「甲子園で9回までに決着がつかなかったらどうなるの?」
「タイブレークってどういうルール?」
毎年春と夏に大きな盛り上がりを見せる甲子園大会。
強豪チーム同士の戦いということもあり、試合が終盤までもつれることもしばしば。
今回は、甲子園の延長戦のルール説明に加え、記憶にも記録にも残る名勝負も併せて紹介します!
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9イニングで決着がつかなければ、延長戦に突入します。決着がつくまで試合が終わらないルールです。
10回~12回までは、通常どおり試合が進行しますが、延長13回以降はタイブレーク方式が採用されています。
このタイブレーク方式が採用されたのは、2018年の春の第90回記念選抜高等学校野球大会からであり、それ以前は延長引き分け再試合規定に基づき、延長回数には上限が存在しました。
まず初めに上限が設けられたのは1958年の第40回全国高等学校野球選手権大会で、上限は18回。
18回制度は42年に渡って採用されましたが、後の2000年の第72回選抜高等学校野球大会にて18回→15回へと短縮され、さらに2018年にはタイブレーク方式へと移行しました。
タイブレークが導入された当初は、決勝戦をのぞく予選でタイブレーク方式を採用、決勝戦は最長15回まで延長戦を行い、それでも引き分けた場合は再試合を決行する(再試合はタイブレーク方式)といった流れでした。
しかし、2021年の第93回選抜高校野球大会から決勝戦を含む全ての試合にタイブレーク方式を採用することになりました。
無制限(1915年~)
↓
18回(1958年~)
↓
15回(2000年~)
↓
無制限+タイブレーク方式(2018年~)
このように覚えておくとわかりやすいですね。
「そもそもタイブレークってなに?」
先ほどの章でこのように思った方もいるのではないでしょうか。
タイブレークとは、
タイ(tie)=同点をブレーク(break)=破るという意味
同点の試合に決着をつけさせるルールを指します。
甲子園大会におけるタイブレークは、延長13回から無死走者一・二塁で始めるとなっています。
チャンスから始まることで得点が入りやすくなり、試合の勝敗もスムーズに決まる確率が上がります。
タイブレーク導入当初は決勝戦のみ15回までの延長制度が採用されていましたが、2021年の大会から決勝戦にもタイブレークが採用されています。
これは、
・ピッチャーの故障リスクを軽減して健康を守る
・コロナウイルスの影響による試合時間の短縮
という2点が大きな理由でしょう。
タイブレーク方式の採用によりあらゆる点が合理的になった一方、往年の名勝負のようなシチュエーションが起こりにくくなったことも事実。
ここでは、そんな延長戦にまでもつれこんだ名勝負をいくつか紹介します。
・三沢VS松山商業(1969年)
大会史上初の決勝再試合
両チーム点が入らない投手戦となり、18回まで0-0で再試合に突入。
再試合では初回に松山商業からホームランも飛び出し、結果的に4-2で松山商業が優勝を飾りました。
史上初の決勝再試合、審判の疑惑の判定、試合を題材にした川柳が詠まれるなどあらゆる出来事が絡み、甲子園大会屈指の名勝負として歴史に名を刻みました。
・PL学園VS横浜(1998年)
250球を投げ切った平成の怪物・松坂大輔投手を擁する横浜高校の春夏連覇をかけた緊張の一戦。
対するPL学園は春に横浜高校に敗戦を喫しており、この試合がリベンジマッチとなりました。
試合は延長17回まで続き、松坂投手が250球を投げて完投勝利。
この250球が選手の身体を破壊しかねないと問題になり、それまで延長18回だったルールが15回までに変わるきっかけとなりました。
・中京VS崇徳(2014年)
延長50回の死闘
こちらは軟式野球全国大会から。
2014年の準決勝でぶつかった両チームの試合は、3日間の延長15回再試合を経て、4日目に突入。
その日の史上最長となる延長50回に中京高校が得点を奪い、結果的に3-0で中京高校が勝利しました。
当時、中京高校のエースだった松井大河投手は合計709球を投げたことで話題となりましたが、その大会以降やはりタイブレーク方式や球数制限が導入されるきっかけになったことは言うまでもありません。
トーナメント方式を採用する一発勝負の甲子園大会。
観戦時は、緊迫の延長線にも注目してみてください!
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