青柳晃洋投手や牧田和久投手でおなじみの「アンダースロー」は、名前の通り低い姿勢からボールを投げる投法です。
今回は
「アンダースローって何?」
「サブマリン投法との違いは?」
「最速で何キロ出る?」
「アンダースローのメリットは?」
など、アンダースローに関する疑問にお答えします!
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「アンダースロー」とは、身体を深く沈ませて腕が地面に近い状態でボールをリリースする投球フォームです。腕を真上から振り下ろす「オーバースロー」という一般的な投げ方に対して、アンダースローは腕を下からすくい上げるようにして投げます。
投手がボールをリリースする際に身体が沈むこと、またはボールが下から上に上がってくることから、潜水艦になぞられて「サブマリン投法」とも呼ばれます。
日本で馴染みのある「アンダースロー」という呼称は和製英語なので、「サブマリン」と呼ぶのが一般的です。
現在、アンダースローで投げる投手は非常に少なく、プロ野球選手の中では1%以下だといいます。ですが、初期の野球ではアンダースローしか認められていなかったそうです。ちなみにメジャーvs早稲田大学の試合で始球式を務めた大隈重信はアンダースローで投げたそうです。
1970年代にスピードガンが導入され始めると球速が注目されるようになり、球速が出にくいアンダースロー投法を採用する投手が減少しました。
アンダースローの平均球速は120km/h前半なので、球速を重視する投手には不向きということが分かりますね。
アンダースローの最速は
NPBでは、高橋礼(ソフトバンク)の146km/h
MLBでは、ブラッド・ジーグラーの150km/hです。
アンダースローでこの速球が来たら打者は太刀打ちできませんね。
アンダースローは球速が出にくいことが分かったところで、次はアンダースローのメリット/デメリットを紹介します。
・他の投法と比べてボールの軌道が大きく違う
▷「浮き上がりながら曲がる」軌道を描く
・球速が遅くても通用する
・フォームの強弱やボールの緩急で、
打者のタイミングをずらすことができる
・アンダースロー投手は圧倒的に数が少なく、
打ち返す練習をすることが難しい
・ボールの出所がわかりにくい
▷リリースする直前まで身体でボールを隠すことが可能だから
・肘や肩への負担が減る
▷全身を使わないと投げられないため、肩や肘に疲労が集中しない
・スピードのある速球を投げることは難しい
・膝や下半身に負担がかかる
▷股関節や膝関節をうまく使えず、胴体を極端に曲げるフォームの場合
・投球動作に時間がかかるため
クイックモーションが難しく、盗塁を仕掛けられやすい
・フォークボールを投げることが難しい
▷落ちる球はシンカー等で代替可能
・左バッターはアンダースローを打ちやすい
▷投げる位置と球筋が見やすいため
右のアンダースローの場合、左打者の方が有利
・スローカーブ系・フォーク系の変化球の変化が小さい
▷下から投げるため、重力を使って落とす変化球には適していない
・一度アンダースローにすると他の投法に戻すことが難しい
・誰もができる投法ではない
▷球を投げる時の横回転の動作がスムーズにできる人、
身体は手足が長く柔軟性とバネを併せ持つ人に向いている
アンダースローの投手は、オーバースローなどの投手とは違う軌道の変化球を投げることができます。独特なフォームなので、ストレートそのものが変化球のような印象を与えます。
アンダースロー投手が得意な球は、横に滑る変化球や斜めに曲がりながら沈んでいく変化球であることが多いです。
―ボールをリリースした利き腕とは逆方向に曲がりながら落ちていく球―
アンダースローは腕を下から出すため、比較的投げやすい部類に入るでしょう。
―ボールをリリースした利き腕の方向に曲がりながら落ちていく球―
アンダースローの投球フォームにしている投手の決め球としてよく使用されます。
―ストレートに近い速度で打者の手元で横に滑るように曲がる球―
手首をひねらずに投げることができるため、アンダースローで一番習得しやすい変化球といえます。
◯カーブやシンカーなど一部の変化球は、
一旦浮き上がってから曲がり落ちる特有の軌道を描きます。
◯一方、フォークや縦スライダーなどの「落ちるボール」はあまり得意ではありません。縦の変化球は重力を活かすことで変化がかかります。ですが、腕を上から下に振り下ろすことができないこの投法では、重力を利用できず変化が小さくなりがちなのです。
今回は「アンダースロー」について解説しました。
剛速球は投げられませんが、技巧派投手ならではの魅力がわかりましたね。
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