スポーツに関わる企業や人などと日常的に触れ合っている私たち。話を聞けば、新たな価値観を得ること、感動して涙すること、モチベーションが爆上がりすること……。心が動く瞬間に多く巡り合っている。このような求人広告や取材記事では書けないエピソードをご紹介するのが、連載企画『GAME REPORT』。
第四弾は、大谷翔平選手がMVPを受賞したことを振り返ってみて。加えて、最近独立されたスポーツデザイナーさんからの言葉の、2人から感じた個の能力の高め方について。さっそく、本企画の筆を執ろうと思う。寄り道感覚で読み、何かを感じてくれたらこれ以上嬉しいことはない。
「絶 対無理」。大谷翔平選手が、投手・野手の二刀流をメジャーリーグでも貫くと公言したときに、あまりにも多くの人が発した言葉。テレビのキャスターやコメンテーターの多くは、たとえば「大谷選手の本当の魅力は長打力だから、野手に専念したほうがいい」などとコメントをしていたと記憶している。ただ彼は、周りの声を気にせずに自分の強みを異国の地でも堂々と披露した。アメリカに渡った2018年からわずか3年。27歳になった彼が残した偉業は、日本だけではなく世界中の人に感動と衝撃を与えたに違いない。
後日記事は公開するが、スポーツデザイナーとして活躍しているとある人物に話を聞いた。彼はずっとデザイナーとして生きてきて、ある事をキッカケにプロスポーツチーム専属のデザイナーになる。その後、会社からのオーダーで「演出」を担当することになった。当然彼は「無理」と思ったそうだが「自分しかやれる人がいないから、やるしかない」と心を決めて挑戦を続けた。結果的に彼はデザインも演出もディレクションも手掛けたことで、自身の力が多方面から評価を受け、現在は独立してフリーのデザイナー・演出家としてプロスポーツに携わり続けている。独立する直前「デザイナーがデザインだけ。ディレクターがディレクションだけをやる時代は終わった」と、とある社長に言われたことで、より自分の価値を感じることができたと、彼は取材の最後に話してくれた。
プロスポーツ選手だけではなく、普通のサラリーマンでも二刀流や三刀流ができる時代。「あれもできるけど、これもできる」という人の方が、当然個人としての価値は上がるに違いない。AIやテクノロジーの進化が進む昨今であれば、もしかしたら二刀流でないと、5年後10年後を生き残れないかもしれない。何を二刀流にするか。「強み」と言えるものを幾つ増やすことができるか。仮に自分や周りが「無理」と思ったとしても、掲げる目標に向けてまい進できるか……。さて、私はもう一つの刀を何にしよう。3年後、何か・どこかでMVPを取れるかな。
今回のコラムニスト:スポジョバ編集部 小林亘
某大手人材・広告企業出身。ライター・ディレクターとして求人広告から総合情報まで幅広く手掛けてきた。バスケットボールが好きすぎるが故に、経験を生かしながら好きな業界で働きたいと考えスポジョバにジョイン。現在、スポジョバの記事の7割以上を執筆・編集している。二刀流になるために、写真とデザインを猛烈に練習中。広角レンズで家に良く来る野良猫をアップで撮ることにハマっている。趣味はお絵描き。
設立年月 | 2010年01月 | |
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代表者 | 篠﨑克志 | |
従業員数 | 272名(連結:2023年12月末現在) | |
業務内容 | ◆スポナビ合同就職セミナーの企画・運営(体育会学生限定合同就職セミナー)
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