プロスポーツとお金の話。 ~取材の裏話(GAME REPORT):第6弾~

編集部 スポジョバ

プロスポーツとお金の話。 ~取材の裏話(GAME REPORT):第6弾~

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スポーツに関わる企業や人などと日常的に触れ合っている私たち。話を聞けば、新たな価値観を得ること、感動して涙すること、モチベーションが爆上がりすること……。心が動く瞬間に多く巡り合っている。このような求人広告や取材記事では書けないエピソードをご紹介するのが、連載企画『GAME REPORT』。

第六弾は、スポーツチームに新しい収入の形をもたらしているYELLtumの大坂氏のインタビューと、バスケの神様:マイケル・ジョーダンの年俸から紐解く「お金の価値」について。さっそく、本企画の筆を執ろうと思う。寄り道感覚で読み、何かを感じてくれたらこれ以上嬉しいことはない。



お金 の価値は、その人によって様々だと思う。極端だが、年収1,000万円でも「まだ足りない」という人もいれば、年収300万円でも「十分幸せ」という人もいる。それぞれの価値観についてどうこう言うつもりは全くないが、一方、時代の流れとともにお金そのものの価値もわかりやすく変わっていると個人的には思う。顕著なのは最低賃金。埼玉出身(ド田舎)の私の学生時代、最低時給は730円だったが、いま埼玉県の最低賃金は956円(※2022年3月現在)。私の学生時代でこの金額が提示されていたら「時給950円!?!?アツい!!」と思うが、今の学生は950円がスタンダードなのだから、別にアツくもなんでもないだろう。むしろサムいのかもしれない。

ファントークンというスポーツチームを応援するためのデジタル資産を発行している『YELLtum』のCOO、大坂氏に話を聞いたときのこと。彼は取材の中で「もはやPaypayとかsuicaとか、いわゆる電子マネーももはや紙幣や硬貨と何ら変わらないアナログ」と言っていた。また「日本ではまだ規制が厳しくて実現できないけど、例えば応援しているチームのトークンを500円分買って、そのチームが勝ったら次の日2500円になる、なんてできたら、もうお金って感じじゃないと思うんです」とも語ってくれた。大坂氏が描くこの世界が実現できたとしたら、果たしてお金の価値はどうなってしまうんだろうか。

NBAが大好きな私にとって、マイケル・ジョーダンはまさに憧れの存在とも言えるが、彼はキャリアのほとんどで1年約2億~4億円という契約(当時では高いほう)ではあったものの、今の時代で言ってしまうと「ルーキー契約」と同じくらいの年俸である。(96-97シーズンの36.4億円、97-98シーズン43.4億円という年俸は"超異例"であった)。一方、2021-22シーズンでの最高年俸は、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフェン・カリーで、なんと1年約60億円。ここまで彼の年俸が高騰したのは、間違いなくマイケル・ジョーダンの人気が世界的に広がり、各国の企業がNBAにスポンサードしたいと声を上げたこと、また各国でNBAを見られるようにしたいと放映権を与えたことによる収入の拡大が大きな要因であるが、20年近くで30倍近くになってしまったのだから、これまたお金の価値には驚くばかり。「俺が今の時代のNBAに居たら生涯年収はどうなっちまうんだ」とジョーダン本人もコメントしていたことで盛り上がったが、それくらい時代とともにお金の価値は大きく変わっていると、改めて感じたところだ。

Bリーグのトップパートナーであるソフトバンクは、ソフトバンク(Yモバイル含む)回線を契約している方には無料でBリーグ全試合が無料で観戦できるサービスを提供している。これもお金の形を変えた1つだろう。「スポーツビジネス」というちょっととっつきにくい言葉で括られてはいるが、どんな企業がどんな形でどんな収入を創っているか。また、YELLtumのような新しいサービスをどう活用していくか。純粋に試合を楽しむだけでなく、スポーツにおいてどんなお金の流れができているのか、マーケットの状況はどうなのかを調べるのも、非常に面白い。ただ難しいことも正直ある。うん。もっと勉強せねば。







今回のコラムニスト:スポジョバ編集部 小林亘

某大手人材・広告企業出身。ライター・ディレクターとして求人広告から総合情報まで幅広く手掛けてきた。バスケットボールが好きすぎるが故に、経験を生かしながら好きな業界で働きたいと考えスポジョバにジョイン。現在、スポジョバの記事の7割以上を執筆・編集している。毎年大興奮しているNFLスーパーボウルを見た翌日に寝坊したのはご愛嬌。特に今年のハーフタイムショーには感動。日本のプロスポーツであのパフォーマンスを再現できないか、可能性を勝手に模索している。



第1位

第2位

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第4位

第5位

設立年月 2010年01月
代表者 篠﨑克志
従業員数 272名(連結:2023年12月末現在)
業務内容

◆スポナビ合同就職セミナーの企画・運営(体育会学生限定合同就職セミナー)
◆スポナビエージェントの企画・運営
◆スポナビ(体育会学生限定就職サイト)の企画・運営
◆スポナビキャリアの企画・運営
◆体育会学生向け就職ガイダンスの実施
◆スポナビインターンの企画・運営
◆教育・研修事業
◆採用コンサルティング事業

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