服を着替えるようにキャリアを変える|熊本ヴォルターズ代表福田氏のキャリア観vol.2

編集部 スポジョバ

服を着替えるようにキャリアを変える|熊本ヴォルターズ代表福田氏のキャリア観vol.2

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2022年7月、福田拓哉さんが熊本バスケットボール社の社長に就任。大学准教授を経てBリーグチーム運営会社の社長になるという珍しいキャリアを歩まれている福田さんに、これまでの経歴についてお伺いしました。

これからスポーツ業界に飛び込みたいと考えている学生や、転職を考えている方にとって新たな視点を得られるかもしれません。ぜひ自分のキャリア観について考えながら読み進めてみてください。

(取材:伊藤知裕 構成:スポジョバ編集部 仮谷真歩)





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>>服を着替えるようにキャリアを変える|熊本ヴォルターズ代表福田氏のキャリア観vol.1


ーー続いて、研究者の道に進むと。現場から大学に行かれる方は珍しいですよね。

実は、将来的に大学の先生もやりたかったんです。

大学教授を募集している大学を検索できる「JREC-IN」という求人サイトがあって、「スポーツマネジメント」などのキーワードを入れたりして探していました。

そしたら新潟経営大学で募集があって。当時はスポーツマネジメント分野の教授なんてそもそも数が少ないですし、応募資格は3年以上現場経験があって修士を持っていること。これは僕のことを言ってるんじゃないか?と勘違いしちゃって(笑)

新潟の大学ならアルビレックスもあるし何か一緒にできそうだと思って、状況証拠だけ出してみたら受かったんです。

ーーホークスからは引き止められなかったのですか?

上司に相談したら、それはやるべきだと言われました。理由を聞くと「実はおれも先生をやってみたかった、なかなかなれる職業じゃないからやったほうがいいと思う」と。

そうして1週間、考える時間をいただきました。悩んで考えた末に新潟へ行くことを決めて辞表を持って行くと、「決断したか」と言って部長への報告や社内の挨拶まわりに連れ添ってくれただけでなく、応援してあげましょうとまで言ってくれて。7か月くらいしか在籍していなかったのに、とても良くしてくれたんです。

ーー新潟経営大学から九州産業大学に移られた理由というのは?

九州産業大学が新学部を立ち上げるにあたって博士号を持った人間が必要だとなりまして。実は新潟経営大学にいる間に博士号を取っていたんです。

ホークスをすぐ辞めた心残りもあったので、ホークスと一緒に研究や教育ができたらいいなという期待を持ちながら九州産業大学に行き、実際に3年やらせていただきました。

ーー最後に、ヴォルターズの社長になった経緯と理由についてお聞きしたいです。

15年も研究者をしていましたが、元々は現場の人間ですし、研究成果を現場に還元したいと考えていました。2019年からふるさと北海道のプロバレーボールクラブ、ヴォレアス北海道の社外取締役に就任させてもらったことも大きく影響しています。

学生たちには「自分のやりたいことをやれ」と言い続けている中で自分自身に対するモヤモヤもたまってきて…(笑)。そんな中、友人から推薦してもらったんです。色々お話した結果「福田さんに決めます」と言っていただいてので、やらせてくださいとお願いしました。

以前、仕事でアメリカやヨーロッパなどの視察をしていたのですが、大学の研究者だったけど民間に戻ったり、民間人だけど大学で教えていたり、海外は日本よりキャリアが自由なんですよね。

服を着替えるようにキャリアを変え、その時々のベストパフォーマンスを発揮できるような場所をしっかり選んでいるんです。そういうキャリア観を日本に紹介できるモデルケースになれれば良いなという想いもありましたね。


【PROFILE】




福田拓哉 / 熊本ヴォルターズ代表取締役社長

立命館大経営学部を卒業後、京都サンガF.C.や福岡ソフトバンクホークスにてブランド構築やファンクラブの運営などを担当。新潟経営大学(准教授)・九州産業大学(准教授)を経て熊本ヴォルターズ代表取締役社長に就任。

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