結果よりも過程。 競技者としての経験を仕事に活かす。

株式会社FIVE PLUS 西本 茉央

結果よりも過程。 競技者としての経験を仕事に活かす。

株式会社FIVE PLUS 西本 茉央

プロと同じ位置づけの実業団でソフトテニスをプレーしていた彼女が、新たに映像制作という分野に挑戦!選手の時には結果にこだわってプレーし続けたが、今は過程を大切にした映像を届けていきたいと話す。競技者という立場を精一杯やり切った西本さんだからこそ、今後はスポーツの素晴らしさを別の角度から捉え、多くの人に届けるという新たな夢が芽生えた。

スポジョバを通じて入社された方のその後を追う企画「スポジョバ採用ファイル。」今回は、映像制作会社のFIVE PLUSで働く西本さんにお話を聞いた。

(取材・執筆:中田 初葵、編集:伊藤 知裕)

勝ちにこだわり続けたソフトテニス人生

―――本日はどうぞよろしくお願いいたします!今回はキャリアアドバイザーが間に入り、FIVE PLUSさまへ採用されました。実際キャリアアドバイザーを使ってみていかがでしたか?

自分の考えていることや思っていること、志望動機を詳しく引き出してくださったなと感じています。入社したいと思える求人はスポジョバの中にいくつかありました。でも結果的にFIVE PLUSに決められたのは、面談を通じて自分の行きたいところが明確になったからだと感じています。

―――引き出してもらうことで自分でも気づかなかったところが見えてきますね。キャリアアドバイザーを間に入れることに抵抗を感じる求職者の方もいらっしゃると思うのですが、使用する良さはどんなところにあると感じていますか?

キャリアアドバイザーを間に入れることで、思いや考えがより明確になりました。面談を通じてもう一度自分で考える機会ができ、自分自身を見つめなおせました。これを機会にもう一度、長所も短所も自分の中で言語化することができました。

―――転職活動をされている方にとっても利用してみたいと思える情報です!ありがとうございました!話は変わるのですが、西本さんとスポーツとの関わりを教えていただけますか?

小学5年生から20歳まで10年間ソフトテニスを続けていました。ソフトテニスだけの人生でしたね。もっと強くなりたい、勝ちたいが積み重なっていつの間にか10年経っていました(笑)ソフトテニスは身長や筋力等の外的な要因が少なくても戦術で勝てるスポーツなので誰でもスターになれる可能性のあるスポーツだと思っています。

―――ソフトテニスにどっぷり浸かった学生生活を送っていたんですね!20歳ということは高校を卒業されてもどこかでやられていたのですか?

高校卒業後は実業団に入りました。ソフトテニスは実業団が実質プロという位置づけでした。学生時代とは違い、レベルの高い選手しか集まっていないので、やり甲斐もあり、そこに居続けることの難しさもたくさんありました。だからこそ、全部吸収してやろうというハングリー精神を持つことができたんだと思います。もともと実業団に入って競技することが、ソフトテニスにおいての最終目標だったので、それが達成できてよかったです。

ソフトテニスから新しい世界への第一歩

―――誰もが行けるわけではない実業団でプレーしていく中でどうして転職しようと思われたのですか?

本当は私自身も30代くらいまでソフトテニスを続けていく予定でしたが、コロナの時期に自分の人生を振り返る時間ができたときに、ソフトテニスしかやってこなかったなと感じました。そこまで夢中になれた競技だったと考えることもできましたが、もっと広い世界を知りたくなったんです。だからこそソフトテニスをやめて海外への留学を決めました。

―――海外へ留学!今までソフトテニス界で生きてきた西本さんでしたが急に環境を変えることに不安はなかったのですか?

とっても不安でした。でもソフトテニス以外の広い世界を知りたかったし、したことのない様々な経験がしたかったです。私からソフトテニスを除いたら友人なども残らないのではと思うほどソフトテニスを通じた関係性がほとんどでした。だからこそ日本だけというのは自分の中で腑に落ちなかったので、世界中の人たちと友達になってみたかったし、世界で仕事をしてみたいと思いました。

―――実際に留学してみていかがでしたか?

楽しいだけではなかったですが、本当に行ってよかったです。日本の良さも知れましたし、今まで生きてきた環境が恵まれていたんだなと感じました。何より新しい考え方や視野が広がりました。否定することが無くなりましたし、そういう考え方もあるのか、そういうやり方もあるのかと。ダメとかバツという考え方が無くなりました。やっぱり視野が狭かったですね。

―――留学の経験を経てどうしてスポーツを仕事にしようと思われたのですか?

留学の経験から最初は英語を活かせる仕事がいいなと感じていました。でもやっぱりなんか違うなと感じて。自分が一番情熱を注いできたのはスポーツ。仕事をイメージしたときに1番楽しそうだなと思えたのがスポーツ業界でした。

―――私も同じ気持ちで転職活動をしてきたので非常によく分かります!でもなぜスポーツ業界が楽しいと思えたのですか?

漠然としているのですが、スポーツには何か可能性があると感じました。これまで取り上げられることが少なかったスポーツを広めていくことや、無名の選手であってもそれぞれにドラマがあるわけで、そういうシーンを伝えていくことにも興味がありました。だからこそ、可能性が限られる場所で、決まったことをこなしていく仕事ではなく、自分が企画を考えることで、世の中にインパクトを与えられるようなことができそうなスポーツ業界で挑戦しようと思いました。

―――競技者としてスポーツ業界を一番近くで感じ続けてこられたからこそのお考えだと思います。西本さんにとってより身近なソフトテニスを仕事することは選択肢にありましたか?

最初はもちろん選択肢には入れていました。ソフトテニスの指導をすることも本当に楽しかったです。でもやっぱり私はいろんな事に興味があります。ソフトテニスだけだとソフトテニスを通じた人間関係しかできないし、交流の幅も狭まります。趣味で続ける分にはいいですが、仕事にしようとは思いませんでした。

―――なぜ映像制作会社のFIVE PLUSさまに入社しようと決められたのですか?

スポーツの映像制作に興味をもった原点は、「ライオンのグータッチ(フジテレビ系列)」という番組でした。一生懸命に夢を追いかけているけれど結果が出せないという子どもたちのためにその道のプロがサポートする内容です。勝てるという結果を出すところが面白いのではなく、その過程やスポーツにのめり込んでいく瞬間を視聴者に与える企画で私が辛い時に勇気や感動を与えてもらいました。だから私もそのような映像や番組で、誰かの夢を応援したい、誰かにとっての明日の活力を与えたいと思い、『夢を追う姿を伝える』という言葉を大切にしているFIVE PLUSに未経験ながらも入社を決めました。

競技者としての経験を活かした「瞬間」を大切にした映像づくり

―――実際にご入社されて半年ほど経ちましたがいかがですか?

楽しく仕事をさせてもらっています。実際に私が描いていた働き方ができています。色々なところに行ったり、そこで様々な方々と知り合えたりと新しい経験をたくさんさせてもらっています。

―――思い描いていた仕事を楽しめていて本当に良かったです!具体的にはどのようなお仕事をされているのですか?

サッカーやラクロス等の試合を撮影し、編集を行っています。また、サッカーの試合会場にある大型ビジョンの映像演出を行ったり、選手への取材に同行させてもらったりもしています。まだまだ覚えることが多く難しいなと感じることもたくさんありますが、先輩方が一つ一つ教えてくださるので何とか乗り越えられています。

―――難しい中にも楽しさを感じながら仕事をされていることがよく伝わってきます。競技者だったからこそ仕事をする上で活かしていきたいなと思われている部分はありますか?

「ここのプレーを注目されたら嬉しいだろうな」とか「ここは悔しそうだ」など、競技者としての経験があるからこそ感じる場面があります。先日、社内の大先輩に、自分が編集した場面を褒めて頂く機会がありました。これからも自分の感覚を信じて、競技者としての目線も踏まえながら編集していきたいですね。

―――西本さんだから伝えられる要素ですね。スポーツ観戦には現地観戦と映像での観戦の2つがあると思いますが、映像で伝えられる良さはどんなところにあると考えていますか?

世界中の人やその競技を知らない人もスポーツを知るきっかけになると考えています。その試合を見たくても見られない人に届けることもできるし、何度もリピートできるからこそ、この人のプレー真似してみたい!と研究することもできますよね。

―――現地観戦と映像での観戦、どちらがお好きですか?

もちろん現地観戦は好きです!でも映像と現地は別物として考えてもいいのかなと思います。現地では、盛り上がりや緊張感も伝わってくるので現地ならではの雰囲気が味わえます。映像は残るもので、どこでも何度でも見返せます。また現地観戦では見えにくいところも近くで見られる良さがあります。どちらも観戦のスタイルとして持っていてほしいです。

―――どんな瞬間を切り取って映像として届けたいですか?

選手たちがおじいさんやおばあさんになってもまた見たいと思えたり、あの時は楽しかったと振り返れたりできるような映像を届けていきたいですね。そのためには、その瞬間、瞬間の選手の感情を思い起こさせるような構成作りや、撮影時には、選手の表情や観客の様子など、アングルに拘っていきたいと思っています。

過程を大切にした映像づくりへの挑戦

―――感情を思い起こさせる映像を届けたいという思いは競技者だったからこその視点だと思いますが、他にはFIVE PLUSさまで挑戦してみたいことなどはありますか?

ソフトテニスをやってきたからこそ、マイナースポーツを広めていきたいです。まだまだ映像として見られる機会も少ないですし、制作する人もいない。だからこそ競技者として続けてきた私が広めていったら面白いなと思います。

他にも、プロ選手のように上手な人たちばかりにスポットライトが当たるのではなく、結果が出ていなくてもスポーツを楽しんでいる人たちにもスポットライトを当てて、ずっとスポーツに親しんでもらう機会を映像で作っていきたいなと考えています。そういう人たちが夢に向かって努力している姿を見てもらうことによって、スポーツをしている人たちだけじゃなくても老若男女問わず感動や勇気を与えられるんじゃないかと思います。

―――どうして結果ではなく過程を大切にされているのですか?

FIVE PLUSの「夢を追う姿を伝える」という言葉が大好きで。私は夢を叶えている方々も素晴らしいと思いますが、それよりもその叶えるまでの過程がすごく大切だと思っています。

―――それはどうしてですか?

夢を追っている中で出会った人々や経験が、叶えた瞬間よりも貴重で濃いものだと思うんです。その過程を振り返ると、もしかしたら辛いことの方が多いかもしれません。でも、辛かったことを乗り越えたことの方が記憶に残るものだし、自分の身になっていると思うからこそ、過程を大切にしたいですね。そういう経験があるからこそ身近な人たちへの感謝の気持ちもずっと持ち続けられると思います。

―――西本さんの原点である「ライオンのグータッチ」が好きな理由もここと繋がっているのだと伝わってきます。では、FIVE PLUSの組織の一員として今後頑張っていきたいことはありますか?

まずは先輩方と同じ業務ができること。そこから自分の色を出せるようになっていきたいです。私がいることによって新しい価値を与えていきたいですね。はっきりとイメージできているわけではありませんが、私は映像の業界においては、経験もないし教えられることも現状はないかもしれません。ですが、未経験だからこそ考えられることもあるし、与えられるものもあると考えています。競技者としての視点も意識しながら新しい風を吹かせていきたいです。

【PROFILE】

西本 茉央(にしもと まお)


マイブームはベーグル屋巡り。地元の京都ではベストベーグルを見つけたそうだが、東京ではまだなので来年こそは見つけたいようだ。

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第1位

第2位

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設立年月 2015年11月
代表者 市村 剛
従業員数
業務内容

テレビ番組(スポーツ、ドキュメンタリー)の企画・制作
プロモーション映像の企画・制作
Webコンテンツの企画・制作

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