甲子園、特に夏の甲子園は数多くの名勝負を生み出してきました。
強豪校が彗星のごとく現れた公立校に敗れる番狂わせや
奇跡の大逆転が起こってしまうのが甲子園の恐ろしいところであり醍醐味です。
高校球児たちの筋書きのないドラマはつい胸が熱くなってしまいます。
そこで今回は球史に残る名試合を紹介します。
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延長18回、3時間50分に及ぶ激闘は「高校野球史上最高の試合」とも呼ばれています。延長では星稜の一塁手が思わぬ転倒でファウルフライを落とし、箕島が二死から同点本塁打で2度追いつきました。まさに奇跡の試合でした。
池田の史上初の夏春夏3連覇がかかる大会で彗星のごとく現れたのは、PL学園の史上最年少エース・桑田真澄(15歳4ヶ月)。桑田は投打で活躍し、強打の「やまびこ打線」を5安打完封。池田のエース・水野雄二には公式戦初の被本塁打を浴びせました。PL学園は優勝しましたが、桑田・清原の1年生「KKコンビ」の歴史の幕開けでもありました。
1915年に始まった全国高校野球選手権大会ですが、テレビ中継が始まったのは1954年。約40年分の名勝負を見られないのが残念なところです。
今も高校野球ファンの心に刻まれている試合は、平成の方が多いかもしれませんね。
大会屈指の好打者・松井秀喜に対して、明徳義塾は「5打席連続敬遠」という徹底的な対策を取りました。この試合で星稜は破れ、松井最後の夏はバットを一度も振らずに終わってしまいましたが、松井伝説を作り出したことは間違いありません。記録にも記憶にも残る試合となりました。
「平成の怪物」松坂大輔を擁し黄金時代を迎えた横浜。横浜の春夏連覇がかかる準決勝で対戦するのは、最大のライバルPL学園。しかし、これまで自責点0に抑えてきた松坂が予想外の大量失点。8回に5−5の同点に追いつくと、攻防は延長戦に突入しても続き、試合を決めたのは17回表・7番常磐良太の本塁打でした。
松坂投手は翌日の準決勝は先発を回避するも、リリーフとして登板すると劇的勝利をもたらしました。決勝は史上初のノーヒットノーラン。250球の熱投だけでなく、多くの伝説を残しました。なおこの試合は議論の対象になり、延長規定が18回から15回までに変更されました。
9回二死まで5−3と仙台育英をリードしていましたが、センターの落球で逆転を許します。1点を追う開星は9回裏に2死一、二塁のチャンスを作ると、糸原健斗(現阪神)が左中間に鋭い打球を放ちました。しかし、打球は相手のファインプレーに阻まれました。
第100回の夏に彗星のごとく現れたのは、吉田輝星率いる金足農。準々決勝・近江戦9回裏、金足農が無死満塁のチャンスを作ると9番・斎藤璃玖がスクイズを決める。打球を一塁に送球している間にサヨナラ走者がホームイン。サヨナラ2ランスクイズで奇跡の逆転を果たしました。秋田県勢103年ぶりの決勝進出を決め、東北初の優勝に期待が高まりましたが、絶対王者・大阪桐蔭はそう簡単には破れませんでした。
一筋縄に行かないのが甲子園、それは決勝でも変わりありません。決勝戦での名勝負は今も刻々と球史に、そしてファンの心に残っているでしょう。
優勝候補・樟南 vs 佐賀商業の決勝戦。序盤は樟南ペースで試合が進みましたが、4−4で迎えた9回満塁、福岡の低めの直球に「体が反応した」と、西川の公式戦初本塁打はなんと史上初の決勝満塁本塁打に。佐賀県勢初の優勝旗をもたらしました。
KKコンビ最後の夏。2度のビハインドを清原の本塁打で追いつき、「甲子園は清原のためにあるのか」という名実況が生まれました。優勝して当然という重圧の中、KKコンビは有終の美を飾りました。
3−3出迎えた延長10回裏1死満塁。この場面で右翼に起用された矢野勝嗣は浜風に押し戻された飛球を捕球し、本塁へノーバウンド返球。タッチアップを狙う熊本工の三塁走者を好返球で刺し、サヨナラを阻止しました。
夏3連覇を目指す駒大苫小牧と早稲田実業の決勝戦。
「ハンカチ王子」こと早実・斎藤佑樹と駒大苫小牧・田中将大の投手戦は、延長15回を終了して1−1。37年ぶりの決勝再試合も両者譲らぬ熱投でしたが、4−3で早実が逃げ切りました。斎藤はこの大会で948球を投げ抜いた。青のハンカチは一時百貨店から消えたそう。
伝統校・広陵(広島)の相手は「がばい旋風」を起こした公立校・佐賀北。広陵4点リードで迎えた8回裏、野村祐輔(現広島)と小林誠司(現巨人)バッテリーは1死満塁のピンチを招きます。野球の神様は時に無情なもので、野村が低めに投じた一球はまさかのボール判定で押し出し。その後逆転満塁本塁打を許し、広陵は優勝を逃したました。
日本文理・伊藤直輝は堂林翔太(現広島)に本塁打を許すなど10失点。
4−10で迎えた9回表2アウト、中京大中京の優勝まで1アウトでドラマは起こりました。2アウト2ストライクから四球を選ぶと、連打と四球で6−10。球場から伊藤コールが湧き上がる中、この日10失点の伊藤が2者生還タイムリーを放ち8−10に。打者一巡の猛攻でついに1点差まで追い上げるも、この回2度目の打席を迎えた若林の痛烈な打球は、快音を残したままサードのグラブに吸い込まれました。\
いかがでしたでしょうか。懐かしい試合ばかりでしたね。「引き分け再試合」は過去の産物。選手の障害防止の観点から、2021年センバツからは決勝戦でもタイブレーク制が導入されるようになりました。
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