両極端の2人のチームマネージャーに取材をして感じた、正解のないキャリア形成 ~取材の裏話(GAME REPORT):第9弾~

編集部 スポジョバ

両極端の2人のチームマネージャーに取材をして感じた、正解のないキャリア形成 ~取材の裏話(GAME REPORT):第9弾~

編集部 スポジョバ

スポーツに関わる企業や人などと日常的に触れ合っている私たち。話を聞けば、新たな価値観を得ること、感動して涙すること、モチベーションが爆上がりすること……。心が動く瞬間に多く巡り合っている。このような求人広告や取材記事では書けないエピソードをご紹介するのが、連載企画『GAME REPORT』。

第9弾は、先日取材をした(記事は後日公開)、宇都宮ブレックスの武田チームマネージャーと、香川ファイブアローズの前山チームマネージャーの、2人のマネージャーの働き方から見えてきたスポーツ業界の現状と、きっとあなたにも当てはまるであろうキャリアの創り方について。さっそく、本企画の筆を執ろうと思う。寄り道感覚で読み、何かを感じてくれたらこれ以上嬉しいことはない。



「マネージャー という仕事を通じて、どんなキャリアを創っていきたいですか?」

この質問を、2人に投げかけたところ、各々の答えは大きく異なるものだった。1人は「独立」、1人は「これから創っていく」と。この話は間違いなくプロバスケチームのマネージャーに限った話ではなく、プロスポーツチームでマネージャーという大きい括りでも言える話だと思う。さらに言えば、ほかの専門職でも言えることかもしれない。スポーツ業界特有の専門職だからこその悩みがそこにはあった。

決して、2人の回答のどちらが良い悪いではない。ただ、サラリーマンに例えるのであれば、平社員から係長、課長、部長……といった、ある程度のレールが存在していると思うが、マネージャーという職種においてレールというものはないに等しい。「私の知人で言うと、アシスタントコーチになっている人間もいれば、GM(ゼネラルマネージャー)のアシスタントをやっている人間もいます」このように宇都宮ブレックスの武田氏は教えてくれたが、一方でマネージャーからアシスタントコーチやヘッドコーチ、あるいはGMというレールが、キャリアUPかと言われると素直に首を縦に振れないのが正直だ。




とはいえ、マネージャーに留まる話でもないと思う。もっと言えばある程度レールはあるかもしれないサラリーマンにおいても、昨今は個人のスキルが非常に重要視されてきており、転職が当たり前の世の中とはいえ転職することそのもののハードルも高くなっていると個人的には感じるところ。

「私にはこういう強みがある。こういうことをやってきた。だからこれをしたい」

ファイブアローズの前山さんは「自分が家となって、マネージャーになりたい!という次世代の子たちの就職先を支援できるようになりたい」と語った。ブレックスの武田さんは「マネージャーという仕事を突き詰めて、マネージャーという仕事の価値をもっと高めたい」と語った。くどいようだが良い悪いの話ではないにしろ、自分自身の目標に向かって進んでいる2人はとても輝いて見えたし、充実した日々を過ごしているだろうと容易に想像ができた。

「スポーツ業界で働きたい」

スポジョバはスポーツ業界に特化した求人サイトであるから、きっとキラキラした仕事のイメージを持っている方も少なくないだろう。ただ一方で、競技と同じようにスポーツ業界の中では結果を出し続けないと生き残ってはいけないかもしれない。もっと言えば、目的意識がないと続かないかもしれない。逆に、スポーツ業界以外で働いている方で同様のモチベーションがあれば、多彩なキャリアを歩んでいるに違いないだろう。

2人の話を聞いたことでより、自分がどんなことを成し遂げたいか。全国制覇か県大会優勝か。はたまたNBA挑戦か。思考の棚卸しをするキッカケとなった。道は自分で切り開く。肩書ではなく自分のやりたいことで結果を出し続け理想を叶える。さて、まずは私も、そのエンジンをチューンナップさせるところから始めよう。もう32歳だけど、きっとまだ、慌てる時間じゃないと思うから。







今回のコラムニスト:スポジョバ編集部 小林亘

某大手人材・広告企業出身。ライター・ディレクターとして求人広告から総合情報まで幅広く手掛けてきた。バスケットボールが好きすぎるが故に、経験を生かしながら好きな業界で働きたいと考えスポジョバにジョイン。現在、スポジョバの記事の7割以上を執筆・編集している。

そろそろ気づいている方もいるかもしれないが、基本的に最近はバスケ業界、Bリーグ所属クラブの方に話を聞くことが多い。今月もほとんどバスケ。「バスケが好き」「バスケを盛り上げるために書いている」と自己発信し続けたことが良い方向に繋がっているものの、サッカーや野球界の記事も執筆したいなと、企画を考える日々。


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