「Bリーグってどういう歴史なの?」
「Bリーグの前身のbjリーグとNBLってなに?」
2022年現在、日本のバスケのプロリーグといえば2016年に発足した『Bリーグ』です。
今、Bリーグを観ている方でもBリーグの発足の背景や歴史について詳しく知る方はあまり多くはないのでは?
そこで今回は、あまり広くは知られていないBリーグ誕生の背景と歴史について紹介していきます!
まず簡単に、一般的に知られているBリーグの誕生の背景について触れておきます。
Bリーグは、2016年にそれまで存在していた『bjリーグ』と『NBL』という2つの国内リーグを統合する形で国内の男子トップリーグとして誕生しました。
ではなぜ国内に存在する2つのトップリーグを統合することになったのか、そもそもなぜトップリーグが2つあったのか、などなど、リーグ統合の背景について詳しく解説していきます。
もともと日本には1967年に開幕した実業団リーグは存在していましたが、バスケのプロ選手、プロチームは存在していませんでした。
しかし、1996年のロサンゼルスオリンピックのバスケアメリカ代表「ドリームチーム」の活躍をきっかけに日本でもNBAブームが巻き起こったことで、日本国内でもバスケットボールのプロリーグを創設しようという動きが芽生えました。
このような時代背景の中、プロリーグ創設を目指した最初の動きとして、2001年に「JBLスーパーリーグ」というトップリーグが誕生します。
このリーグの母体はそれまであった実業団リーグであり、その中の強豪チームがスーパーリーグとして集められ、一部がプロという形でトップリーグとなっていました。
この「一部プロ」というのがポイントで、なかには会社員として在籍している選手もいたため、明確な「プロリーグ」ではなく、実業団の強豪リーグとしての位置づけが非常に強かったようです。
また、ホームタウン制をとっていましたが、母体が会社のバスケットボール部であったため地域性というよりは企業の広告の意味合いが強く、会社の名前を背負うことの方に主軸が置かれていたのが事実であり、チーム名に地域の名前をつけることはほとんどありませんでした。
主催:バスケットボール日本リーグ機構(JBL)
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「一部プロ」という状態から、完全なプロ―リーグを目指し、エンターテイメント性も強く求めて2005年に誕生したのが「bjリーグ」です。
運営が株式会社日本プロバスケットボールリーグという、スーパーリーグとは別の団体になり、地域性を重んじたプロリーグの誕生となりました。
このbjリーグ誕生のタイミングで、「実業団」としてではなく「プロとして活動したい」という2つのチームがありました。しかしなかなかプロ化を推し進めないことに嫌気が差し、その2チームはスーパーリーグを脱退。結果的にbjリーグとスーパーリーグの対立構造のようなものが出来上がってしまいました。
運営:株式会社日本プロバスケットボールリーグ
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bjリーグ発足後、スーパーリーグ側もプロリーグ化を目指したプロジェクトを発表し、2007年新たに「日本バスケットボールリーグ(JBL)」が誕生しました。
当初の予定では、実業団チームを全てプロ化しJBLもプロリーグとして運営をしていきたかったものの、一部企業がチームのプロ化に難色を示したことが要因で完全なプロ化の実現は叶わず。結果、実業団チームとプロチームが混在するセミプロリーグとなってしまいました。
主催:バスケットボール日本リーグ機構(JBL)
2005年のbjリーグ発足以降、日本には「bjリーグ」と「JBL」の2つの有力な団体が存在することになりました。
この2つのプロリーグが泥沼の構想を繰り広げている最中、2008年に国際バスケットボール連盟(FIBA)から「1国1リーグが望ましい」と通達を受けることになります。
FIBAからの通達を受け、日本バスケットボール協会(JBA)は2010年よりbjリーグ、JBLとの3者で統合新トップリーグ発足に向けて協議を開始しました。
そこで2013年に誕生したのがNBLです。
JBL側はbjリーグとの統合を目指してNBLを発足させましたが、結局のところbjリーグからNBLに転籍したのは僅か1チームで、統一リーグとはほど遠いものになってしまいました。
これによりJBLとbjリーグの統合にも失敗し、プロリーグ化の目標はまたも頓挫してしまいました。
統合に失敗してしまったNBL。
ではなぜbjリーグはNBLに参加しなかったのか?
それはNBLでもやはり実業団チームが圧倒的に強く、プロチームが丸腰で挑んでも勝てないのは目に見えていたからだと言われています。勝てないチームでは集客もできず興行成績が上がらないだけでなく、NBLの方が運営維持費も多かったことから、bjリーグに留まったほうが望ましいと多くのチームが考えたようです。
一方でNBLがなぜ完全プロ化することができなかったのでしょうか?
それはプロ化することで、チーム名から企業名の冠が外れるなどして、企業が支援する意味が薄れてしまうことから、企業側からの反発が大きかったからです。
プロ化したいとは言っても、プロとして魅力的な待遇を打ち出せなければ、実業団の反対に勝つことはできなかったのです。
統合に失敗し、「bjリーグ」と「NBL」の2つの団体が存在する状況が続いた日本。
2008年にFIBAから通達を受けた6年後の2014年、とうとう日本バスケットボール協会はFIBAから全ての日本代表チームの国際試合の出場資格の停止が告げられました。
出場停止処分を受け、日本バスケ界は本気で統一リーグの発足に向けた改革に取り組む形となりました。
この時、Jリーグ発足に成功した川淵三郎氏をトップにしたタスクフォースチームを発足。その後2015年4月に新たな統合リーグ、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ通称「Bリーグ」の発足が発表されました。
国際試合に出場できないという状況を受けたこと、そしてBリーグが発足されることで、ようやくここで初めてNBLとbjリーグが「日本のバスケ界の未来のために」と、統合を決めたのもこのタイミング。
これによりようやく日本代表チームの国際試合への出場資格が回復するという形となりました。
ここまで、Bリーグ発足に関わるあまり知られていない背景や歴史について紹介してきました。
このような背景を見ると、現在のBリーグでNBL出身のチームとbjリーグ出身のチームがトップを争っているような姿を見られることは非常に喜ばしい限りですね。
そこで次にNBL出身のチーム・bjリーグ出身のチームについてそれぞれ紹介していきます。
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今回はBリーグの歴史について解説してきました!
Bリーグ発足の裏には知られざる困難がたくさんあったのですね。国際試合出場停止という困難をも乗り越え、世界で戦っている日本代表の姿を見ると胸を打たれるものがありますね。
また2023年には日本でバスケのW杯も開催されます。日本バスケ界のさらなる盛り上がりに期待がかかります。
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