「体操競技の1つである跳馬とはどのような競技なの？」
「テレビで跳馬の種目を観戦したけど採点の基準が分からない...」
前回は体操競技の床種目に関して、競技の魅力や、男女でのルールの違いについて詳しく取り上げました！
→体操の床とはどのような競技なの？男女のルールの違いを詳しく紹介！
複数の種目が行われる中で、男女共通の種目となっている跳馬。
高く跳躍し、美しく完成度が高い技が披露される跳馬の競技は、思わず目を引くものがありますよね。
今回は、そんな跳馬とはどのような競技なのか？また、基本的なルールや男女での違いについて詳しく解説していきます！
「助走→踏み切り→着手→跳越（跳躍）→着地」の流れで技を行い、一連の流れが採点される跳馬競技。
皆さん一度は跳んだことがあるであろう跳び箱が使われるのが、この跳馬の種目です。
跳び箱は跳馬とも呼ばれることから競技名に「跳馬」が採用されました。
この跳馬に使用される器具は男女で同じなのですが、その高さに違いが実はあります。
男子競技の場合は135cm、女子競技の場合は125cm、どちらの跳馬も助走方向に対して縦向きに設置されます。
跳馬の前にはロイター板と呼ばれるバネが入った踏み切り板が置かれているため、高い跳躍が可能になります。
選手たちは助走を行い、跳馬の手前のロイター板で踏み切りを行い、跳馬に手をついて跳びます。
跳馬の演技は「助走→踏み切り→着手→跳越（跳躍）→着地」という経過で実施されますが、採点されるのは踏切から着地までとなっています。
そしてこの演技の点数はDスコアとも言われる演技価値点、Eスコアとも呼ばれる実施点の合計によって決定されます。
演技価値点、実施点とはそれぞれどのようなつけ方をされるのでしょうか？
・演技価値点(Dスコア)
跳馬での技は、その難度によってあらかじめ決まった演技価値点が設定されています。挑戦した技を成功させることで、技に設定されていた点数を演技価値点として取得することができます。
他の体操競技と違い、技の組み合わせによる加点がないことも跳馬競技の特徴です。
そのため、どのくらいの難易度の技を選択するのかも勝敗に大きく関わってきます。
・実施点(Eスコア)
加点評価で点数が出される演技価値点と違い、実施点は10点満点から規定の減点項目を減点して算出されます。
技の失敗や、美しさにかけるなどと見なされると点数が減点されてしまいます。
例えば、技の際の跳躍の高さが足りなかった、膝が不必要に曲がりすぎていたなど、様々な項目に沿って減点採点が行われるのが実施点になります。
跳馬競技の点数は難度によって設定される演技価値点+減点方式でつけられる実施点の合計で算出されます！
基本ルールや採点に続いて、跳馬種目においての反則行為をいくつかご紹介します。
跳馬競技では足以外での着地は禁止となっているため、身体のどの部分よりも先に、少なくとも片足が着地マットに触れなければ演技の点数が0点となってしまいます。
また、男子競技においては「助走から、跳馬を跳ばずに走り抜けてしまった場合」「助走を中断し、助走をやり直すために戻った場合」も0点と判定されてしまいます。
着地に関しても減点項目があります。
マット上には着地エリアのラインが引かれており、これを踏み越すと減点となります。
今回は体操競技の1つである、跳馬の種目に関しての競技の紹介や、ルール、反則について取り上げました！
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