「トラックマンって聞いたことあるけどなに?」
「どうやってデータを集めているの?」
最近のプロ野球ではデータに基づいた作戦で勝ち星を重ねているチームがあります。それを支えているのが最新機器のトラックマンです。ピッチングに関するデータからバッティングに関するデータまで多くのデータを集めることができるトラックマンについて解説していきます!
トラックマンとは、投球や打球をレーダーで追いかけ回転数などの詳細なデータを40種類ほど取得できる最新精密機器のことをいいます。
元々は、アメリカ軍の弾道ミサイル追尾システムが発祥で、アメリカなどでゴルフのデータを取得するために民間で運用され始めたものが近年日本でも多く使われるようになりました。
日本のプロ野球では、2015年に東北楽天ゴールデンイーグルスが運用を始めたのを皮切りに、現在では11球団で導入されています。
最近ではテレビ中継の中でトラックマンのデータを紹介しているのでより身近なものになってきています。
トラックマンの価格は最新のもので300万円以上、最も安いモデルでも約150万円と非常に高額となっており、簡単に手が出せるものではありませんね。
ちなみに、アメリカのメジャーリーグでは30球団全てで導入されているそうです。
さらに、メジャーリーグではトラックマンと高性能のステレオカメラを組み合わせたスタットキャストという機器が導入されています。
こちらは、トラックマンで取得したボールのデータとカメラで撮影した選手の動きなどを瞬時に解析し、より精度の高いデータを取得することができます。
ではトラックマンで取得できるデータとその活用方法を見ていきましょう。
球速
ピッチャーの投げたボールの速度が表示されます。どのくらいの速さなのか知ることができますね。
回転数
ピッチャーの投げたボールの回転数がわかります。一般にストレートであれば回転数が多いほど打ちにくいとされています。また、変化球の場合回転数が少ないほどより曲がる変化球になります。
変化量
ピッチャーの投げた変化球の変化量がわかります。球種によって変化量が違うので球種を判断する材料になります。また、変化量の大きさで三振を狙うボールなのか、ゴロで打ち取るボールなのか決まってきます。
ホームベース通過時のボールの位置
ピッチャーの投げた球がストライクだったのかボールだったのかがわかります。
審判の判定だけに頼らず、より正確なストライク率が求められます。
打球速度
バッターが打った球の速度がわかります。一般に、打球が速いほどヒットやホームランになる確率が上がります。
打球角度
バッターの打球の角度がわかります。この、打球角度をもとにメジャーリーグではフライボール革命が起きました。
飛距離
バッターの打球の飛距離がわかります。ちなみに、日本人で初めてメジャーリーグのホームランダービーに参加した大谷翔平選手の平均飛距離は約141mでした。
トラックマンを導入したことで日本野球界での変化はあったのでしょうか。
まず、12球団で最初にトラックマンを導入した楽天ですが、導入から5年の間にクライマックスシリーズに2度出場、データがチームの勝利に貢献していると言えるのではないでしょうか。
楽天よりも効果が顕著なのが横浜DeNAベイスターズです。
トラックマンをはじめとしたデータの活用をラミレス監督が就任した2016年から本格的に始め、チーム史上初めてクライマックスシリーズに出場、続く2017年にも出場するなど大躍進を果たしました。
また、12球団各チームでトラックマンなどのデータを活用するべくデータ戦略・分析を専門とする部門を相次いで設置し、データの重要性がましていることがわかります。
実際にデータが活用された例として極端な守備シフトがあります。近年のプロ野球では多く見かけるものとなりました。
打球速度や方向などをもとによく打球が飛ぶエリアに守備を固めるなど、いかに相手チームの出塁を防ぐかをデータをもとに決めています。
今後、トラックマンをはじめとした最新機器やビックデータを活用することで野球がどのように変わるのか注目してみてはどうでしょうか。
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