【サッカー】ドロップボールとは?やり方、ルール改正について解説!

編集部 スポジョバ

【サッカー】ドロップボールとは?やり方、ルール改正について解説!

編集部 スポジョバ

ドロップボールをよく知り、よりサッカーを楽しもう!


「ドロップボールって何?」

「どうやって行われる?」

「どんな時に行われる?」

「ルール改正で何が変わった?」


サッカーで行われる独特の再開方法ドロップボール

ドロップボールは、紳士のスポーツとも言われるサッカーのスポーツマンシップが詰まったものとも言えます。

今回はドロップボールのやり方からマナールールの改正点まで徹底解説します!




ドロップボールとは?

ドロップボールとは、サッカーの試合における「プレー再開方法の一つ」です。

サッカーには再開方法として、キックオフ、ゴールキック、コーナーキック、スローイン、直接フリーキック、間接フリーキックなどがあります。

その中でもドロップボールは、競技規則に規定されていない理由で審判が試合を止めた時の再開方法として用いられます。(場面については後で詳しく解説します。)

方法としては、プレー中断時にボールがあった位置で、主審がフィールドにボールを落とすことによって再開されます。

つまり、ペナルティキックやフリーキック、コーナーキックなどとは異なり、ボールがフィールドに触れた時点でインプレーとなるため、主審が笛を吹いて再開することはありません。


ただ、ドロップボールをやり直すケースもいくつかあります。

・主審が落としたボールがフィールドに触れる前に選手がボールに触れた場合。

・主審が落としたボールがフィールドに触れた後、どの選手にも触れられずにゴールラインまたはタッチラインを割った場合。


また、間接フリーキックやスローインのように、ゴールに入っても得点にならないケースがあります。

それは、ドロップされてインプレーとなったボールが1人の選手にしか触れられず、直接ゴールに入った場合です。

この際、ボールに触れた選手の相手チームのゴールに入った場合はゴールキック、自チームのゴールに入った場合はコーナーキックで再開されます。

そのため、ドロップボールによるプレーの再開後、ドリブルをしシュートを打っても得点にはならないので、必ず1回はパスをする必要があります。




いつドロップボールになる?また、その時のマナーとは?

では、ドロップボールになる5種類の場面を紹介します。

①反則によらない選手の負傷があった場合
②ボールやゴールが破損した場合
③動物や子供の乱入、物の投げ入れなど外的要因があった場合
④ボールが審判に当たり、流れに大きな影響があった場合
⑤審判の判定に誤りがあった場合

上記の場面が「競技規則に規定されていない理由で審判が試合を止める時」です。

すなわち、競技規則において試合を中断しなければならないと規定されていないが、審判自身の判断で試合を中断した時を指します。


また、ドロップボールにはマナーがあります。

プロの試合を観ていて相手チームにボールを返しているシーンを見たことはありませんか?

これは、プレー中断前にボールを持っていたチームが、プレー再開後もボールを持って再開しようという暗黙のルールです。

一般的には、プレー中断前にボールを持っていなかったチームの選手が、プレー中断前にボールを持っていたチームのゴールキーパーへボールを返します。

このように紳士的なプレーへ対して、選手、ベンチ、観客は拍手で応えます

こうした暗黙のルールが存在する理由としては、プレー中断の原因が意図されたものではなくやむを得ないものだからです。

また、相手チームにボールを返さずプレーを再開することはルール上全く問題ありません

しかし、サッカーは紳士のスポーツと言われる以上、スポーツマンシップに則った行いが求められます。




【新ルール】ルール改正での変更点とは?

2019年にドロップボールのルールが改正されました。

主な変更点は3点です。


①最後にボールに触れたチームの選手1人が参加

ルール改正前は両チームの選手が何人でも参加可能でしたが、改正後は最後にボールに触れたチームの選手1人のみが参加できます。

目的は、怪我やトラブルを防止することです。

守備側のペナルティエリア内で守備側のドロップボールが行われる場合はゴールキーパーが参加します。


②ボールから4m以上離れる

ルール改正前は何人でも参加できたため決まりはありませんでしたが、1人しか参加できなくなったことにより離れなければならない距離が決められました。

ドロップボールが行われる際、参加する1人以外の選手は4m以上ボールから離れなければなりません

相手選手だけでなく、味方選手も含め全選手です。


③審判にボールが当たり、流れが大きく変わった場合、ドロップボールでプレー再開

「競技規則に規定されていない理由で審判が試合を止めた時」として挙げた「ボールが審判に当たり、流れに大きな影響があった場合」は、ルール改正によって追加された条件です。

以前は「審判は石ころ」と言われていたように、審判にボールが当たったとしてもプレーは続行されていました。

しかし、公平性審判へのプレッシャーが考慮され、試合の状況が変わる際には中断してドロップボールで再開することになりました。



今回は「ドロップボール」について解説しました!

サッカーの試合を観ていれば、たまにドロップボールを行っていることがあると思います。

是非どのように行われているか注目して見てみてください!

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