仕事は、一人で完結させるものではない。西川大輝さんが働くネイス体操教室 アイテラス落合南長崎ANNEX校では、指導者同士が意見を交わし、技術を高め合いながら、チームとして子どもたちの成長を支えている。未経験からのスタートでも続けてこられた理由の一つが、この環境にあった。lalaの「楽しんで結果を出す」組織の在り方を紐解く。
(取材・執筆:小林 千絵、編集:伊藤 知裕、中田 初葵)
──まずは西川さんがlalaさまに入社された経緯を教えてください。
前職で働いているときに「何か別のことをやってみたいな」と思うようになって。もともとスポーツが好きで、観るのもやるのも好きだったので、何かしらスポーツに関わる仕事ができたらいいなと考えていました。そのなかで「子どもに教える仕事って面白そうだな」とも思ったときに、ちょうどこの教室のオープン時の求人を見つけて、「やってみようかな」と応募しました。
──スポーツは観るのもやるのも好きだったとのことですが、体操もやられていたんですか?
実は体操は未経験なんです。小さい頃はスイミングスクールに通っていて、中学は野球部、高校は水泳部でした。野球を観るのもオリンピックを観るのも好きですね。だからこそスポーツに関わりたい、その中で子どもたちの成長に少しでも関われたらいいなという思いでした。

──未経験!やったことがない分野が今のお仕事になっているのは驚きです。子どもという軸はいつから考えられていたのでしょうか?
本格的に考え出したのはこの転職をするときですね。最初は大人を相手にしたジムのインストラクターなども考えて仕事を探していたのですが、lalaに転職する少し前くらいに「どうせやるんだったら子どもたちを指導する方が面白そう」って思ったんです。直感ですね(笑)。
──本格的に考え出したタイミングで出会えたlalaさまのお仕事だったのですね。ご自身の体操経験も指導経験もない中でのキャリアスタートだったと思うのですが、実際に働いてみてどうでしたか?
実際に指導しながら子どもたちと一緒に成長していくという形でしたね。未経験だったので体操の技もできなかったし、指導のポイントもYouTubeなどを見て勉強しました。同じことを伝えるにしても、子どもによって伝わり方が全然違うんです。だから言い方を変えながら、少しずつ引き出しを増やしていきました。最初は手探りでしたが、だいぶ慣れてきました。今思うともしかしたら、この仕事が向いていたのかなと感じます。
──「向いている」と感じたのはどういったところからなのでしょうか?
最初は「スポーツに関われて、子どもと接する仕事だったらいいかな」くらいの軽い気持ちだったんですが、実際にやってみて、子どもと関わるのが自分って好きなんだなと気づいたんです。もちろん子ども相手だからこそ大変な部分もありますが、それ以上にやりがいが大きくて。結果として「自分に合っている仕事だな」と思うようになりました。
──子どもたちと関わる楽しさと大変な部分の両面を感じられている西川さんですが、lalaさまでのやりがいはどんなときに感じますか?
楽しんで取り組む様子が見られたときはもちろんですが、やはり、できなかったことができるようになった瞬間を見られたときですね。もちろん子ども本人の頑張りがあるからこその上達だと思いますが、そこに少しでも関われたことがうれしいです。あとは子どもだけでなく、親御さんが喜んでくれたとき。この教室は親御さんがすぐ近くで見ているので、反応がダイレクトに伝わってくるんです。だから親御さんが頑張る子どもたちを見て笑っている姿を見るのも好きです。

──とっても素敵です。親御さんの反応も大切にされているんですね。確かに学校とかだとなかなか見られない光景です。
そうですね。子どもだけじゃなくて、親御さんにも見てもらいたいという気持ちがあります。スマホを見ている方がいたら「どうしたら見てもらえるかな」と考えたり(笑)。
入社した当初から余裕はないはずなのに親御さんの反応も目に入ってしまって。今自分で考えるとその頃からそういった様子を見ることが好きなんだと思います。
──未経験からインストラクターのキャリアをスタートされた西川さんですが、子どもたちができるようになったり、親御さんが喜んでくれたりするために、指導で大切にしていることは何かありますか?
まず自分が楽しむこと。入社当初からずっと言われてきたことなんですが、最初は余裕がなくて実感できなくて。でも慣れてきて自分が楽しんでいると、子どもたちも楽しんでくれるんです。自分がまず楽しめればみんなも楽しめる。それにプラスして技も上達すれば最高なのではないかと思います。
──「自分が楽しむ」。皆さんできそうでなかなかできていないことですよね。これまでネイス体操教室で仕事をしてきたなかで印象に残っているエピソードを教えてください。
たくさんありますが、子どもたちがlalaで学んだことを他の場でも挑戦してくれていることですね。「できるようになった技を学校の体育で見せた」という話を聞いたときはうれしかったです。
あと個人的には、自分自身もできなかった技ができるようになっているのがうれしいです。最近はバク転ができるようになりました!

──バク転!すごいです!
やっぱりできない時の気持ちもわかりますし、できなかった技ができるようになった喜びを知っているからこそ子どもたちにも教えやすいです。子どもたちの前で一人でポンポン跳んでいますね(笑)。
──ご自身も楽しまれながらインストラクターとしてのキャリアを歩まれていると思いますが、西川さんはアイテラス落合南長崎ANNEX校のオープンから携わっていらっしゃるということを伺いました。オープン当初はどのように会員を増やしていったのでしょうか?
最初は地道な活動の積み重ねでした。向かいの商業施設のスペースでトランポリン体験を実施したり、チラシを配ったりして、とにかく知ってもらうことからスタートしました。トランポリン教室は長い列ができるほど好評で。そこから体験、入会へとつなげていきました。今思うとかなり大変でしたが、その経験が今の運営にも活きていると感じます。
──チラシ配り…!地道な活動があったからこそ今があるのですね。現在は店長も務められているそうですが、教室を運営するうえで、西川さんが大切にしていることを教えてください。
現在は社員が3人と少人数のチームなので、お互いを尊重し合うことを大切にしています。人数が少ない分、関係性がそのまま教室の雰囲気や運営に直結するんです。言ってしまえばただの同僚かもしれませんが、一つのチームとして高め合える関係でいたいと思っています。
──チームとしての結束力が高まったと感じる瞬間はありますか?
例えば技の練習。それこそ僕ができるようになったバク転も、先生同士で補助に入って、「今のよかったよ」と声をかけてくれたりしたんです。そういう小さな積み重ねで、自然とチームの一体感が生まれていると感じます。最近は「ちょっと練習するか!」みたいな感じで3人で練習に取り組んでいますね(笑)。
一方で、人の入れ替わりがあると、また新しいチームをつくっていかなければいけない難しさもあります。ただ、その都度、この3人だからできる形を模索していくのも、この仕事の面白さだと思っています。

──人の入れ替わりは避けられない中でそのメンバーでしか作れない形を西川さん中心に作られているのですね。チームで働く良さはどのように感じますか?
お互いに意見を言い合えることですね。レッスンについて「こうした方がいいかも」と話したり、逆にアドバイスをもらったり。正解は一つではないので、「こういうやり方もある」と引き出しを増やしていけるのが大きいです。それぞれ違う考えや個性があるからこそ、チームとしての強みになっていると思います。
──ネイス体操教室はフランチャイズですが、lalaさまの一員として働く中でのやりがいや特徴はどのように感じていますか?
先ほどもありましたが、一番は、楽しむことを大切にしているところです。それこそ社長がよく「楽しくやらなきゃ意味がない」と言っているのですが、その考えが社内に根付いているんです。もちろん仕事なので数字も大切ですが、それ以上に楽しみながら結果を出すことを重視しています。
──社内として大切にしている「楽しむ」ことが、西川さんたちのチームにも沁みついていることがよく伝わってきます。その結果、子どもたちも楽しんでくれているわけですしね。
はい。また、風通しの良さも魅力なのかなと思います。トップとの距離が近いので、日々の出来事も共有しやすい環境で。現場の意見を伝えやすく、自分から提案することもできます。
──チームとして楽しむという姿勢が根付いていると思いますが、とはいえ教室運営においては楽しむだけでは続けていけない部分ももちろんあると思います。教室運営をするにあたり、他に意識していきたいことはありますか?
日々の丁寧な対応の積み重ねを大切にしたいと考えています。
教室を運営するうえでは、もちろん数字が大切で、入会数と退会数のバランスを意識しています。入会率を上げることも大事ですが、それ以上に退会を減らすことが重要。そのためには、日々のコミュニケーションが欠かせません。レッスン後に「今日はこうでした」と親御さんに伝えたり、子どもたちとしっかり関わったりすることが、結果的に継続につながると思うので意識していきたいですね。あとは社長が強気で。
──強気?
いつも目標として掲げる数値が「到達できないよ」と思うようなものなんです。「どうせやるなら目標は高い方がいいでしょ」って。だけど達成できるようにと頑張っているうちにいつのまにか達成できている。短期教室の参加人数の目標は教室の僕たちで決められるんですが、そこでも社長の考えを引き継いでいるのか、僕たちも高い目標を掲げるようになってしまって(笑)。どうせ行くなら人数が多い方が子どもたちも楽しいだろうし。

──高い目標でも楽しんで達成しようとするのが、lalaさまなんですね。
チームのみんなが同じ気持ちだから目標を高く掲げられるのもあると思います。
──高い壁もチームの方々となら楽しみながら越えていける。そんなlalaさまで働くようになってから、ご自身の仕事に対する考えや思いに何か変化はありましたか?
大きいのは、人と関わる仕事の面白さに気づいたことです。前職は黙々と作業する仕事だったので、lalaに入った最初は正直戸惑いもありました。研修では「声が小さい」とずっと言われていましたし、「入る会社間違えたかも」って思ったくらい(笑)。でも続けていくうちに、子どもたちとのやり取りやリアクションが楽しくなってきて、「自分は意外と話すのが好きなんだな」と感じるようになりました。
──それはすごく大きな変化ですね。働くことに対する考え方についてはいかがでしょうか?
意識も変わりましたね。以前は、“仕事は生活のための手段”という感覚が強かったんですが、今はそれだけではないと感じています。教室は、子どもたちにとっては「先生に会いに来る場所」でもあって。「今日は西川先生いないの?」と言ってくれる子もいて、そういう存在になれていることがうれしいですね。
──それはうれしいですね。では最後に、西川さんの今後の目標を教えてください。
まずはこの教室をしっかり運営していくこと。会社としては、店舗を増やすということも視野に入れているので、将来的に店舗が増えたときに活かせる経験を積んでいきたいと思っています。個人的には、入会率80%を目標にしています。また、社内の指導者試験にも挑戦していて、技術面でもさらにレベルアップしたいと考えています。それと……次はバク宙ができるようになりたいです!
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【PROFILE】
西川 大輝(にしかわ だいき)
異業種から体操未経験でlalaに入社。店舗の立ち上げから携わり、現在はアイテラス落合南長崎ANNEX校の店長を務めている。「まずは自分が楽しむ」姿勢を大切にし、チーム運営にも取り組んでいる。