「ジュニアユースって何?」
「どんな大会がある?」
「クラブチームと部活どっちがいいの?」
「クラブチームか部活かの選び方は?」
サッカーには、ジュニアユースと呼ばれるカテゴリーがあります。
このカテゴリーは主に「クラブチーム」と「部活」に分かれます。
今回はジュニアユースの仕組みや、クラブチームと部活の違いについて詳しく紹介します!
ジュニアユースとは、サッカーにおいて中学生年代を指します。
つまり、15歳以下の年代です。
ちなみに、ジュニアは小学生年代(12歳以下)、ユースは高校生年代(18歳以下)を指します。
ジュニア年代からジュニアユース年代にかけて、よく話題に上がるのは「クラブチームと部活のどちらでサッカーをするのか」です。
クラブチームとは、Jリーグチームの下部組織や街クラブのこと。部活とは、中学校の部活動のことです。
どちらも練習を行い、公式戦を戦うという点では同じですが、所属団体は異なり、それに伴って参加する大会にも違いがあります。
例えば、クラブチームは各都道府県のサッカー連盟やサッカー協会に所属するのに対し、部活のチームは中学校体育連盟への所属です。
そのため、全国大会につながるトーナメント方式の大会として、クラブチームが高円宮杯や日本クラブユースサッカー選手権を戦うのに対し、部活のチームは全国中学校体育大会を戦います。
大会によっては、ニュースに取り上げられるほどレベルの高いものも多々。
ただし、年間を通して行われるリーグ戦に関しては、クラブチームと部活関係なくともに同じリーグ戦に参加します。
これだけではなく、クラブチームと部活には環境の面でも多くの違いがあります。
これからその違いについて紹介します!
クラブチームは、サッカーに本気で取り組むための組織です。
言い方を変えれば、サッカーが上手くなるための環境が整えられているから、真剣にサッカーをやりたい人が集まるのです。
そのため、上手い選手はクラブチームに所属しているというイメージを持っている人もいると思います。
ちなみに海外では、部活がある国は少なく、サッカーをやりたければクラブチームに入ることがほとんど。
日本よりもサッカーが強い国は多く、海外の選手のほとんどがクラブチームで育っていることからも、サッカーがうまくなるためにはクラブチームが有効であることが分かります。
また、クラブチームであれば女子チームも多くあり、女子もプレーしやすい環境が整っています。
では、クラブチームにはどのような特徴があるのか、項目ごとに紹介します!
①時間
クラブチームの練習は、基本的に18時頃から2時間ほど行われます。
そのため、家から遠い所にあるクラブチームに所属した場合は、帰る時間が遅くなってしまうかもしれません。
②試合・練習量
クラブチームでは、平日に4〜5日間トレーニングを行い、土日に試合または練習があります。
さらに、長期休暇には合宿や遠征が組まれるため、練習・試合量の確保は十分。
また、引退時期は特に定められておらず、卒業するまでプレー可能です。
③環境
クラブチームは、特定のグラウンドを抑えており、そこが使えなくても別の場所を利用できます。
さらに、チームによってはグラウンドを所有しており、そこが人工芝であることも。
ゆえに、グラウンドが貸し切りとなるので、練習に対する制限がないこともメリットであると言えますね。
また、クラブチームの選手は様々な中学校から集まってくるので、学校外に仲間ができることもメリットの一つです。
④金銭面
クラブチームでプレーするとなると、当然お金がかかります。
月謝の相場は1万円前後です。
加えて、ユニホーム代、移動費、合宿費、遠征費、食事代などの面でもお金が必要です。
そのため、保護者の方の協力も必要不可欠と言えますね。
⑤指導者
クラブチームの指導者は、コーチとしてサッカーを教えることを仕事としています。
ほとんどの指導者がJFA(日本サッカー協会)公認のライセンスを所持しており、プロの世界を経験している人も多くいます。
そのため、質の高い指導を受けることができるでしょう。
⑥進路
クラブチームは、サッカーチームとして様々な繋がりを持っています。
また、同年代ではレベルが高いと見られているため、スカウトの目にも留まりやすいです。
そのため、サッカー推薦で高校に進学するためには有利です。
このように、クラブチームには試合・練習量、環境、指導者、進路の面でメリットがあると言えます。
しかし、チームに入るためにセレクションを受けなければならないことも多く、強豪チームであるほど、合格するのが困難です。
先述の通り、ジュニアユースは中学生年代のことです。
中学生にとって、部活は多くの人に馴染みがある環境ですね。
授業を受け、部活をして、帰宅するというのが一般的なサイクルです。
その部活でサッカーを選んで取り組んでいます。
では、部活の特徴を項目ごとに見てみましょう!
①時間
部活の練習時間は、主に授業終わりの放課後から下校時刻の18時頃まで。
そのため、帰宅後の時間を勉強や趣味などに充てることができますね。
しかし、季節によっては下校時間が早まることで、ほとんど練習時間を確保できない時もあります。
②試合・練習量
部活では、平日4〜5日間練習するものの、週末に試合や練習がないこともあります。
土日のどちらかが休みの場合もあり、時間にゆとりがあるからこそ、様々なことにチャレンジできるという点で部活は長けています。
まさに文武両道ですね!
また、基本的に3年生の夏で引退となるため、高校受験の勉強に集中できることもメリットと言えるでしょう。
③環境
部活では、基本的に学校のグラウンドを使用します。
体育や行事などで使い慣れたグラウンドで練習できますね。
ただ、他の部活も同じグラウンドを使うため、十分なスペースを確保できないこともあります。
とはいえ、学校生活を共に送っている仲間と一緒にサッカーをできるため、さらに仲が良くなり、息の合ったプレーが多く生まれるでしょう。
④金銭面
部活では、ほとんどお金がかかりません。
月謝は少額か、無料のところさえあります。
他に必要な費用は、スパイクやソックスなどの用具代程度です。
⑤指導者
部活動の指導者は、学校の先生です。
必ずしも顧問の先生がサッカー経験者というわけではありませんが、高いレベルでサッカーを続けていた先生が顧問になる可能性もあります。
さらには、外部コーチを呼んで、指導に力を入れている学校も。
また、学校の先生であることから、サッカーを通じて人としての成長を促してくれる指導者も多くいます。
しかし、学校の先生は異動になる可能性もあるため、途中で指導者が変わる場合もあります。
⑥進路
部活では、クラブチームと比較すると、サッカーを通じて進路を決められる人は多くないと言えるでしょう。
ただ、当然注目される機会はあり、サッカー推薦で高校に進学する人もいます。
また、先述のように、基本的には3年生の夏で引退するので、高校受験に力を入れることができます。
このように、部活には文武両道ができる、費用があまりかからない、仲の良い仲間とサッカーを楽しめるなどのメリットがありますね。
今回は、サッカーのジュニアユースについて解説しました!
真剣にサッカーに取り組みたく、上手くなりたいのであれば「クラブチーム」。サッカーを真剣にやりつつ、それ以外の可能性も広げたい場合は「部活」を選ぶのがいいのではないでしょうか。
本人に適した進路を選べるといいですね!
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