「サッカーの原理原則って何?」
「攻撃の時はどうすればいいの?」
「守備の時は?」
「どうやって教えるべき?」
サッカーには原理原則があります。
実は、原理原則は日本サッカー協会(JFA)によって定められているのです。
今回は原理原則の詳細、さらにどのように指導すれば良いのかについて解説します!
サッカーにおける原理原則は、「プレーの判断基準」のことを指します。
当然サッカーでの最も大きな目的は「勝利」であり、そのために「プレーの判断基準」は非常に重要となりますが、まずは「原理原則」という言葉の意味について紐解いてみましょう。
そもそも「原理」とは「多くの物事を成り立たせる、根本的な法則」、「原則」とは「特別な場合は別として、一般に適用される根本的な法則」を意味します。
どちらも似たような意味があり、「原理原則」とまとめることでより強調されます。
つまり、「原理原則」とは「基本的な決まりや規則」のことであり、サッカーにおいてはプレーを判断する上での基本的な決まりであると言えます。
まず、サッカーでの最も大きな目的は「勝つこと」です。
つまり、相手より多くゴールを奪う必要があります。
そのためには、どうしたら効率的に得点を決められるかを、瞬時に考え行動することが求められますね。
そこで必要となるのが、先述したサッカーにおける「原理原則」です。
これを理解することで、その瞬間にどんなプレーが最適かという「優先順位」も決まります。
実行することができれば、より得点を取りやすく、失点をしにくくなるでしょう。
この考え方がサッカーにおける「原理原則」なのです。
では、攻撃ではどのような原理原則があるか、守備ではどのような原理原則があるかという具体的なプレーを紹介します。
〈攻撃〉
攻撃における優先順位は大きく3段階に分かれます。
①シュートを打つ
シュートを打てば打つほど得点の可能性が上がることは容易に分かると思います。
逆に、シュートを打たなければ得点できる機会はほぼありません。
そのため、ボールを持ったらまずシュートを狙うことが優先です。
②ボールを運ぶ
次に、ボールを相手ゴールに近づけることが優先されます。
当然、シュートを打つ場所が相手ゴールから遠いと、なかなか入りませんよね。
つまり、ゴールに近ければ近いほど得点を取れる可能性が高まるので、ボールを相手ゴールに近づける必要性が分かりますね。
また、シュート、ドリブル、パスという優先順位がつけられることもあります。
自身の中でより確実にゴールを奪うための順位付けです。
しかし、ドリブルよりもパスの方が早くボールを運ぶことができます。
走るよりもボールの方が速いですもんね?
早くボールを運ぶことのメリットは、相手が守備陣形を整える前に攻められることです。
これにより、より得点のチャンスが生まれるのです。
そのため、状況に応じてドリブルとパスを使い分け、ボールを運ぶ必要があります。
③ボールを奪われない
最後は、ボールを奪われないことです。
これは、攻撃において最低限行いたいことと言えます。
なぜなら、ボールを持っているチームの方がゴールを奪える可能性が高いかつ失点のリスクが低いからです。
注意しなければならないのは、①、②、③のどれもが最終的な目的ではないことです。
つまり、ゴールを奪うためにシュートを打つ必要があり、シュートを打つためにボールを運ぶ必要があり、ボールを運ぶためにボールを奪われてはならないのです。
全てはゴールを奪うというサッカーの攻撃の「原理原則」に繋がっています。
〈守備〉
守備の優先順位は大きく分けて2段階あります。
①ボールを奪う
先述のように、ボールを保持しているチームの方が有利であることは言うまでもありません。
そのため、相手にボールを保持されている時は、ボールを奪い攻撃に転じるべきです。
ただ、個人個人が一人でボールを奪うことは難しいです。
ゆえに、チームとして戦術が存在し、組織でボールを奪おうと動きます。
②ゴールを守る
先程、サッカーでは相手より多くゴールを奪う必要があると述べました。
一方、守備側としては、「失点しないこと」が最低限行いたいことです。
そのため、失点しないように原理原則に則ってプレーする必要があります。
ここまで述べた優先順位は、勝つことを目的としてそのために何をすべきかを論理的に繋げたものであり、これがサッカーの原理原則であると言えます。
ゆえに、この優先順位(原理原則)を理解しておくことで判断スピードが向上し、より効率的なプレーができるのです。
まず、子供達にサッカーを教える際には、サッカーの楽しさを最優先に伝える必要があります。
サッカーが嫌いだったら、長く続けられませんよね。
ただ、サッカーを続けていると、「勝ちたい!」「もっと上手くなりたい!」という子も出てきます。
こうした子供達に対して、必ず理解させておきたいのが「原理原則」です。
なぜなら、どんな複雑な戦術も全て原理原則に則っているからです。
すなわち、原理原則はサッカーにおいて知っていて当たり前の「大前提」なのです。
では、子供達にどのように伝えますか?
最も大切なことは「考えさせる」ことです。
なんとなくでプレーさせてはいけません。
どのプレーにも原理原則に基づいた理由が必要です。
そのため都度都度「なぜそのようなプレーをしたのか」を引き出してあげるべきです。
これを積み重ねることで、自然と原理原則に則ったプレーを選択できる力がつきます。
今回はサッカーの原理原則について紹介しました!
これは多くの本やサイトでも紹介されていて、サッカーをする上で絶対に必要なことです。
実際にプロの選手も原理原則に則ってプレーしています。
今回紹介したことを意識して試合を見てみると新たな発見があるかもしれません!
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