「ハンドボールにはどのようなディフェンスの種類があるの?それぞれのフォーメーションの強み、弱みを詳しく知りたい!」
「ハンドボールのディフェンスがなかなか上手くできないのだけど、コツはあるの?」
前回はハンドボールのポジション一覧と、それぞれのポジションに求められる能力について詳しく取り上げました!
→ハンドボールのポジションごとの役割、名称を解説!どんな能力が必要!?
ハンドボールの試合では「0-6」や「3-3」など様々なディフェンスのシステムが使われています。
今回はそんなディフェンスに注目して、フォーメーションの種類、ディフェンスが上手くなるコツについて丁寧に解説していきます!
全員で攻め、全員で守るハンドボールでは選手1人ひとりのディフェンス能力が勝敗に大きく関わってきます。
そこで、まずは1対1の守備の場面で身につけておきたいコツについて2つご紹介します。
①足の位置と身体の向きを意識しよう!
ハンドボールのディフェンスの基本として、ポジション取りはとても大切です。相手選手の利き手が右手である場合は、ディフェンスは左足が前、右足が後ろになるように若干半身の身体の向きを取ります。
逆に相手が左利きだった場合は、ディフェンスは右足を前に出して、半身の姿勢をとります。
このように守ることで相手選手は利き手側に抜くことが難しくなります。また、仮に利き手側と逆サイドに抜けたとしても、相手はシュートのためにもう一度反転しなければいけず、シュート前に若干の時間ができ、その間にディフェンスはカバーしたり、相手選手を外に追いやることができます。
ディフェンス中は常に相手の利き手側にプレッシャーをかけ、利き手側と逆に行かせるようにディフェンスをすることがコツになります。
②前に出るタイミングに注意する
自分の近くの選手がボールを持った際は前に出てマークにつきますが、このマークするタイミングはとても重要です。
早く前に出てしまうと、タイミングをずらして、ボールを受け取られ、ボールを持った瞬間にディフェンスが抜かれているシチュエーションが作られてしまいます。
逆にマークするのが遅すぎても、相手選手にフリーな時間を与えてしまい、ディフェンス側は不利になってしまいます。
前に出るタイミングを取るコツは、相手が攻めるタイミングに合わせることです。
ボールをもらった0歩目の着地をした時に相手をマークするように意識しましょう。そのためには相手選手と適切な距離をキープしておく位置取りが大切になります。
続いてはハンドボールで使われるディフェンスのシステムについて詳しく順番に解説していきます!
【0-6】
最も多くのチームが採用しているディフェンスシステムがこちらです。
6mラインにそってコートプレイヤーが横一列に並ぶディフェンスです。
ディフェンス間の距離が近いため、カバーがしやすく、広く6mライン上を守ることができます。また、ポストのスペースが狭くなるため、相手のポストプレーを制限させられます。
ロングシュートへの対応が遅れてしまう、相手がスピードに乗るスペースが十分にあるという弱点も存在します。
【1-5】
6mライン上には5人を配置、フリースローラインの中央付近に1人を配置するシステムです。
トップにディフェンスをおくことで相手バックプレイヤーにプレッシャーを与えて、攻撃の起点を潰すことができます。その他にもロングシュートを防いだり、速攻の際にトップのディフェンダーが飛び出しやすく得点につながるチャンスが増えるという強みもあります。
トップでディフェンスをしている選手が他の選手と上手く連携できないと簡単に崩されてしまうという弱みがあるため、トップ選手のフットワーク、連携がとても重要です。
【2-4】
トップディフェンスを2人配置し、ゾーンで相手バックプレイヤー3人に対応する、その後ろを4人で守るというシステムです。
トップの2人は相手のバックプレイヤーに対して高い位置でプレッシャーをかけることで、自由なボール回しやロングシュートを防ぐことができます。
ただし、トップ2人のディフェンスのフットワーク力が必要なのはもちろん、後ろ4人の高いローテーション技術、連携が必要になります。
【3-3】
続いてのディフェンスは前と後ろを3人ずつで守るシステムです。
オフェンスのセンター、そしてロングの近くに3人の選手がいるので、サイドへのパスを通しにくくさせることができます。さらには守備から攻撃に変わった際に、前の3人の選手がすぐに走り出すことで速攻を作り出し、得点を奪うことができます。
ただし、ディフェンスの中では最も横幅が狭いシステムのため、サイドに強力な選手が存在した場合に、たくさん点を取られてしまうリスクもあります。
今回はハンドボールのディフェンスのコツ、そして各システムの特徴を詳しく紹介しました!
弊社サイト「スポジョバ」ではハンドボールに関するコラムを多数掲載しているので、ぜひ併せてお読みください!
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