、意識を揃えるようにしています。
また、体験時のアンケートをもとに、検討中の方や来館されていない方に再度アプローチを行うこともあります。最初は「当日でないと難しいのでは」という声もありましたが、継続することで実際に入会につながるケースも増えてきました。数字として結果が見えてきたことで、この取り組みの重要性を実感しています。

――目の前の指導に集中するというところから運営面にも携わるなど役割が大きく変わる中で、今まで感じていたやりがいも変化してきたのではないでしょうか?

現場で教えることの楽しさは今でも変わりませんが、自分としてはさらに成長したいという気持ちがあったので、そのために必要なことを考えるようになりました。体験や見学の導線を見直したり、体験会の回数を増やしたりといった取り組みを行い、良い結果で終えることができました。やはり結果が出るとおもしろいですし、やりがいにもつながっています。
また、以前はうまくいかないとすぐに上司に頼っていたのですが、責任者になってからは少しずつ余裕が出てきて、「次はどうするか」を自分自身で考えられるようになってきました。その変化は自分の中でも大きいと感じています。

――金湖さんご自身も店舗も成長につながっているのですね。

現在の組織体制は、店舗責任者会議などで具体的な取り組みや方向性が詳細に共有されるようになり、自分の中で目標を立てやすくなりました。
目標達成のために自分で調べたり試したりすることが、学びや成長につながっていると感じますね。
目標があることでチームとして一丸になれますし、入社当時と比べると、自分の視点も大きく変わったと思います。

――現場で取り組みたいことや目標は金湖さんだけでなく、その他の皆さんにも共有しながらチームで取り組まれていることが伝わってきます。

本部と共有している数字や目標は、ポイントごとに現場のスタッフにも伝えるようにしています。具体的な数字を共有することで、「そこに向かって頑張ろう」と思ってもらえるので、伝え方はとても大事にしています。施設の運営は一人ではできず、現場のスタッフの力があってこそ成り立ちます。だからこそ、ただ任せるのではなく、「なぜこの取り組みが大事なのか」を丁寧に伝えることを意識しています。そのコミュニケーション次第で結果も変わってくると感じますね。

――金湖さんは現場から店舗運営の道に進まれたと伺いましたが、キャリアの選択肢としても、幅がある環境なのでしょうか?

現場での指導に特化したい人もいれば、マネジメントに進みたい人もいて、それぞれ自分の意思で選べる環境だと思います。パーソナルに力を入れているスタッフや、スイミングの選手コースに特化しているコーチなど、それぞれの強みを活かして働いています。
本当に、働きやすい環境です。自分自身も、興味があって始めた仕事だからこそ、やることが変化するなかでも「行けるところまでやってみよう」という気持ちで取り組めています。

地域に根ざし、生活の中に息づく場所

――これまでアルバイトから11年間ユアースポーツで働く中で、ユアースポーツとしての強みは何だと思いますか?

まずは安全面ですね。安心して預けていただけることが、長く通っていただくことの土台だと思っています。あとは「褒める指導」を大事にしているところです。できないのは当たり前なので、その子のいいところを見つけて、できたことにフォーカスしながら次につなげていく。特にスイミングでは、そういった関わり方を意識しています。

――基本のことのようで実は最も大切なことかもしれないですね。かつての金湖さんのように長く通われている方も多いと伺いました。

そうですね。子どもたちだけでなく、大人の会員さんも長く通ってくださっている方が多くて、90歳くらいの方が元気に通われていたりもします。運動して、会員さん同士で会話をして、お風呂に入って帰る。ジムやプールだけでなく、お風呂などの設備も含めて、“生活の一部”として日常の中で自然と通っていただけることが、長く続けていただける理由の一つなのかなと思います。

――アルバイトからリーダーまで成長し続けている金湖さんですが、これからどんな挑戦をしていきたいですか?

今通ってくださっている方との関係性は大切にしながら、もっと若い世代や初心者の方にも利用していただきたいと考えています。どの世代の方にも使っていただけるような環境を整えて、健康的な生活につながる場所にしていきたいです。そのためにもまずは我孫子店の業績をしっかり上げていきたいです。自分たちの環境を良くしていくためにも、そこは大事にしたいと思っています。
その上で、自分としてはスイミングに特化していきたいという思いがあります。いずれはスイミンググループを統括する立場を目指しながら、社会の変化にも対応できる施設づくりや指導をしていきたいです。
また、自分が子どもの頃に参加していたキャンプやスキーといったイベントも、もし実現できれば、子どもたちにとってより楽しい場になると思っています。そうした取り組みを、今後の新しい形として少しずつ実現していけたらと考えています。

――最後に、金湖さんにとってこの仕事の価値はどこにあると感じていますか?

他の仕事と比較したことはないですが、ここで働いていて「社会に貢献できている」と感じる場面は多いです。スイミングで子どもたちの笑顔が見られることや、ジムでのちょっとした声かけが、その方がここに通う理由になっていると感じる瞬間もあります。もともとは人見知りだったんですが、ここで働く中で変わりました。とにかく会員さん全員に挨拶をしようと続けていたら、返していただけることがうれしくて、「やっていてよかったな」と思える瞬間が増えていったんです。
スポーツをする場所ではありますが、それだけではない価値があると感じています。そうした積み重ねの中で、自分自身もやりがいを感じられるようになりましたし、この感覚をこれから入ってくる人たちにも感じてもらえたらうれしいですね。

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【PROFILE】
金湖 健太(かねこ けんた)
4月よりユアースポーツ我孫子店のリーダーに就任。小学生時代は水泳選手として同店に週4回通い、大学2年生からはアルバイトとして指導に携わる。以来11年間、ユアースポーツ一筋でキャリアを重ね、現場での指導経験に加え、マネジメントにも携わっている。

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設立年月 1984年05月
代表者 伊東正典
従業員数 330人
業務内容

スポーツクラブの管理運営・教育、および付帯するコンサルティングサービス

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