「ラグビーを観ているとスクラムがよく組まれているけど、どのような意味があるの?」
「そもそもラグビーのスクラムとは?」
前回はラグビーの試合時間に関して詳しく解説しました!→ラグビーの試合時間は約80分!ワールドカップ観戦のためのラグビー解説!
フォワード(FW)の選手8人同士が押し合う、スクラム。
そもそもスクラムとは何なのか?スクラムを組む意味とは?ラグビーをまだあまり観たことがない方に向け、今回はラグビーの「スクラム」に関して詳しく取り上げていきます!
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スクラムとはどういったタイミングで組まれるものなのでしょうか?
ノックオン(ボールを保持したプレイヤーがボールを落とした時)やスローフォワード(前方にボールを投げてしまった場合)の反則が起きた際や、密集からボールが出ずに試合が動かなくなってしまった場合に、ゲーム再開のためにスクラムが行われます。
基本的にフォワード(FW)のプレーヤー8人と相手チームのフォワード(FW)8人でスクラムが組まれ、そのスクラムの真ん中に投げ込まれたボールを押し合って奪い合います。
スクラムで相手を制するために必要なのが、体重と押す力。
また、スクラムの組み方によっても相手に与える圧力は大きく変わってきます。
試合再開の際に行われるスクラムですが、スクラムで相手を制すると自チームにどのようなメリットがあるのでしょうか?
まずスクラムで相手に押し負けてしまうと、ボールを奪われてしまう確率が上がります。逆に言えば、スクラムを制することができれば、相手の攻撃のチャンスを奪って自分たちの攻めにつなげることができるのです。
また、スクラムで前に出ることができれば、スクラムトライ(スクラムをインゴール内まで押し込んで奪うトライ)なんてこともできてしまいます!
そしてなによりスクラムの勝敗はチームの勢いを左右します。
フォワードの選手はスクラムが組み終わると次のプレーに向け動き出しますが、押されてから走り出すのと、押し込んでから走り出すのではスピードも負担も全く変わってきます。
また、スクラムが強ければ自チームに余裕が生まれ、相手チームにはプレッシャーをかけやすくなります。
一見地味に見えるスクラムですが、実は試合に与える影響は大きなものなのです。
ラグビーの試合を観ているときに、スクラム前に審判がなにか大声を上げていることに気づいた人もいるのではないでしょうか?
スクラムを組んで押し合う際には、同時に動き出さなければルールとして不平等です。そこで審判は、スクラムのタイミングを合わせるために掛け声を実は出しています。
それが「クラウチ!バインド!セット!」です。
「クラウチ!」という掛け声が上がると、スクラムの最前線の選手たちは身を屈めてスクラムを組める姿勢に移行します。
「バインド」ではプロップ(スクラムの前線の左右の選手)が手を伸ばし、相手のプロップのユニフォームを掴みます。
最後に「セット」の掛け声でスクラムが組み合います。
このように、スクラムの動き出しは、審判の掛け声に合わせて行われているのです!
スクラムがそもそも何なのか?どのような意味を持つのかを知ることができたでしょうか?
スクラムの意味をきちんと理解するには実際のラグビーの試合を観戦することをおすすめします!
こちらの記事を読んで、日本のラグビーリーグである「トップリーグ」の理解を深めてから試合観戦に臨んでみてください!→これを読めばわかる!「ジャパンラグビートップリーグ」を解説!人気チームはどこ?
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