「サッカー教育で世界を変える」?ベトナムで今、革命が起きている!

アミティエ・スポーツクラブベトナム 北口遥基

「サッカー教育で世界を変える」?ベトナムで今、革命が起きている!

アミティエ・スポーツクラブベトナム 北口遥基

世界中で愛されるスポーツ、サッカー。今、このサッカーを通じた「人間教育」がベトナムで人気を集めています。そのスクールの名は「アミティエ・スポーツクラブベトナム」。生徒数は現在3600名を超え、「消極的な息子が人前で発言できるようになった」などと、親たちの間で反響を呼んでいます。

仕掛け人は、日本人の北口遥基さん(34歳)。小学校から大学までサッカー一筋でプレーし、スクールの母体で関西に拠点を置く「アミティエ・スポーツクラブ」に就職。スクール指導者兼社会人チームの選手からキャリアをスタートし、組織全体のマネジメントを経験。2014年にベトナム進出を果たしました。

北口さんの展開するスクールがなぜ反響を呼んでいるのか?今後、どのような人材を求めているのか?北口さんの思い描く世界は?編集長が、話を伺いました。

(取材・構成=久下真以子)

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「サッカーが全てじゃない」?北口さんの掲げる本質的な理念


ーーまず、どうして「ベトナム」なのでしょうか。

北口:今、ベトナムは相当伸びていて、年間6%から7%くらいで経済成長しています。その理由は、人口増加です。「人口=国力」でもある。でも、人口ボーナスが終わったタイミングでさらに経済成長できるかを考えた時に何が大事かと言うと、「幼少期からの教育」だなと。そういった中で、我々が提供できるサービスで解決できるものがあるということを日々感じています。

ーー「アミティエ・スポーツクラブベトナム」では、サッカーを通した人間教育を目指しているのですよね。

北口:前提として、「サッカーが全てではない」ということを言っています。サッカーの技術を上げることを一番の目的にはしていなくて、企業理念は「社会で出た時に活躍できる力をサッカーというツールを使って身につけよう」というものです。具体的に言うと、多少苦しいことがあっても乗り越えていく力だったり、どんなことも積極的にチャレンジしていく力だったり、仲間とチームワークを持っていく力だったり。そういうのって社会で生かされると考えているんです。

ーー確かに、スポーツを通して身に着ける社会スキルって多そうです。

北口:「インサイドパス上手いからって会社入れますか」って言ってもそんなことになるわけないし、「シュートが上手いから給料3万円あげてもらえますか」と言ってもそんなわけない。僕自身サッカーをやってきて思うのは、 サッカーはもちろん大事だけど、もっといろんな世界を子どもたちに見てほしいんです。サッカーは人生の一部であって、人生に必要な色々なことをサッカーというものを通じて得てほしい。社会に出てたくさんビジネスの経験などもしてほしいという願いで、指導しています。

ーースクールの会費は、なかなかの高価格帯ですね。

北口:月4回で5000円です。今のベトナムの大卒の初任給が3万円なので、その物価を考慮すると相当高いです。「そんな価格帯でどうやって集まるの?」って思われるかもしれませんが、「ただのサッカースクールではなく、教育ツールだ」という部分を実際に保護者の方に感じてもらえるようなクオリティの追求だったり、マーケティングの打ち出しを徹底しています。富裕層が主なターゲットになりますが、例えば経営者の親が子供に継がせたいとなれば、困難を乗り越えていく力も必要になってくるでしょう?というようなことを啓蒙してきました。またサッカーベトナム代表も少しずつ活躍してスター選手が生まれたことによって、「教育的な理念」に「サッカー自体の価値」が追い風になって生徒が増えてきたという感じです。






「1つのマシュマロ」が社会的成功を左右する。非認知能力の重要性


ーーそれだけの高価格帯だと、カリキュラムにもこだわりがありそうです。

北口:目指しているのは、子どもたちの「非認知能力」の獲得です。今、世界の教育界の中では割とホットなワードになっているんですよ。人間の能力には「認知能力」と「非認知能力」から構成されるという定義があります。認知能力は「数値化しやすくて目に見えやすい力」。例えば語学力やIQですね。 非認知能力は「数値化しにくくて目に見えにくい力」。 リーダーシップや、自分を俯瞰して冷静に見つめる力などです。認知能力を上げることはめちゃくちゃ大事だけれども、非認知能力が高い方が社会で成功している確率も高いというようなことを言われていて、実験結果でも出てるんですよ 。

ーーどんな実験結果ですか。

北口:「マシュマロテスト」といって、アメリカで1960年代に行われた実験です。4歳の子どもが対象で、小さい部屋に1人ずつ入ってもらう。その子どもの目の前にマシュマロを1個置いて、「15分我慢出来たら、マシュマロをもう1個あげる」というものです。この実験がすごいのは、マシュマロを食べた子と食べなかった子がその後どういう人生を歩んだかというのを50年追っているんですよ。そこで出たのが、やっぱりマシュマロを食べなかった子、つまり自分で一度決めた意思を貫き通した子の方が、社会的成功を収めているんです。

ーーすごく壮大な実験。

北口:僕はスポーツでこういうものを養えると思っていて、スクールでは子どもたちに身に着けてほしい「6つの力」を定めています。「他者への想像力」「高いモチベーション」「やり抜く力」「リーダーシップあるいは、リーダーをサポートするフォロワーシップ」「メタ認知能力(自己客観化能力)」「ソーシャルマナー」です。毎月これら6つのテーマの中の1つがフォーカスされます。例えば11月だったら「メタ認知能力」をテーマにして、それを身に着けるために「常に自分自身で反省する意識を持とう」という約束を子どもたちとしながらレッスンを進めていきます。

ーーかなり深いカリキュラムです。親御さんなどの声はありましたか。

北口:いっぱい頂きます。「すごく消極的だった子が、リーダーシップを持って積極的にみんなの前で発言できるようになりました」とか、そういう声はよく聞きますね。サッカースクールなのに「サッカーだけじゃなくもっといろんな世界があるぞ」というようなことを言ってはいますが、子どもたちが将来社会で活躍して「スポーツをやってきたから活躍できているんだね」 と言われるようになれば、僕自身スポーツをやってきた身としてはやりがいを感じるでしょうね。






「スポーツ」×「教育」×「ベンチャー」=「∞」?求められる人物像


ーー今、「アミティエ・スポーツクラブベトナム」では新たな指導者も募集していますね。どんな人材を求めていますか。

北口:僕のテーマとして「サッカーだけの人間を作らない」というものがあります。だから指導者にもそこは求めています。サッカーだけ、ではなく、かつ我々の理念に共感できる人がいいですね。

ーーでも、サッカーを教えられる人じゃないとダメですよね…(笑)

北口:指導経験はなくていいんです。指導のメソッドはこちらが持っているので、白紙の状態から学んでもらった方がいいかもしれません。「サッカーをやっていたことあるけど、サッカーの指導はしたことはなくて、我々の理念に共感できる人」、大歓迎です!

ーーとはいえ、ベトナムに行くのはそれなりの決断が必要です!でもお話を聞いていると、成長するチャンスが広がりそうですね。

北口:新興国のマーケットなので、ダイナミックに組織が成長しているという中に身を置けるのはメリットです。実際に、生徒の数は去年に比べて2200人から3600人、社員は30数名から60人に増えました。1年で組織サイズが倍近くです。ある種のベンチャー企業がどういう風に大きくなっていくのかを肌で体験できるというのは大きいです。

ーースポーツ、教育、ベンチャーの成長。いろんな面を海外で学べるのですね。

北口:弊社の事業は社会貢献性の高い事業です。しっかりとしたビジネスマインドをもった将来的な幹部候補を採用したいので、初めは現場でしっかり経験を積んでもらいますが、マネジメントのポジションも任せるつもりです。これから日本社会でも外国人が多く入ってくる中で、外国人をマネジメントした経験を持っている人って相当重宝されると思うんですよ。そういった経験を積みやすい環境にありますし、 その後の弊社のステップとしても、ベトナム以外の他の国でも展開していく計画です。新規国への立ち上げがうまくいった時にはそこのCEOを任せるというようなところまで描いているし、 そういう心づもりでやってほしいと思っています。






スポーツ教育を、子どもたちのレガシーに。サッカーを通して描く夢


ーー選手から指導者、経営者と道を歩んできた北口さんにとって、「サッカー」「スポーツ」とはなんですか。

北口:「自己を磨くもの」ですね。ある人が「大人と子どもの違い」について、すごくいい言葉を言っていました。年齢的な違いではなく、本質的な意味での違いです。子どもは「世の中で起こることがすべて自分の思い通りになると思っている人」のこと。大人は「世の中で起こることがすべて自分の思い通りにならないことがあるということを理解して、その上でどう振舞っていくのか考えられる人」のこと。それを聞いて、果たしてこの世の中で真の意味での大人ってどのくらいいるのかなと思うのです。

ーーその定義で考えると、思っている以上に「子ども」は多いのかもしれません。

北口:ベトナムにも、時間を守らなかったり、道端にごみを捨てたり、レジで横から入ってくる人がいます。うちのスクールだと、開催したサッカー大会で優勝できなかった子どもの親の中に、ふてくされて帰る人がいた。そういったことがなくなる真の意味での大人が溢れる魅力的な社会になるといいなと願っています。

ーーそういう意味では、幼少期のサッカーを通じた人間教育は、改めて意義のあることに思います。

北口:我々のスクールに通っているような子どもたちが大人になって、その子たちが子どもを産んで教育して、またその子どもが大人になった時に初めて本当に変わるかもしれないという思いを持っています。僕たちのミッションはそのタイムスパンをどれだけ短くできるかが勝負なので、自己を磨くスポーツを通じた教育をこれからも広めていきたいです。

ーー目の前の教育だけではなく、レガシーですね。

北口:本来、スポーツってそういったものでした。もともと教育ツールとして生まれたものがどうしても勝利至上主義になって、スポーツマンシップを育む環境が生まれにくくなったと感じています。僕たちは、「スポーツの原点」に立ち返っているのです。






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【PROFILE】

北口遥基

1985年、北海道士別市生まれ。旭川実業高校、大阪体育大学卒。学生時代よりサッカーをはじめ、スポーツを通じて学んだことを子どもたちに伝えていきたいという想いからNPO法人「アミティエ・スポーツクラブ」に就職。同クラブのサッカースクール指導者、社会人チームの選手として活躍。2014年1月、ホーチミン市にてベトナム人向けのサッカースクールを開設を皮切りに、現在ではハノイでのサッカースクールやホーチミンでのチアダンススクールも運営する。

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設立 2014-01-01
代表者 北口 遥基
従業員数 65名
業務内容

サッカースクール運営/
チアダンススクール運営/
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