【バスケ】3×3とは?ルールは?5人制との違いは?

編集部 スポジョバ

【バスケ】3×3とは?ルールは?5人制との違いは?

編集部 スポジョバ

「3×3って何?」
「どういう読み方をするの?」
「どんなルールがある?」
「5人制バスケとの違いは?」

2021年の東京五輪より正式種目になったバスケの『3×3』
正式な読み方は『スリー・エックス・スリー』です。

3×3とは3人制バスケのことです。

5人制のバスケとは異なる独自のルールが存在します。
そこで今回は、3×3とは何か、ルールや魅力について解説します!



3×3とは?

3×3とは、3人制バスケのことです。

アメリカの街中や公園にある屋外コートなどで盛んな、1on1や3on3といった自由度の高いストリートボールを起源に、FIBA(国際バスケットボール連盟)が2007年に3人制の統一ルールを制定して正式競技化したのが始まりです。

試合会場での軽快な音楽やMCによる実況などを取り入れた高い娯楽性から、若年層を中心に支持を集める都市型スポーツとして、IOC(国際オリンピック委員会)もその将来性に注目し、2021年の東京大会から正式種目として採用されました。

またFIBA主催の3×3ワールドカップは、2012年に初開催された後、2016年以降は毎年開催されています。

ここまで簡単に3×3について解説してきました。次は3×3のルールについて詳しく解説していきます!

3×3のルール

3×3は3人制バスケと言われるものの、独自のルールがあります。まず簡単に3×3のルールをまとめると以下のようになります。

・登録メンバーは4人、コート内は3人

・コートはバスケコートの半分サイズで行う

・試合時間は10分間以内の21点先取KO方式

・ボールの大きさはワンサイズ

・得点はアーク外2点、アーク内1点
(アーク:5人制バスケでいうスリーポイントライン)

・ゲーム開始時の先攻後攻はコイントスで決める

一目見るだけで3×3は5人制バスケとは全く異なるスポーツであるのが分かります。だからこそ、5人制のバスケではこれまで活躍できなかった選手が、活き活きと輝ける可能性が十分にあるのです。

ここからは3×3のルールについてより詳しく解説していきます

チームの人数

3×3の1チームに登録できるのは、コート上の3名と交代要員1名の計4名です。
ただし、大会主催者の考えによっては4人を超えてもよい場合があるようです。


コートサイズ

3×3のコートサイズは、エンドライン(横)の長さが5人制バスケと同じ15m、サイドラインの長さ(縦)が5人制バスケの半分である14mよりも少し短い11mです。

また使われるリングは1つで、両チームとも同じリングを攻めることになります。

その他、フリースローラインやスリーポイントラインの距離、ペイントエリアやノーチャージングセミサークルの大きさは5人制バスケのコートと同じになっています。


ボール

使われるボールは3×3専用のものです。

大きさは5人制バスケで中学生以上の女子が使用している6号球(周囲72〜74cm)の大きさで、重さは7号球(580〜620g)です。

ボールの大きさが中学生以上男子の5人制バスケよりもワンサイズ小さいのは、3×3の魅力であるスピーディーな展開をより際立たせるためです。一方、重さが7号球と同量なのは、屋外でゲームを行うことが多いため風の影響を受けづらくするという狙いがあります。

また5人制バスケのように性別やカテゴリー別に違うサイズのボールを使うのではなく、性別・カテゴリー関係なく、全て同じ大きさのボールが使用されるのも特徴です。



試合時間

5人制バスケでは10分間のクォーターを4回、合計40分間で行いますが、3×3では10分間1回のみです。加えて、21点先取で勝ちの「KO(ノックアウト)方式」が採用されています。

そのため、10分以内に試合が終了するケースも多いです。

またショットクロックについても5人制バスケと違いがあります。5人制バスケのショットクロックは24秒ないし14秒ですが、3×3では12秒です。そのため攻守の切り替えが非常に速い試合展開を楽しむことができます。

仮に10分が過ぎても両チーム21点以下かつ同点で決着がついていなかった場合は延長ピリオドが行われます。延長ピリオドは1分間のインターバルを挟んで開始し、2点を先取したチームの勝利となります。


得点

5人制バスケでのスリーポイントラインを、3×3では「アーク」と呼びます。アークより内側でのシュートは1点、外側からのシュートは2点となっています。

つまり3×3のゲームでは、5人制バスケのコートにおけるスリーポイントがツーポイントになるのです。これにより、両チームによる白熱した接戦が期待できます。


攻守の切り替え

3×3ではゲーム開始前にコイントスを行い、コイントスで勝ったチームには攻守を選べる権利が与えられます。そして、攻撃側になったチームは審判からボールを受け取り、アークの外からパスもしくはトスをすれば試合開始です。

また攻守切り替えは以下のようなタイミングです。

・得点が入った時

・リバウンドやスティール、ブロックなどでボールを奪った(奪われた)時

このような場合、オフェンス側は1度ボールをパスかドリブルでアークの外側に運んでからリングにアタックしなければなりません。もしアークの外側にボールを運ばずにリングにアタックした場合、バイオレーションを吹かれて相手ボールとなります。

またボールがコートの外に出た場合も攻守が切り替わります。この場合ボールを出したチームがディフェンスとなり、試合はチェックボール(※)によって再開されます。

※チェックボール:アークの外側の頂点付近で、デイフェンス側がオフェンス側にボールをパスもしくはトスで受け渡す行為のこと。

3×3は5人制バスケと違いリングが1つであるため、攻守の切り替えのタイミングも5人制バスケとは異なります。加えて攻守の切り替えが5人制バスケと比べ、非常に速いことも特徴だと言えますね。



ファウル

3×3には個人ファウルがなく、チーム累計でカウントされるのも大きな特徴です。

5人制バスケでは1人のプレーヤーが5つのファウルを犯すと退場になるため、4ファウルになるとそれを恐れてどうしても消極的になってしまいます。一方3×3では個人ファウルの累積がないので、選手たちは積極的にプレイし続けることが可能です。

ただ、チームファウルの累積によるペナルティが与えられるようになっています。

・累積チームファウルが7回以上になると、相手チームにフリースローが2本与えられる

・10回以上になると、2本のフリースローに加えフリースロー後の攻撃権も与えられる


選手交代

選手交代は審判などが指示してタイムを止めて行うのではなく、試合の流れのなかで選手同士が行うのが、3×3の独特なルールの1つです。選手交代ができるのはチェックボールの前で、交代する選手同士がタッチを行って交代します。


監督・コーチ

3×3では、監督やコーチをコート内に置けない、また指示を出してはいけないというルールがあります。したがって、選手たちが自ら試合の流れを見ながら、交代のタイミングなどを検討しなければならないのです。

監督やコーチは観客席などから指示を出すことも禁止されており、もしプレーヤーとコーチの間で意思を伝達する行為があった場合は、警告が与えられます。

ここまで3×3のルールについて解説してきましたが、以上が3×3の主なルールになります。そこで3×3と5人制バスケの違いを比較していきます!人数やコートの広さをはじめ、両者の違いを1つ1つチェックしていきましょう。








3×3の魅力

最後に3×3の魅力とはどのようなものなのか紹介します!

・スピード感

3×3はコートがハーフコートでショットクロックも12秒と短いため、プレーヤーには瞬時の判断と切り替えの速さが求められます。また5人制バスケと違い、多少の接触ぐらいではファウルのコールもなりません。ファウルによる中断が少ない点も、試合の流れが止まらないので見入ってしまう要因になります。10分間とは思えないほど密度が濃く、その上展開が速いとなれば見ていて飽きないのは当然です。5人制バスケと比べ、よりスピード感のある試合展開を楽しめるのが3×3の魅力です。

・エンターテイメント性

試合中にはDJが音楽を流し、MCのテンションの高い実況が入るなど、3×3はまるでクラブの中でバスケをしているかのような、エンタメ性の高い競技です。このエンタメ性の高さも3×3の大きな魅力の1つです。

・開催場所

「行きやすい」ことは、スポーツ観戦において重要なポイントの1つです。その点、3×3の舞台となるのは「街中」です。近年ショッピングモールや駅前広場、都市の象徴的なスポットにバスケコートが作られ、3×3の大会が開催されたりしています。このように3×3は人がたくさんいるような場所で開催され、観戦無料の大会も多いです。また実際に街中で行われている3×3の大会では、コートまでの距離が近いのでプレイヤーとハイタッチができたりもします。

以上のように身近に観戦を楽しめることも3×3の魅力だと言えるでしょう。


今回はバスケの3×3について解説してきました。同じバスケですが、5人制バスケとはルールや特徴、求められる能力なども全然違う競技でしたね。近年は日本代表チームの試合なども配信されているので、ぜひ注目してみてください!


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